購入価格 ¥6,700強(£49.77:£1=135円くらい)
RENNKOMPRESSOR~AIRBASE~AIRBASE PROと続く、独SKS社の高性能フロアポンプ。
旧モデルのAIRBASE+ヒラメ横カムを2年ほど使っていて、その性能に大いに満足していた。
最近、友人がロードに乗り始めることになり、餞別代りと言うか偉そうに先輩風を吹かせて、
「なんか欲しいものがあったら一つだけやるから持って行け、自転車以外で。」
と言ったところ、
「それじゃ・・・」
と言って旧AIRBASE+ヒラメ横カムを持って行かれてしまったorz
少しは遠慮してその辺に転がっている不用パーツを持って行くと思ったのだが・・・
そうすれば、こっちも「処分」が出来て良かったのだが・・・
聞けば「狙っていた」とか。目ざとい奴め。まぁ、流石に5,000円くれたけど。
とりあえず、他にも使えるポンプはあるので、別段困らないのだが、
「気に入った自分的最強ブツは常に手元に置いておかないと気が済まない病」
である為w、即刻AIRBASE PROとヒラメを手配した。
※ 「よし、これで、"AIRBASE 『PRO』"を買う口実が出来た。レビューしなくては!!!」と思ったのは内緒の方向で。
ヒラメは国内で買うしかないが、AIRBASE PROはWiggleで探したところ、邦貨換算で6,700円強と言う、
日本で買うのがバカバカしくなるような値段。
「他の物も買って、送料無料になるようにして」購入し、先日届いた。
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/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::: Wiggleの思うツボだろJK
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/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::: ネットあさひでも同じことしてるよJK
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せっかくなので、オリジナルヘッド状態からレビューを行ってみよう。
これが全体像。
見易い位置にある異常に正確なメーターや、各部の端正な仕上げは旧AIRBASE譲り。
イタリアンなSILCAのPISTAや、実用的ながら安っぽい仕上げのTOPEAK JoeBlow sportとは、エライ違い。
「ドイツの精密機械」と言う言葉が当てはまるだろう。
ちなみにこのメーター、本当に異常なまでに正確である。
自分もパナのBTG-Fを愛用しているが、AIRBASEを使う時には使用しない。ポンプ側のメーターが正確なので不要なのだ。
旧AIRBASEとの大きな違いは3点。
1点目。脚(と言うか台座)が固定式。
旧AIRBASEは、台座が折り畳み式で、畳んで狭いスペースに押し込んでおくことが出来た。
が、ロックを持つわけでは無いので、実際の使用時にぐらつくようなことがあった。
そもそも、空気入れなんてものは、手に取って即使いたいもの。
わざわざ畳んで、狭いスペースに入れておき、使うときに持ち出して、台座を引き出す、なんて余計なアクションはしたくない。
と言う指摘があったかどうかは知らないが、がっしりした固定台座が付くようになった。
安定感は雲泥の差。ただ、代償としてかなり重くなっている。
重くするのは結構だが、幾らなんでも極端過ぎだw、実直なドイツ人。
2点目。ロックが無い。
旧AIRBASEには勝手にポンプがストロークしないように、クビの部分にロックがあった。
これは前述した折り畳み台座とも関連するが、旧AIRBASEは簡単に持ち運べることを想定していたと考えられる。
持ち運んでいる際に傾けてしまい、みよ~んとポンプが伸びてくる、そんなことが無いようにロックが付いている。
そう考えれば理屈が通るのだ。
ちなみに、自分は、ロックを一度もかけたことが無かったw
家で使っている分には、こんな配慮は無用だと思う。そして、このポンプは家で使うべきポンプである。
実直なドイツ人の作品、マジメなのはいいが何も移動のことまで考えなくても良かろう。
と言うわけだと思うが、後継機AIRBASE PROではロックは無くなった。
3点目。案外知られていないが、ヘッドが違う。
旧AIRBASEはAVACSシステム、AIRBASE PROはEVAシステム。
自分は旧AIRBASEの場合、純正ヘッドは1回使っただけで即ホースをぶった切ってヒラメに替えた。
よって、AVACSシステムヘッドが何ぞや?EVAシステムヘッドと何が違う?と言う点については分からない。
ポンプ側に溝が掘られ、純正ヘッド側にひっかけがついている為、写真のように固定することが可能。
ヘッドを替えてしまえば意味の無い部分ではあるが。
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さて、空気を入れてみるか。
ポンプががっしり太く長い。従って、一回辺りのエア吐出量が多く、PRO3RACEに8bar入れるのに20秒。
しかも、使っている力は大して変わることなくスイスイ入って行く。
Vittoria Rubino Pro2だと10barが上限なのだが、ここでもスイスイ30秒だ。
まぁ、流石に抵抗は大きくなってくるので、体重をかけるなりストロークを短くするなり工夫は必要だが。
この辺、旧AIRBASEと何ら変わらない。
「空気の入りの良さ」を「スムーズな動作」で実現する、と言う点では他の追随を許さないと言える。
ただ、やはりと言うか案の定と言うか比べる相手が悪いと言うか、純正ヘッドの使いにくさには閉口する。
クランプする際にサムロックが滅茶苦茶固い。クランプ自体は問題なく出来るが、抜くときに固くて又閉口。
となれば、ヤツの出番である。
ご存知「ヒラメポンプヘッド2(横カム)」、「日本の匠の技」だ。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=2698&forum=91私も駄レビューを書かせて頂いているが、ヒラメに交換することで、この超高性能ポンプの性能をフルに引き出すことが出来る。
交換に際しては、別にオリジナルヘッドに未練は無いので、旧AIRBASEの時と同様に、ホースをぶった切ってしまってもいいのだが、
今回は一応バラしてみることにした。
バラすとこんな感じになっている。
かなり頑強に締めこんであるので、プライヤーを使うとかバイスにクランプするとかしないとバラせない。
あとはホースにヒラメを押し込んでクランプすれば出来上がり。
スイッ、チャッとクランプ。スイスイスイと8bar。バシュッと一発。
この組み合わせにすれば、空気入れ作業が趣味になること請け合い。
「ドイツの精密機械」と「日本の匠の技」が組み合わさって出来る最強ポンプ。
これぞ「神機」である。
価格評価→★★☆☆☆ 日本の定価ではちと高いかと。
価格評価→★★★★★ 現在の£レートによるUK価格ならば。
評 価→★★★★☆ 純正ヘッド時。ヘッドはあまり良くないが、全体に良く出来たポンプ。
評 価→★★★★★★★★★★ ヒラメ使用時。これ以上のポンプは無い。