[ROAD] ritchey road logic リッチーロードロジック
購入価格 ¥130,000くらい(フレーム&フォーク)
ものすごくお久しぶりのレビューの追加なです。もうほとんど身体の一部の様に乗る様になり、かつての自分のレビューに違和感を感じる様になってきたので、追記致します。
主に走行感というか使用感に関して、以前は下記の様に書きました(以下引用)
乗り心地はよくもわるくも穏やかです。不快な硬さは感じませんし、細身のフレーム ですが奇麗にペダルを回せばBB回りのウィップも不愉快ではありません。反応性は穏 やかで、ガツンと踏んでもすぐに前に出るフレームではありません。そういう意味で も徐々に回転数を上げて行く様な奇麗なペダリングを要します。コーナーリングは弱 アンダー。狙ったラインにスパッと乗れる様なバイクではなく、セオリー通り、コーナ ーの進入の際にきちんと形を作ってあげる必要があります。
上記の様な特性を考えると、レース向きのバイクではなく、中朝距離をゆったり走るの に向いていると思います。
で、かなり走り込んでみて、自分の身体能力とか慣れとかで、大分印象変わって来た次第です。
段差を超えたりするときに、不快な衝撃を感じないという印象は変わっていませんが、、、
走らせ方が分かって来ると(何がどう分かったのか言葉にするのは難しいのですが)、発進時の加速は相変わらずかったるいものの、30〜35km/hのスピードに乗せたあとは正に意のままに走らせることができる長所の印象がつよくなりました。車線変更も思いのままですし、そこからさらに踏み込んで40〜50km/hまでの加速(50km/h付近まであるいはそれ以上の速度に乗せようとするときは、自動車なんかのスリップにつかないと僕の脚では無理なんですが、、、)も非現実的ではありません。このあたりの速度域では、外脚きちんと伸ばして倒し込めば意のままのラインを走る事が可能です。
一方、疲れて来て、ペダリングが雑になると、、、左右の踏み込みのずれのせいで、なんというか、BB周辺がばたつく感じです。これは激坂などの登りも同様。一定速度に乗せたあとのダンシングだなら問題ないけど、激坂をひいひいいいながら上るときのダンシングだと、きちんと登らないというネガが目立ちます。おそらく、縦方向のトラスはそれなりに踏み込む力を受け止めるのでしょうが、左右方向はあまり頑丈ではないのだと思います。故に、奇麗なペダリングが求められるという印象は変わっていません。逆に言えば、それさえ意識すれば、まったく問題なく坂も登ります。
カーボンフォーク(イーストンのEC90に交換)の印象も、低速域では結構神経質だなあと感じていたのですが、それは所謂剛性不足ではなくて、むしろ使用を想定している速度域の差だなと思う様になりました。下りで70km/h程度でつづらおりのダウンヒルを加減速しながらこなすときも、特段問題感じません。なんとなく、コラム径のせいでひ弱な印象をもっていましたが、実によく踏ん張るし、大きなギャップもグワンと撓りながらこなします。
そうこう考えてみると、カーボンフレーム単体売りなら最廉価なものより安価にして、そこそこオールラウンドな性格を有し、かつ、フレームサイズから考えると一般的なアルミフレーム並みの重量にとどまっていることに驚きを覚えます。ビルダーへのオーダーでもこの程度の価格からスチールフレームは製作可能なので、高くはなくて、そこそこ軽くて、(乗り方次第で)かなり走る、、、というスチールフレーム、、、おすすめしたいです。
っていうか、一般的に、私くらいの走行距離/スキルなら、カーボンもスチールも一緒かもな、、とも思います。
雑誌では「バネ感」とか「疲労が無い」とか、やや漠然とした評で、クロモリは趣味性が高いものだと思われている様ですが、ごくごく真っ当に走ります。バイクは自分で「走らす」もんだと改めて気づかされました。
価格評価→★★★★☆(破格だと思います) 評 価→★★★★☆(自転車の走らせ方を会得できます)
|