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曽田正人 シャカリキ!


 
GlennGould  2008-2-16 8:43
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秋田書店 少年チャンピオン・コミックス シャカリキ!
横尾双輪館や日大鶴が丘高校をパクるなど、聞いたことのある自転車にゆかりのある名称をうまく改変して散りばめるなど、なかなか気の効いたコミックだ。
激坂途中でトップ×アウターに変速して猛烈な勢いで登坂するなど、ありえないパワープレイは漫画ならではで、常軌を逸していて楽しめる。もちろんそんなパワーの持ち主ならラルプ・デュエズでコース記録樹立はもちろん、1000mT.T.世界記録からツール10連覇まで可能だろうが。

やや唐突な終わり方が気になるが、マンガとして十分楽しめる。

価格評価→★★★☆☆
評   価→★★★☆☆
 
ManInside  2009-11-5 22:35
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秋田書店 少年チャンピオン・コミックス シャカリキ!
いまさらシャカリキ!でもなかろうと言われそうですが、レビューが少ないので追加。

GlennGouldさんも書かれているように、荒唐無稽ながらマンガとして楽しめる作品。

数ヶ月前に再度通読してみましたが、所々に80年代的な雰囲気があって、正直、いま高校生くらいの人が読むと赤面しそうな箇所も多いと思う。しかし「シャカリキ!」のすごいところは、そうした時代風俗的な細部がいくらすたれても、胸を打つ感動は決して色褪せないところ。

最終巻では、日本では無敵になってしまったテルが、もう制覇すべき山がなくなってしまってエネルギーをもてあましている。雪の夜、冬季で閉鎖されている道のフェンスにしがみつき、先に行けずに叫んでいるシーンがあったと思うけど、あれは圧巻だった。

そして、最後はツール・ド・フランスへの参加が示唆されるところで物語は終わる。続編を求める声は多かったし、私も続編が読みたかったけど(いまもちょっと読みたいけど)、昨年ついに新城と別府がツールに参加した時、私の中で「シャカリキ!」の物語は完結したような気がしました。

新城、別府、来年も頑張れよー!!

価格評価→★★★★☆
評   価→★★★★☆
 
baru  2017-3-8 23:40
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曽田正人 「シャカリキ!」
購入価格 ¥5184 (Kindle×7巻)

自転車ロードレースをテーマにした、曽田正人作の漫画。1992-95年まで週刊少年チャンピオンに連載され、コミックスは全18巻。

以下、ネタバレを含みます。


■購入動機
読んだきっかけは覚えていませんが、自転車を始めた直後には読んでいたはずです(2010年に書いた東京大阪キャノンボールのレポートで名前を出している)。確か、漫画喫茶で一気に読破した覚えがありますが、その後Kindleで全巻を購入しました。


■あらすじ
以下、曽田正人公式サイトより引用。


「坂やったら、誰にも負けへん!!」

坂が多く、誰も自転車に乗る人がいない町。 しかし、少年・野々村輝は来る日も来る日も自転車で坂を登り続けていた。

しかし中学3年生のある日、得意の坂道で、輝を一気に抜き去っていったロードレーサーが現れる。それが、輝のライバルとなる男、由多比呂彦!!由多と出会いくやしさを覚えたテルは、亀高自転車部に入部した。 そして坂の多き町で培われていた才能を目覚めさせる…!

泥臭くペダルを漕ぎ続ける熱き男たちの物語! 曽田正人ワールドの原点がここに!!


全体の構成としては、少年時代(小学生~中学生)までの「坂の町」編、それ以降の「高校生」編に分かれています。ウェイトとしては高校生編が大半を占めており、その中で成長していく主人公・輝を描いています。ただ、その成長の方向は極めて先鋭的であり、ある意味では修羅と化していく様を描いている作品とも言えます。


■感想
個人的には、自転車漫画で一番面白いと思っている漫画です。読み返した回数も一番多いはず。その特徴は何と言っても画面から伝わる熱量。他のジャンルを見ても、ここまで暑苦しい漫画は無いのではないかと思うほど。

この漫画は、曽田正人氏の連載デビュー作でもあります。本作品は氏の作風(「め組の大吾」「capeta」等)を方向付けたように見えますし、その後の自転車漫画(「輪道」「弱虫ペダル」「かもめチャンス」「オーバードライヴ」等)にも多大な影響を与えたと私は考えています。

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あらすじにも書きましたが、本作では一人の少年の成長を描いています。そこで強調されるのは、主人公たる輝の特異性です。坂に異様にこだわり、自分より早く坂を登る存在を許すことが出来ない。実の母親をして「この子はちょっとおかしいんじゃないか」と言わしめるほどに。

最終的に輝は、ヒルクライムに取り憑かれた修羅とも言える状態になり、物語は完結します。「間違いなく選手としての寿命は短いぜ」と宣言される主人公。少年漫画としては珍しい終わり方です。

実は私も指摘されるまで気づかなかったんですが、とあるシーンを境に主人公の描写が明確に変わっています。そのシーンは、輝が練習中に大落車で骨折をするシーンです。

そこまでのシーンでは、輝はあくまで「主人公」として、読者が感情移入する存在として描かれていました。しかし、ここ以後のシーンでは、「得体の知れない、急成長する脅威」として描かれているように見えます。例えるならば、「シン・ゴジラ」におけるゴジラでしょうか。話の視点は輝のものではなく、ライバルたち(ユタ、鳩村、ハリス、酒巻等)のものが中心となり、輝側の心理描写は最小限に抑えられていきます。

 「落車はもう怖くなくなった。ビョーインに行けば治してくれるのが分かったさかい。」
 
ここが修羅への分岐点。成長しすぎて理解不能の「何か」に変貌してしまった様子を表現しているのではないでしょうか。

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一番好きなキャラは、皇帝・酒巻玲於奈です。

チームプレゼンテーションで後輩に演出をさせる皇帝。最強の男のはずなのに、レースの最後までテルの眼中に入っていない皇帝。ヨーロッパで辛酸を舐め、それでもツールに出る夢を捨てていない皇帝。どこを取っても大変に人間臭くて良いです。

もし彼が主人公のスピンオフ作品とかがあれば、是非読みたいですね。


■まとめ
色々な所で言われていますが、自転車ロードレース漫画の一つの到達点たる作品だと思います。危うい強さを持った主人公と、魅力的なライバルたち。熱いレース展開で一気に作中に引き込まれます。必読の作品です。

私は続編は要らない派です。バッドエンドになりそうな気がするので。この作品は終わるべき所で終わった。そう思っています。

私はもうレースに出ることは少なくなりましたが、自分の中で決戦と位置付けているイベントの前には本作品の「ツールドおきなわ」の部分を読むことにしています。どんなトレーニングブックよりもやる気を出させてくれる作品ですね。

余談ですが、現実の横浜には「ハマのラルプデュエズ」は存在しません。それどころか、市内の最高標高はわずか159m。横浜にもし本当に「ハマのラルプデュエズ」があったら、わざわざヤビツ峠まで50㎞も走らなくて済むのですけどね……。誰か山を作ってくれないだろうか。


価格評価→★★★☆☆(旧作としては若干高かった)
評   価→★★★★★(最高のロードレース漫画)


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