購入価格 ダブル\2,800、プレーン\1,700程です。
どちらもコルク製。ダブルタッチは上ハン部分に振動吸収性を高める為にジェルを厚く、下ハン部はグリップ感を殺がないようにジェル量を減らして封入し薄くする工夫がしてあります。切り替わるポイントはブラケット部です。薄くしてあるとは言っても下ハン部にもちゃんと体感できる量のジェルが封入してあるので、フィジーク・スペシャ・ボントレのバージェル付属モデルほどではないにせよ、かなりコンフォート側に振ったテープです。プレーンタッチはダブルタッチの下ハン部分に使用されている素材を全長に使ったものです。
巻きやすさ・質感・使用感・おまけに使った後の後腐れも少ない良質テープです。エンドキャップにラチェット状の爪が刻まれていて、カチカチ回すとコラムエキスパンダーのように広がるようなギミックがあり、ほぉ~と一瞬思いますが爪の動きが異様に固く、残念ながらきちんと機能しないのでこれはアイデア倒れです。このテープと組み合わせる限りはテープ自体に厚みがありますからポロッと落ちてくることはありません。まぁ、ご愛嬌ってことで。
半年程いじめ抜かれても剥がれも浮きもせず、剥がした後もすっきり。ハンドルバーに糊(粘着テープ界の王様3M製)が殆ど残らず交換時にパーツクリーナーで小一時間ゴシゴシ格闘しなくても綺麗になるのは嬉しいおまけです。テープの中間で素材が切り替わっているので、どちら側から巻き始めるのかきちんと確認しさえすれば(下巻きなら触った感じがちょっと薄いほうから)結構力入れて巻いても大丈夫です。化粧テープの出来がこれまた素晴らしく(単品販売して欲しい位!)ちゃんと粘着力があり半年やそこらの使用では使っているうちに端から剥がれてきてイラっと来たり、雨や擦れでいつの間にかプリントが消えてただのビニールテープになっているなどということがありません。性能には全然関係ないですが。
ダブルタッチはバーテープとしてはほぼ最高額の部類ですが、細部にそれに見合ったコストをかけているのが伝わってきます。
弱点は、やはり価格と重量でしょうか。g単位の軽量化に使命感を燃やしたりはしない私には、諸々のメリットの前に重量の件など吹き飛んでしまいます。肝心の振動吸収も良好で下ハンを握るのが苦痛ではなくなりました。バージェルは巻くのが面倒、高いから、と言う方は検討の価値があると思います。
プレーンタッチでも結構快適です。上ハン部をあまり使わず、当たり前の振動吸収性さえあればいいという方はそちらをお勧めします。下ハン部分は共通素材ですし、1,000円程安いです。化粧テープとラチェット式キャップも漏れなく付いてきます。他にもスェード調のスキンタッチがあるようなんですが、まだ試してません。
価格評価→★★☆☆☆(ダブルは高い!)
評 価→★★★★★(値段相応の満足はしてます)
年 式→2007/12
カタログ重量→ きちっと計ってませんが、多分軽くはないです。