購入価格 ¥6,300位
現在は「WIZARD RTM-2107」として売られているサドル。
「Selle Success」名も入っており、一種のダブルネーミングとして販売されている。
ちなみに自分のは旧版であるところの「Selle Success」ネームのみのタイプ。
現行は「FLX KVR(FLEX KEVLARのことか?)」の後ろに「WIZARD」と入っている。
このKVR=KEVLARの表面は、触ると滑りやすいように感じるが、実は意外と滑りにくい。それでいて、ペダリングを阻害しない。
裏返すとこんな感じ。
なんと、カーボンベースにカーボンレール!・・・なわけは無い。
ベースは・・・本当にカーボンかなぁ?単なるカーボンプリントなんじゃなかろうか・・・と思うんだが、かなり軽量なのでまぁカーボンなのかな?
レールは中空チタンレールとのこと。なのでこれはカーボンプリントないしはその手のモノを巻いてある。だからベースも疑っちゃうんだよね。
現行品はカーボンプリント無し。旧版でもカーボンプリント無しの製品があった(いつごろからかそうなった模様)
後部反り上がりはなかなか戦闘的w
当然ながら、先端から反り上がる前までで水平を取ることになる。
その上で、この反り上がりに対して、尻を押し付けることになる。
本家と比べてみたのがこちら。
大きさ(と言うか長さ)はほぼ一緒。
比較的軽量であることは素直に評価したい。
メーカー発表では195gだが、実測では190gだった。
個体差はあるだろうが、なかなか優秀である。
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実際に使うとどうか。
硬い。恐ろしいくらい硬い。
アンコは申し訳程度しか入っていない。
流石にカーボンサドルまではいかないものの、畳の反発を思い起こしてもらえば良い。
そのくらい硬い。
まぁ、硬いってのなら馴染んでいないBROOKSのサドルだって似たようなものだ。
従って、自分には別に不快では無い。
そもそも自分は並々ならぬ剛尻だしw
尻より、やはし尿道だろう。
この硬さは、骨盤を立てて乗ることのリトマス試験紙としては、余りにも酷w
ちょっとの余裕も与えてくれない。
一応、自分が使っていた当時は大丈夫であった。
ほほう、キサマは骨盤を立てて乗っているのかと問われると、ええ、立てて乗っていますと答えることになる。
いや、自分、身体が硬いので骨盤を立てることは出来ても「ラクダのコブ」wwwは出来ない。
その分を人より長い腕で補っている、なんてフォームだったりするので、あまり参考にならんような気がするわけだがw
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硬さをクリアすることが出来るのならば、これは優秀なサドルである。
所謂アリオネの良いところがそのまま受け継がれていると言って良い。
更に、ベースが適度にしなり、脚の動きに追随してくれる。
ディテールを見る限り、耐久性もかなりありそうだ。
KVRは丈夫そうだし、前後には意匠としての金属パーツが配置されているが、これは同時にコスレ防止策でもある。
自分は1000kmも使ってないので、確信的には言えないのだが、少なくともアリオネよりは丈夫だと思う(アリオネは案外と傷つきやすい)
それでいてアリオネより安く、アリオネより軽いのだから、冗談半分で買って試してみる手はあると思う。
価格評価→★★★★★ 機能を考えればスーパーバーゲンプライス。
評 価→★★★★☆ 隠れ名サドル。