購入価格 確か¥5000くらい
相当以前に購入、現在はミニベロで活躍中。
今更ストラーダ・ワイヤレスでもないだろう・・・と思われるかもしれないが、よくよく考えてみると、これを超えるサイコンはまだ登場していないのではないか? これは、10年や20年に一度しか現れない、非常に優れた製品なのではないか? というわけで、再評価してみたい。
このサイコン、デザインが本当に素晴らしい。小さくてそこそこ薄いボディ。高品質で広い液晶画面。大きい文字サイズ。清潔感のある、すっきりした外観だ。設定や操作も面倒なところが全くない。乗り手が何もせずとも、走り出せば大きい文字で淡々とスピードを表示し続けてくれる。モード切り替えも本体を押すだけのラクラク設計。混線については、個人的には経験したことがない(SIGMAが混線しまくりのところでも問題を起こしたことがない)。
ストラーダ・ワイヤレスを女性に例えると、女子短大の家政学科に在学中の19歳。身長165cm・体重53kgくらいの中肉中背のポニーテールの女の子で、授業のない日は東京都千代田区にあるアパート近くの「ほっともっと」で一日六時間、からあげ弁当や牛ステーキ弁当をつくっている。不機嫌な客がやってきても笑顔を絶やさず、レジも打つ。髪の毛は染めていない。たまにうつむいて寂しそうな顔をすることもあるが、絶対に泣かない。嘘がつけない。歩きながら携帯電話で喋らない。化粧にはあまり興味がないらしく、すっぴんのことが多いが、実はすごくかわいい。家賃8万5000円のワンルームマンションに住んでいる。実家が貧乏なわけではないが、大学進学予定の弟がいるため、家族に負担をかけまいと「ほっともっと」でアルバイトをしている。
そんな素敵なサイコンが、ストラーダ・ワイヤレスなのである。
一方、その対極にあるといってもいいサイコンが、Garmin Edge 705である。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5271&forum=85Garmin Edge 705は、女性にたとえると、東京都港区六本木の高級キャバクラで働く29歳である(客には24歳と嘘をついている)。身長175cm、体重58kg。スタイルが良く、見栄えがするので男はすぐに騙される。バックライトを全開にするとバッテリーがあまりもたないので定期的に貢ぐ必要がある。職業柄、ヘンに情報通になってしまったので自分を才女だと勘違いしているが、バグが多く堅牢性は皆無。でかくてグラマーだ。高価である。明示的にボタンを押さない限りログを取らない。パソコンと接続できるのでちょっと偉そうにしている。昼間は寝ている。一応、四年制私立大学の国際教養学部に入学したものの、普通の会社員になるのは自分らしくないと思い、二年目に中退した。数学が苦手で、因数分解ができない。
10年後、Garmin Edge 705はどんな女性になっているだろうか。残念ながら、中身は陳腐化してしまい、もう使用されていないのではないか。うまく玉の輿に乗れていれば話は別だが、もしかすると生活保護を受けているかもしれない。
一方、ストラーダ・ワイヤレスの笑顔と清潔感溢れる魅力は10年後も衰えていないような気がする。もしかすると、液晶がほんのちょっぴり薄くなっている可能性は皆無ではないが、相変わらず淡々と、見やすい大きい文字でスピードを表示してくれているのではないだろうか。「あたし、難しいこと、わからんよ。」などと照れるように言うものの、本当は頭の回転が速く、優秀なストラーダ。ストラーダはイタリア語で「道」。道子。そう、彼女の名は猫目道子。みっちゃん。
バックライトがないのが「みっちゃん」の欠点だと人は言う。しかし、それを欠点と言えるだろうか。みっちゃんは単に朝方の人間なのではないだろうか。日が暮れたら、家に帰り、11時前には寝る。そういうあたりまえの生活を送っていることが、果たしてみっちゃんの欠点と言えるだろうか。Garmin Edge 705のバックライトは、確かに強力だ。何故なら昼間は寝ているからだ。そして頻繁な充電を必要とする。
長くなってしまったが、ストラーダ・ワイヤレスが非常に良いサイコンであることをあらためて伝えたいと思い、筆を取った次第である。乱筆は勘弁してほしい --
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★★