購入価格 約¥110,000(海外通販)
未だディスクブレーキに乗り換えられないリムブレーキ好きで、新たに買い増ししたので時代遅れと思いつつもレビューを上げさせていただきます。
現在は、Racing3 C15 CL・RacingZERO 2WEY 15C・BORA ULTRA35 TU・BORA ULTRA50 TUを2台のバイクで使用しています。
普段はそれぞれBORAを使用していますが、パンク時の復帰の利便性や、横風対策で仲間と走る160kmを超えるようなロングの際は23Cチューブレスを履かせたRacingZEROを使用しています。
ただ、チューブレスを履かせながらも超硬い乗り心地から疲れるため最近は嫌煙していました。
しかし先日、友人がこのRacing Zero Nite C17を購入し少し乗らせていただいたところ、ロスの無い硬いホイールのままに乗り心地だけがマイルドになっており、とても気に入ったため私も購入しました。
1,000km程使用した感想で、まず重さですが以前のRacing Zeroから比べると別物のように重くなっています。
定番のGP5000クリンチャータイヤを履かせた状態で約190g重くなっています。
ホイール単体で約80g重くなっており、更にチューブ2本で130gの重量増です。
タイヤそのものは以前はIRC FORMULA PRO TUBELESS Lightを使っており、約25g軽くなっています。
これだけ重くなると全くの別のバイクに感じます。
バイクを持ち上げたときに重さを感じます。
乗り出しは発進時に常にホイールの重さを感じますし、低速から加速の際も重さを感じざるを得ません。
ここまではネガな感想ですが走りだすと印象は全く変わります。
今までで一番重いホイールだからなのかバイクの操作感がまったく違い、ヒラヒラとしていたバイクにどっしりとした安定感がでました。
平地を巡行する場面では乗り心地が良く、速度の維持が少ないパワーでできます。
荒れたアスファルトを走っても路面抵抗での減速をあまり感じることなくスーッと走り続けられます。23Cのチューブレスよりも良い感触です。
ホイールとしてマイルドな性格になったものかと思いましたが、登りでバイクを乱暴に振ってもホイールの撓みなどはまったく感じません。
この感覚は以前のRacingZEROと比べても遜色はありません。
登りだとホイールの重さを若干感じますが、路面抵抗の低さで相殺され、苦手なヒルクライムでもこのホイールを使うのでよいと感じました。
下りのカーブでもかなりの安心感があり、フロントホイールを信頼して身を任せることができます。
racing3にGP4000を履かせたこともありましたがあまりグリップ感が無く下りは苦手でしたが、GP5000は乗り心地も良く、グリップ感も良くなり、そのおかげだと思います。
プラズマ電解酸化処理した黒いリムのブレーキ性能はドライで純正のブレーキシューを使っている限りには通常のリムとあまり差を感じません。
私は直ぐに互換性があると噂のSWISS STOP BXPに交換して使っているのですが、こちらは非常に良い感触になります。
リムに触れた瞬間からブレーキが利いてる感覚が伝わります。
下りでも GP5000のグリップ感と相まって少ない握力でコントロールすることができます。
シューの減り方も純正品を使用している友人よりも若干穏やかな印象です。
総じて全ての場面で満足感を得られるホイールで、2,000m程の獲得標高のある200km超えのコースを走ってみましたが、ナローリムのRacingZEROよりも満足感も高く、それでいて疲れないホイールでした。
見た目はかなり地味で、BORAを履いているときに比べてドヤ感は全くありませんが、リムブレーキアルミホイールとしては普段使いできる満足感の高いホイールだと思います。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★(アルミホイールとしては不満は無いです)
<オプション>
年 式→2021
カタログ重量→ 1,505g(実測重量 気にしてないので単体では測りませんでした)