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レヴュアのmascagniさん、nanashiさんのおっしゃる通り、つまようじは大変便利な小物です。他に、串団子のクシなどを使うと、素材が竹なだけあってか?つまようじほど簡単にヘタることもなく、なかなか便利です。この手のくふうはよく知られていたことだとは思いますが、完組ホイール全盛の現在、ほとんど誰も知らない、という状況になってしまっているかもしれません。完組はすばらしいし、マシンもカーボンで軽いけど、私には何故か、現代のロードバイクは無味乾燥で没個性に見えてきます。
本職の方は昔からいろいろなくふうをされていると思います。画像は、月刊誌「ニューサイクリング」1978年9月号からの引用です。この号では「ホイールを組む」と題した特集で、ホイール組の様々な事柄を俎上に載せていますが、その中で、ビルダーの長沢義明氏の創意工夫が紹介されていました。もちろん長沢氏といえば、特にKEIRINマシンの製造で著名ですが、マシンとメンタルの両面から中野浩一の世界戦V10という驚くべき偉業を支えた人であり、若いころデ・ローザで仕事をしていたその人です。
これはニップルを扱うための小物類です。右端のつまようじ風の棒は、先端を四角錐状に削ったヤスリ、V字のニップル台は中央に溝があり、がさがさっと揺すると下の画像のように奇麗に一列に並びます。
並んだニップルをやすりですくいます。
さすがプロフェッショナル、くふうの勘所が違いますね。・・・というか楽しそうです。
私の1978年9月号は、ページが抜け落ちてぼろぼろで、悲惨なことになっていますが、どうやらニューサイクリングは、いにしえのバックナンバーの合本がDVDで手に入るみたいです。ちょっと高いけど買ってみようかなと思っている昨今です。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★