SRAM Rival Front Derailleur
グループセットで購入のため、価格評価なし
フロントディレイラーって、チェーンの位置をずらすだけの単純な代物かと思ったらさにあらず。 ずらす必要がないときは邪魔にならないように一歩引いた位置にいて次なる指令(なかなか来ないことも多い)を待っていなくてはならない。 フロントトリプル時代は、「邪魔にならないように一歩引いた位置」なるものを確立するのに一苦労していて、新バイク組み立ての際にフロントダブル化したときには、こんなシンプルなの簡単だろ、と思っていた。 ま、世の中そんな甘くはないことを知り、今日に至る(約10ヶ月、そろそろ調整をマスターしろとの声が)。
以下表題の品のレビューです。
一言で言うと、良くも悪くもない、シンプルなディレイラー。
・・・これじゃレビューにならないので、気がついた細かい点を記しておく。
◎良い点 ・直付けタイプはコンパクトクランクに対応した2ヶ所の取り付けネジのねじ切りがされている。貧脚には嬉しい。えっと、バンド式があるのかどうかは浅学にして知らない。 だけど、…これ以下は「悪い点」に記す。
・そこそこ軽量である…らしい。自分では計量したことがない(汗
・ysftaka氏が記しているようにリミットスクリューの位置が秀逸で、目視で「今何がどういう状態にあるか」が判る。これはネジの配置だけでなく、アームが細身であることも影響しているだろう。
・上を見たらキリがない世界だが、正確な変速。リミットスクリューの調整がおかしくなければ、走行中のチェーン落ちはほぼない。
×悪い点 ・一方、上下位置や振りといった取り付け調整が旨くないと、チェーンラインのずれに対してシビアになってくる。触った人によると、シマノよりも調整がシビアだとのことであった。特にインナー×トップ側で問題が顕著であった。今はトップ側2枚で音鳴りていどにまで調整できている。もうひと押し追い込めるか、次回のワイヤー関係メンテの際に試してみたい。 ちなみに、プレートの間隔(実測値)はアルテ6600と同様10mmであった。
・プレート内側のアールが小さいチェーンリング向きでなく、コンパクトクランクと組み合わせるとチェーンリングとの間隔をあまり寄せてくることができない。チェーンステー寄りで位置決めをする必要があり、まあ、不満が無い程度の調整はできる。が、正直釈然としない感情が残る。チェーンリングとの間隔を競っているわけでは無いので、その辺は割りきらなくてはならない。
・フィーリングがいまひとつ?シフトアップが「ガシャアッ」(ひどい?)、シフトダウンが「ガコンッ」という感じで、いささか品に欠ける感はある。ま、形容している自分が下品なのかもしれない。アルテとかデュラとか、自分は知らない世界なので、こんなものと思えばそれほどのマイナスではないかもしれない。 「ガシャアッ」というのは、若干シフトアップ側のレスポンスが甘い?と思わせる。もう少しダイレクトな感覚を望みたいが、これは組んだ自分の腕の甘さもあるのだろう。
・アウター側のトリムの感覚が薄め。がさつな操作をすると、また慣れないうちはトリムを通り越してシフトダウンしてしまっていた。これはダブルタップ側の問題だろうか?
・仕上げはスラムクオリティ。お世辞にも良くはない。マットなのかグロスなのかよく判らないブラック、梨地的なメッキ処理である。
価格評価→グループセットで購入のため、価格評価なし 評 価→★★★☆☆ 年 式→2010
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