購入価格(完成車標準付属品)
小径車を購入した時に、標準の付属品としてついてきました。
軽く調べてみたところ、通販では1,000円未満で購入できる場所が多いようです(2016年11月現在)。
扇工業は、自転車用ベルの製造・販売が専業のようで、ホームページを見ると、とても見覚えのある製品がズラッと並んでいます。
というか、結構な数のブランドと、OEMなどで関係がありそうな……?
と、それはさておき、このバーエンドベルですが、ハンドルバーのバーエンドにねじ込むタイプのベルで、メーカー情報では、内径φ22.2mmのハンドルならば、装着可能です。
ただし、挿入部の長さが3cmほどありますので、ブルホーンバーのように、バーエンド部が湾曲しているハンドルには装着できないと思います。
以前からレビューが上がっていた製品ですが、既報で最新のレビューが2010年であり、本レビューからは6年前となっています。
また、今年、2016年には、「Knog Oi」という、積極的に「着けたい」と思わせるほどに革新的なデザインのベルが登場しました(私も欲しい)。
そんなタイミングですので、Oi 以外にも、自転車のスタイルを大きく崩さずに装着できるベルがあるのだという事を再認識していただきたく、この製品についてレビューしてみます。
●外観
真鍮の"わん"と、ポリカーボネイト樹脂を組み合わせた、シンプルな構成の外観です。
打ち子は内蔵されているため、大きなバーエンドキャップがついている、という感じになります(わん径、33mm)。
装着時は、わんの中心についているプラスネジを緩めた状態でバーエンドに挿入し、固定されるまでネジを締め付けます。
かなりしっかり固定されるので、落下の心配はないでしょう。
サイズはバーエンドミラーより小さいので、車体のフォルムを大きく崩すこともありません。
ハンドルの手元周辺に装着するタイプのベルは、異物感が出るので嫌だ、という皆様でも、このベルなら、それほど抵抗なく装着できると思います。
●使用感
打音は、「自転車のベルの音」として、多くの方が想像するであろう音(チリンチリン)です。
ある意味、最も自転車のベルらしい音、といえるかもしれません。
なお、打音は結構大きいので、無闇に鳴らさない方が良いでしょう。
まあ、自転車のベルを、路上で鳴らす機会がどれだけあるのかは疑問ですが……。
ちなみに、このベルの鳴らし方は、樹脂製のグリップを半周ほどひねるだけです。
ここをひねる。
酷使がたたって、
真鍮に腐食が浮いてるなぁ……。
ひねる時に一打。
バネでグリップが戻る時にまた一打。
これで、ママチャリのベルの如く、チリンチリン、という音が響きます。
既報で、走行振動で音が鳴る、という話がありますが、これはバネ式の打ち子を持つベルの宿命ですから、仕方がありません。
あまりに気になる時は、わんに直接触れるように握り込んでしまえば、音が響かなくなりますので、それで対処するのが良いでしょう。
●まとめ
バーエンドに装着するタイプのベルで、車体のフォルムを大きく崩さないという特徴があります。
ハンドルまわりをできるだけすっきりさせたい、というニーズには、十分に応えてくれるでしょう。
なお、本製品は、冒頭で述べたKnog Oiほど、積極的に「着けたい」と思わせるデザインではないかもしれません。
しかし、「車体のフォルムが崩れるのが嫌だ」、「できるだけハンドルまわりはシンプルにしたい」という需要に対して、ずっと以前から解決となりうる存在として、市場に出ていた製品でもあります。
Oiが注目され、高く評価されている現在だからこそ、こういう製品もあるのだ、という事を再認識して頂ければと思います。
価格評価→(標準付属品なので評価不能。2016年11月現在の通販相場を見ると、★★★★☆くらいかな?)
評 価→★★★★☆(←もっと市場で評価されても良いと思う)
<オプション>
年 式→平成17年(2005年)に(財)自転車産業振興協会の研究開発事業により開発(メーカー情報)
カタログ重量→50g