購入価格:¥2,300
ヴィットリアの廉価帯チューブラータイヤで、実売価格は1,700~3,000円くらい、
店によっては2,000円を切ることもあったようです。
僕が高校生の頃は、タイヤ1本に5,000円以上かけられるだけの財力が無かったので
常用タイヤとして使いまくりました。
今でも、手元に1本だけ残っています。当時使っていたのは もちろんオールブラックですが。
イエローにしたのは、このタイヤをスペアタイヤ専用として使うことが確定していたからで、単なるネタです。
同社の もう一つの廉価チューブラータイヤとして候補に挙がるのは「ラリー」ですね。
あちらはパンク防止ベルトが省かれている事もありますが、ストラーダとの最大の違いはバルブコアが外せるか否かです。
リム高30mm以上のホイールで使う場合は 延長バルブが必要不可欠ですから、
中継ぎ派の僕としては ラリーは選択肢には入りません。
延長バルブを取り付けた状態で折りたたんで携帯しています。
性能には全く関係ない話ですが、ちょっと細かいことを。
この場合、画像の上側が進行方向になるのですが、これに異論のある方はおられないと思います。
が、それに倣うと このタイヤのVittoriaラベルは進行方向左側に貼られている事になります。
僕は これ以外に ヴィットリアのタイヤを5本持っていまして、それら全てに回転方向の指定があるのですが、
どれも進行方向右側にラベルが貼ってあります。
ヴィットリアに限らず、前後の区別があるチューブラータイヤは 右ラベルであるケースがほとんどなので(むしろ例外のほうが少ない)、
このタイヤは 通常とは逆という事になります。
重ねて書きますが、タイヤの性能には全く関係のない話なので、これはただの愚痴に過ぎません。
ここから愚痴以外の話を書きます(笑)。
皆さんが仰るように、タイヤそのものに結構な縦振れがあります。
7気圧くらい空気を入れた状態のタイヤを回転させる、までもなく トレッドを指で撫でるだけで縦振れが分かります。
上の写真はバルブの真上を写しているので、最も縦振れの大きい箇所になります。
画面越しだと伝わりづらいですね。肉眼では もうちょっとハッキリ見えるのに・・・。
折りたたんでおいたタイヤを広げて 空気をパンパンに入れても全然真円になりません。
また、バルブ周辺の縦振れが大きすぎて フンドシがリムから浮いてしまっています。
この辺りは リムセメントを普通に塗った程度では、ちゃんと接着できません。
かといって ここだけリムセメントを厚塗りすると、縦振れの少ないタイヤに交換した時に
却って縦振れを増大させてしまうかもしれません(未検証)。
もっとも、これは安いチューブラータイヤには付き物の現象ですから ある程度は目を瞑りますが。
ここからは 耐久性についてです。
新品のストラーダをリムに嵌め、空気を入れて2~3日ほど使うと
フンドシの端っこ(ピンセットで指し示した部分)が1周にわたってペローンと剥がれてきます。
ハズレの個体を引いたとか そういう類の不具合ではなく、何本買っても同じ事が起こるので間違いありません。
酷い時は、新品を嵌めて空気を入れた瞬間に剥がれた事もありました。
走行距離ですが、1本あたり2,000kmもった試しがありません。
高校生の頃の走行ペースで言えば、長くもっても2~3ヶ月に1回はタイヤを買い換えていました。
とはいえ、当時はこれ以外のロードタイヤを(WOも含め)全く知らなかったので
「ロードバイクのタイヤは これくらいで寿命なんだな」としか考えませんでした。
同社のコルサエリートや コンチネンタルの存在を知る今から思えば、恐ろしいランニングコストの高さです。
また、緩斜面の登りで 強めに立ち漕ぎすると、リヤタイヤが空転する様な感触があります。
たとえ晴れていて アスファルトがカラカラに乾いていても、です。
ホイールが軽すぎて トラクションが足りないのか?とも思いましたが、
当時の組み合わせより 自転車の総重量も リムの重量も軽くなった現在は全く起こりません。グリップが低いのでしょうか?
要するに、低価格の実現のために グリップ力や軽さどころか 耐久性をも犠牲にしてしまった ちょっと残念なタイヤです。
恐らく、僕自身が このタイヤをスペアタイヤ以外の目的で買う事は今後ないでしょう。
パンクしたら このタイヤを仮に張っておき、帰宅したら その場で別のタイヤに交換する、という感じで。
シマノに R50T2という自称ブレーキシューが存在しますが、「自転車屋から家に帰るまでしか使わない」などと酷評されています。
あれのタイヤ版といったところですね。
価格評価→★★★★☆
評 価→★☆☆☆☆