購入価格 ¥29,600(ほかにshipping等で¥2,700)
Wiggleで購入。国内定価より3割ほど安く、10日間で届きました。
BOAなどのロールクロージャーシステムは締め付けの調整がしやすくリリースが容易でとても優れているのですが、お団子のようなロールがシューズの上に鎮座するデザインがどうにも馴染めず、そうかと言ってベルトクロージャーはエントリーモデルに採用されることが多くレースクロージャーは脱ぐのが面倒と思っていたところ、フィジークがベルクロのPOWERSTRAPを展開していました。VENTO POWERSTRAP R2は2019のユーロバイクでアワードを受賞したシューズで、その頃から気になっていたのですがつぎの買い替えまで待っていたものです。今回はgiro FACTOR TECHLACEからの買い替えで、購入前にはMAVIC COSMIC ULTIMATE SLやS-WORKS EXOS RD、RAPHA PRO TEAMも候補になりました。
使用してみるとアッパー全体がしなやかで、足全体を柔らかく包みこみとても履き心地が良いです。giro EMPIRE E70 KNITなどはニットの見た目と裏腹に硬く成形されていますが、このフィジークにその心配は不要でした。箇所ごとに網目を変えて剛性と柔軟性を持たせているというのはその通り実感できます。爪先側は締め付けによるストレスが少なく、それでいて伸びてパワーロスするようなこともありません。足首側はベロクロがサイドまで大きく固定しているおかげでしっかりとしたホールド感があります。フィジークもTEMPO R5などはアッパーが硬いためこのベロクロの効果を感じ辛かったのですが、しなやかなアッパーによりベルトの太さと固定面が長いことで広い”面”で固定されていることが実感できます。
ナイロン繊維のメッシュ構造はご覧のとおり透けてソックスが見えるほどですが、黒一色(本国サイトではMOVISTARカラーの青も選べます)のシューズに差し色ができて楽しいのではないかと思います。もちろん通気性は最高で34℃の炎天下では暑さも籠らず効果を感じました。これまで使用したどのシューズとも違う通気性です。。。真冬はどうでしょうね。ソックス次第で耐えれるのでしょうか?
踵のカップはFACTOR TECHLACEに比べると深めです。ここは浅めなFACTORが好みですが慣れの問題かもしれません。ソールは薄く硬いです。トップエンドのモデルでは標準的なソールかと思います。
このシューズの特徴はアッパー全体を構成するナイロンメッシュによる通気性と柔軟性、そして柔軟性によって極太のベロクロの最適な効果をもたらしていると実感できました。当分はこれを超えるシューズに出会わないのではないかと思うほどです。
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→
カタログ重量→205g (実測重量 右238.5g 左235.5g)