購入価格 ¥3,229(Amazon)
AZリフィーラーRF003
【総評】
詰め替え出来る缶スプレー。水や灯油ぐらいの粘度の物しか吹けないものの、有機溶剤も使用可能。
サイズは大小2種、それぞれにシルバー(アルミ無垢)とブラウンの2色あり。
米式ポンプで加圧するので自転車乗りであればガス切れは無いも同然。
メーカーサイト
https://www.az-oil.jp/index.html※左のCategoryからリフィーラーを選択してください(廃版になったのか、執筆時点ではRF003は非掲載です)
【動機】
AZの中速乾パーツクリーナーを愛用しているのですが、スプレー缶は在庫管理や空き缶処理、冬場の圧力維持などが地味に面倒でした。
そんな折、本商品を見つけたので小サイズのシルバー(RF003)を購入しました。
小サイズにしたのはメンテ1回分入れば外寸は小さい方が取り回しが良いからで、シルバーなのは使い込んで傷だらけになっても目立たないからです。
(使い込んで塗装が剥げてる道具も趣があって良いのですが)
【所見】
アルミ切削加工のボディがプロ用の雰囲気を醸し出していてカッコイイです。
5-56等のオイルスプレー缶と同じぐらいの大きさの割に346gと重いのは、上下分割式でスプレー缶以上の内圧に耐える為と思われます。
内部機構はパーツクリーナー等に使えるタイプが標準で組まれており、有機溶剤を使う時は同梱の専用品に組み替えるようになっています。
噴霧ボタン兼ノズルは2つ付属し、拡散タイプと画像の局所用ロングノズルの交換式。
欲を言えばノズルは折り畳み式で、集中と拡散の切り替えが出来ると嬉しかったところ。
余談ですが、空気だけ充填してエアブローとして使うのは容量不足で無理です。
以前レビューしたチューブレスタイヤ用のブースターでやっと応急処置的に使えるレベルなので。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=16729&forum=91&post_id=28841#forumpost28841両者を延長ホースと変換アダプターで接続すれば吹き易くはなるかもしれません。
【使用感】
1年半使いましたが、パーツクリーナーのロング缶よりも小さいので取り回しが良く(重さはあまり変わらない)、動作不良などもありません。
同時に買った1L缶を使い切ったので4L缶を買いましたが、4L缶からリフィーラーに入れるのは難しいので1L缶に小分けしています。
【使い方】
有機溶剤や強力なパーツクリーナーを入れる際は、溶剤用パーツに組み替えておきます。
普通のパーツクリーナーはそのままでOK。
1.本体中央のネジ部分で上下に分割し、下側に溶液を9分目まで入れます。
(目一杯入れると上半分にある吸い上げ用チューブが入った時に溢れます)
2.そのまま上半分を組み付けます。当然ですが、キチンと捻じ込まれていないと漏れるので注意。
3.本体底面にあるバルブに米式ポンプを接続して加圧します。
フロアポンプなら2ストローク程度です。
安全弁があるので空気を入れ過ぎても抜けますし、うっかり真夏の日向に置き忘れても大丈夫・・・の筈ですが、やらない方が良いでしょう。
1回当たりの液量が公称110mlで少ないように思えますが、通常の自転車整備であれば詰め替え無しでいけます。
小サイズでも中速乾を満タンで350gになるので、取り回しを考えると大サイズは業務用でしょう。
無くなったら詰め直せば良いだけのことですし。
整備の前などに継ぎ足しする時は、逆さにして底面の米式バルブの中央を押せば内圧を落とせるので、あとは普通に補充するだけです。
【まとめ】
缶スプレーの中速乾パーツクリーナーは840ml入りで300円程度ですが、溶液とガスの比率が判らない為、どの程度使えば元が取れるかは不明です。
それを抜きにしても1度買えば当分の間購入も廃棄も不要で、圧が落ちてもポンプで充填すれば回復するという使い勝手の良さは魅力だと思います。
冬場は缶スプレーのガスの気化が悪くて圧が落ちるとか、無理に使うとガスだけ先に無くなって液が残るとかありますが、本品ならそれもありません。
ちなみに手動のハンディスプレーで良ければ「AZ有機溶剤用スプレーボトル」があります。
本品の前にこちらを買ったのですが、噴霧範囲の大小の切り替えだけでストレートが無いことと、微妙な加減が出来なかったのでリフィーラーに買い換えました。
価格評価→★★★★★(パーツクリーナーの保守管理が大幅に楽になった)
評 価→★★★★☆(オプションで折り畳みノズルが欲しい)
<オプション>
年 式→2019
カタログ重量→ ? g(実測重量 346g)