購入価格 ¥270
馬鹿野郎!
「万全の状態ではない」だの「調子が悪いなりに何とかすべきだった」だの、
遠まわしに「俺はまだ本気だしてないだけ」とでも言いたげな奴ばかり出てきやがって!
「絶好調だった」ですべての敗因を飲み込むことができないなら、競技に出るのなんか最初からやめてしまえ!
こんなことを言っている俺だが、そんな俺にも策略家であることと臆病者であることをはき違えて、
悔いの残る戦い方をしてしまった苦い経験があるんだ。
どうやらここは、その経験を語らなければ収拾がつかないだろうな・・・
あれは上りを考えれば暑く下りを考えれば寒い、ウェアの選択が悩ましい今日この頃のことだ。
その日は距離5.4km、標高差385m、平均勾配7%のとある峠を舞台に行われる個人タイムトライアル。
予想タイムが遅い順にスタート、30秒ずつ間をあけながらスタートする。
優勝候補の一角である俺は最後尾から3番目のスタート。
俺はパワージェル グリーンアップル味をすすりながら、心静かに自分のスタート順を待った。
チュウゥゥゥーーーッ!
パワージェル「グリーンアップル味」の濃厚な甘みが口の中いっぱいに広がる。
そしてわずかにモレた内容物によって、手はベタベタとしてきた。
パワージェル1本(41g)あたり120kcal、カフェイン 25mg を摂取することができる。
味は、レモンライム、バナナ、グリーンアップル、トロピカルフルーツ、梅、の全5種類。
カロリーをはじめとする栄養価はどれも同じで、グリーンアップル味のみカフェインを、梅味のみクエン酸を含有していることが違いだ。
バナナは「薬品っぽい」、梅は「独特な味」というしんいちろう先生の助言を受け、これら2種類以外の味を試した俺のおすすめはレモンライム、グリーンアップル、トロピカルフルーツ。
中でもどうせ摂取するならカフェインも、というだけの理由で最近はグリーンアップルを選択することが多くなっている。
でやぁぁぁ
スタート直後、俺の気合が涼山泊跡にこだまする。
このコースは平均勾配7%ではあるが、序盤に10%ほどの激坂でスタートするので、いきなりのオーバーペースには注意が必要だ。
ましてや俺のすぐ後、30秒を開けて追い上げてくるのは招待選手である現役プロである。
ヒルクライムが専門ではないとはいえプロ、俺との脚力差は歴然としている。
どうせ抜かれるのなら、その瞬間まで足を残しておき、抜かれたら後ろに張り付いて利用するのが得策だ。
俺の思惑通り、中盤、9カーブの看板が見えたあたりで背後にプレッシャーを感じた。
俺(心の中で)「フハハハハハ!計算通り!!」
謎の招待選手「どうやらヒルクライムの実力と、その頭脳に自信ありのようだな。認めるぜ。
しかし、今のお前では、俺に勝つことはおろか、後ろに張り付くことさえできない。今その理由を教えてやる。」
ドッゴォォォーーーン!
その瞬間、謎の招待選手の上腕二頭筋が獲物に襲い掛かるヒグマのそれのごとく隆起し、野性的な剛腕パンチが俺を吹っ飛ばした。
俺は朝焼けの板屋の宙を舞い、「9カーブ」の看板の根元にうずたかく積み上げられた落ち葉の中に墜落したことでようやく自分が殴られたのだということに気付いた。
謎の招待選手「理由はそのテンションの低さだ。」
朦朧とする意識の中、俺は謎の招待選手の言葉をかみしめた。
相手は格上、しかも30秒差を追い上げてきたのである。
その猛烈な勢い、エネルギーに立ち向かうには、俺の胸の情熱の炎はあまりにも静かに過ぎた。
プロ野球のクライマックスシリーズで、ペナントレースで優勝したチームが
敗者復活戦を勝ち上がってきた3位のチームに負けるということがしばしば起こるが、これも同じ理由である。
追い上げてくる相手が自分よりも強いのならば待ち受けてはいけない。
最大限の助走をもって、勢いをつけてぶち当たっていくべきなのである。
自分よりも強大な相手に立ち向かうときの鉄則を、俺は深く心に刻み込んだのである。
-----------------------------------------------要点をまとめます-----------------------------------------------
私は1時間までのレースなどで高強度を維持するために30分前~スタート直前くらいに摂取することが多い。
味はレモンライム、バナナ、グリーンアップル、トロピカルフルーツ、梅、の全5種類。
味の好みは個人差の宝庫だろうが、私はこれ系のジェルの中で一番おいしいと思う。
好みの味はレモンライム、トロピカルフルーツ。
一歩ゆずってグリーンアップルだが、これはカフェイン25mgを含有しているという理由でおすすめだ。
まぁカフェインがほしいのなら、レッドブル(43mg)だのモンスターエナジー(40mg)だの梅丹(金。200mg)を選択したほうがいいかもしれない。
パッケージは走りながらでも噛んで開けられるように工夫されているが、開けた瞬間に少しモレて周囲をベタベタにしてしまうのは私だけ・・・?
↓商品ホームページ↓
http://www.powerbar.jp/products/gel.html価格評価→★★★☆☆(イベント時など特別な時以外は使用をためらう)
評 価→★★★★☆(私は性能で梅丹金、味でパワージェルの二択。)