ミノウラ VERGO

購入価格 ￥11,812（あさひ）



車の荷室に自転車を積むための室内キャリア、というかスタンド、のようなもの。荷室に自転車を横たえたり壁にもたれさせたりする形で積むと傷ついたり動き回ったりで様々なトラブルの元になるが、このキャリアのマウントに自転車のフォークを固定すれば立てた形で積むことができる。荷室の床に置くだけで機械的に固定するわけでもないのにT字型に踏ん張ってバランスよく自立し、めったな事では動かない。

1台用のものと2台用のものがある。フォークマウントは自由な位置に固定できるうえ、左右に首を振ることができるので、斜めにしておけばハンドル同士が干渉せず幅を詰めて積む事ができる。そのため、フォークマウントをもう１つ追加して3台まで使えるとのこと。

使用してみた感じは良好で、荷室の様子を気にせず安心して車の運転に専念できるようになった。車でワインディングを攻めるような走り方をすればどうかは知らないが（このサイトの常連の方にそのような幼稚な人間はいないと思う）、通常の穏やかな運転をしている分には安定性に全く不安はない。必要があればタイダウンロープを併用すればいいだろう。

筆者の車（97年式Audi A4アバント）では、荷室の高さが足りずサドルを外す必要があるが、大した手間ではない。ミニバン系の車なら余裕をもって乗せられるだろうが、ステーションワゴン系の車の場合は車種によるだろう。前輪をはずして立てられる高さと長さが荷室にあればOKなので、購入前に確認されたい。リアゲートが閉まるかどうかも（スタイル重視でリアウィンドウが寝ている車種だとハンドルが当たって閉まらなくなりそう）。

ルーフキャリアやリアキャリアと比べると、天候を気にしなくてよい、自転車の状態が確認できる、落っことすことがないといった安心感が長所である。ルーフキャリアは積み降ろしが大変で車を傷つけたりするトラブルも多いし。一方で、室内キャリアを使うと乗れる人間の数が減るという点ではマイナスとなる場合もあるだろう。通常は車1台に多くても人間2人自転車2台というのが一般的だろうからあまり問題にならないと思うが。ちなみに、筆者の車は後席が6:4の分割になっているので、4の方には人間が乗って合計3人とする事もできる。しかし荷室とする6の方には自転車2台が精一杯で、3台積む事は無理。

2009年4月にモデルチェンジしたらしい。先代モデルを持っていないので機能上どう変わったかはよくわからないが、写真で見る限り外見は随分とビビッドになった。ただしプラスチック部品が多くなり、強度的には疑問に感じるところもある。特に、クイックでフォークを押さえる部分の部品がプラスチックなのはいただけない。長期間使用した場合、最初に壊れるのがここになるであろうことは使う前からほぼ断定できる。マウント丸ごととしては別売りオプションとして調達・交換できる部品ではあるものの。。。



価格評価→★★★★★（2台分のキャリアとしては安価）
評　　　価→★★★★☆（耐久性に疑問で１つマイナス）
年　　　式→2009

購入価格 ￥6600(amazon)

【序文】
カーボンのロードを買った。しかも奮発してちょっといいやつを買った。
俺は、これで、去年ぶちぬかれたあいつらを、ぶちぬいてやるんだ・・・。
だがちょっと待ってほしい。カーボンフレームは繊細に扱う必要があるのに、アルミのそれと同じような扱い方はしてはいけないのでは・・・。
結局、新車を手に入れた嬉しさが勝って、引取りの日は車にテキトーに積んで帰ったのだけど、今考えるとものすごくあほだったと思う。無知って恐ろしい。


あほなりに考えた結果がこの車載マウントです。

【本文】
ミノウラの車内用フォークマウントとしては3代目らしい。2代目のVERGO EXCELに関しては同製品のページにあるhtaさんのレビューをご参照ください。
公式HPによれば
>自転車を車で運ぶバーゴシリーズの3世代目　バーゴTF1は、主に1台のみを運搬する方および車幅の狭小な軽自動車向けの1台用
とある。



まさにその通り。画像はスズキのハスラー。ロードにはDHバーを付加してあるが、奥行きにはまだ余裕がある。高さはこぶし1個入らないくらいでギリギリ。
クロスオーバーSUVをうたっているハスラーを使用しているため、他の車ではあまり参考にならないかもしれないが・・・。

TF-1はフォークマウント型の車載ベース。前輪は外す必要がある。フォーク部は専用のクイックレリースで車体を台座に固定する。いつもホイールを装着するように操作すればOK。特に難しいということも無い。

今回、隣県へ遠征する機会があったので、さっそく使ってみた。
結論から言うと、「TF-1自体の安定性がちゃんと確保されていれば安全」だと考える。
写真のように助手席を前に倒して、フラットに近い状態でないと、運転中に跳ねてずれていく。そのため、TF-1自体の安定性を確保するためにはかなりコツがいる。念のため滑り止めを敷いているが効果があるかはまだ不明。もしかしたらなくてもいいのかもしれない。

車体の揺れについて。発進などの加速時に結構横揺れする。踏み切りを越える際には、本体自体は動かないが、かなり横揺れする。いつか何かありそうで心臓に良くない。

再度公式HPより引用。
>バーゴは自動車本体に固定されていませんので、使用中の運転では「急」といわれる操作を絶対に行わないでください。
>ご自身でタイダウンベルトを用意していただき、バーゴ／搭載自転車を固定されることをお勧めします。

うーむ・・・なんだか不安になる文章だ。次回は何かで固定してみようか。

ただ、車の中に積み込むシステムが一応は完成したので、個人的には満足している。


価格評価→★★★★★(定価でも安い方では）
評　　　価→★★★☆☆(車体の安全性に不安が残る）
＜オプション＞
カタログ重量→1.5kg