スポーツバイクでは楽しみ方に応じて様々な種類のペダルが選べます。
以下は代表的なペダルの種類です。
1. フラットペダル
2. トーストラップ付きフラットペダル
3. ハーフクリップ付きフラットペダル
4. ビンディングペダル
フラットペダルは軽快車などにも付属している、いわゆる普通のペダルです。踏み面が平らです。表裏両面で踏むことができます。通勤通学や街乗りでスポーツバイクを楽しむ方や、スポーツバイク初心者の方はこのペダルを選択することが多いようです。その理由は特に訓練せずとも使いこなせるからですが、あまり効率的なペダリングはできません。また、MTBのDH競技でもフラットペダルを使用される方も多いでしょう(最近の主流は変わってきているかもしれませんが)。トーストラップ付きのペダルは、競輪選手の自転車やツーリング車(ランドナー・パスハンター)についているのを目にします。ハーフクリップはトーストラップの皮紐の部分がプラスティックになっていて爪先を入れられるようになっています。これは足をペダルに固定することによってペダリング効率を高めるためです。この方向性をさらに推し進めたのがビンディングペダルです。シューズの裏に取り付けられた「クリート」と呼ばれる金具やプラスティックをペダルの溝にはめこみます。このペダルを使いこなすには少しだけ練習が必要ですが、慣れてしまうと非常に良いものなので、フラットペダルには戻れなくなってしまうでしょう。
ビンディングペダルはいくつもの種類に分かれます。ここでは代表的なものを紹介します。
1. SPDペダル
2. SPD-SLペダル
3. LOOKのペダル
4. TIMEのペダル
SPDペダルはシマノがMTB向けに用意しているペダルです。シューズに取り付ける金属製のクリートが小さいのであまり歩行の妨げにならないという利点があります。そのため、ロードバイクを乗る方でSPDペダルを愛用する方も多いようです。変り種として、ペダルの片方にSPDシステムを採用し、もう片方が普通のスニーカー等でも踏めるようになっている「片面SPD」と言われるタイプのペダルも存在します。
| 左側のペアがSPD用シューズとSPDクリート。いかにも歩きやすそうですよね。右側のペアはロード用シューズでLOOKのクリート。ロード用のクリートは大体こんなかたちをしています。このシューズの裏はツルツルです。歩けません。しかしロードバイクに乗っているとほとんど歩かなくなるので思ったほど困りません。 |
SPD-SLはシマノがロードバイク向けに用意しているビンディングペダルです。踏み面が広いのでダイレクトで安定したペダリング感を得られると言われています。似たような形状のロードバイク用ペダルには、他にフランスのLOOK、TIME社からも発売されており、人気です。TIMEのペダルは特に足首への負担が少ないと言われています。ロードバイクに乗る人の大半がこれらのタイプのペダルを使用しているようです。カンパニョーロからもロードバイク用ペダルが出ていますが、シェアはあまり大きくないようです。他にもCrank BrothersやExpedo、Speedplayといったメーカーからも様々なビンディングペダルが発売されています。
これらのペダル、特にSPD-SLやLOOKのペダルはロード用シューズでなくとも、ある程度は踏むことができます(ただし快適ではない)。また、ほとんどのロード用シューズは複数のメーカーのクリートに対応します。
なお、ほとんど全てのビンディング・ペダルはメーカー毎にクリートの形状が異なっているので、互換性はまずありません(例:シマノSPD-SL用クリートを装着したシューズを、LOOKのKEOペダルにはめこむことはできません)。
※写真左は三ヶ島の折りたたみ式フラットペダル、右はLOOK KEO Carbon。
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