SHIMANO DURA-ACE ST-7900
購入価格 275ユーロ
魔が差して一部の79コンポをお買い上げしてしまったのでレビュー。
環境はST-79+RD-79+FD-79+BR-66+CS-56+KMC X10。 クランクはFSA SL-K Light+Stronglight Bio Concept 50/34.
変更前はSRAMのRIVAL。何となく安っぽい感触と、どうにも太くて握りにくいレバー本体が嫌になりシマノに変更した。その前はST-5600を使用していた。
取り付けボルトの位置が変更になった。前シリーズは前方からレンチを差し込むタイプだったが、手を載せる部分に移動。普通にブラケットを捲るか、頭の部分を捲る方法がある。自分はブラケットを捲る方が作業し易く感じた。
ワイヤーの取り回しは結構面倒に。ブレーキワイヤーはネームプレートのネジを外してプレートを外さないと交換できない。シフトワイヤーもスラムのように少し複雑になった。難しくはないが、面倒になったのは確か。 取り回しは外回しと内回しがあるが、ショートリーチだと内回しは厳しい。自分の場合、内回しは外回しに比べてかなり引きが重くなった。
大幅に変更があったブラケットの形は自分の小さい手には意外とフィットした。スラムの極太ブラケットに比べると随分細身に感じる。実際、最も細い部分は13cmしかない。あと、フラットな部分が長くなったため、長年相性の悪かった丸ハンでも使いやすくなった。
性能はいわすもがな、当然の事だがきちんと変速する。今回変更があったクランクのアウター/インナー間のピッチだが、それに合わせて引き率も変更されているのか、通常のピッチのままだとインナーに変速した際チェーンが内側に落ちることが非常に多くなった。どう調整しても落ちるので、インナーを裏返し強引にピッチを広げる事で対応した。
唯一気になるのが、前モデルから見られる現象だが、大レバーの遊び分だけレバーを倒し、そのまま小レバーを動かすと空振りするということだ。前モデルに比べて大レバーが手前にあるため、大レバーに指が引っかかる事が非常に多くなった。慣れもあるが、結構の割合で空振りすることがあるので非常に気になる。
ただ、上の方が指摘されているメカが人差し指に当たるという点は自分は気にならなかった。やはり人により握り方違うので、気になる人は一応どこかで一度触って見ることをお勧めする。
総じて非常に良いレバーだと思う。ただ、重量を気にしないなら敢えてこれを買う必要は無いように感じた。正直に言うと違いが分からない。何か良いかな、程度の違いしかない。もちろん満足度では全然違うが、その差に1万円以上の価値があるかと言われると、とてもあるとは言えない。
450gのレバーに耐えられるなら、レバーは間違いなく67の方がお買い得だろう。
価格評価→★★☆☆☆(あまりにも高い) 評 価→★★★★☆(前モデルの良い点も継承して欲しかった)
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