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箱石峠とは、阿蘇カルデラの東の端、阿蘇外輪山と根子岳の間を通る国道265号線にある峠である。
特に峠の北側では阿蘇らしい雄大で独特な景観が楽しめる事で有名です。
~スペック~
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阿蘇市宮地側
距離 11.3 [km]
標高差 370[m]
平均勾配 3.3[%]
高森町側
距離 9.9[km]
標高差 326[m]
平均勾配 3.3[%]
阿蘇市坂梨交差点標高 542[m]
高森町R265とR325の交差点標高 586[m]
頂上の標高 912[m]
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この箱石峠は熊本市がある熊本県西部から見ると丁度阿蘇五岳(あそごがく)の裏側に当たり、宮崎県との県境近くまで赴かないといけない。
しかも、阿蘇カルデラに入るためにはどのルートを走るにせよ坂を上るのは必須であり、一見平らに見えるカルデラの中も、北の阿蘇市、南の南阿蘇村&高森町、どちらを進むにせよアップダウン多数の上り基調である。
特に高森町の標高は案外高く、振り返れば俵山峠がほとんど同じ標高に見える程だ。
阿蘇市の広域農道&県道110号と繋いで阿蘇神社へ至るルートのみが例外でここだけは"ほぼ"平ら。(平坦とは言ってない。) ただし遮蔽物が一切無いので回りの山から吹き下ろしてくる風をモロに食らう。
時間には余裕を持って臨みたい。
前文でここまで書いておいて、私は欲張って標高約1080m誇る地蔵峠(ケニーロード)を越え南側からアタック。
正直スタートに辿り着くまでの方が大変でした(^_^;)
国道R265号線とR325号線の交差点からスタート。
高森町側は森の中を抜けるゆるーい傾斜がメイン。
路面は綺麗で交通量もそこまで多くは無い。
有名な北側に比べると景観は大人しいが、左に根子岳、右にらくだ山と奇岩だらけ。
左写真、傘雲をかぶる根子岳。
右写真、登坂の途中で撮影したらくだ山。
淡々と上っていくと連続ヘアピンを含むワインディング区間があり、ここだけ傾斜がきつくなっている。
県道135号との分岐を越えると一旦ほぼ平らになり、森がなくなって原野へ出る。
最後にど直線な坂を上れば頂上に到着。
頂上付近で阿蘇市に入る。
頂上通過後は細かいアップダウンと原野に出たり森に入ったりを繰り返すという様相で、大きく標高は変わりません。短い下りで少し勢いをつけて上るという走り方を繰り返せば楽に走れるかと思います。(無理は禁物)
そのまま走り続ければ、阿蘇市側の下りに入ります。
この下り始めの場所が正式な『箱石峠』になります。
せっかくなので、箱石峠横の脇道に入って少しだけヒルクライムし、下を覗いてみましょう。
ここから麓までの道が全て見えます。
阿蘇の中でも比較的人の手が入っていないエリアですので、自然のままの風景を楽しめます。
乗鞍スカイラインの森林限界を少し超えた辺りに少し雰囲気が似てるかも。
阿蘇側も路面は綺麗で交通量もそこまで多くはありません。
上半分がワインディングで下に行くほど直線的なレイアウトです。
走行中、左手には、根子岳、高岳、中岳が見えます。
左が阿蘇五岳最高峰、高岳。
右が火山ガスを吹き出す中岳火口。
火山ガスが流れてくると硫化水素の匂いがする。
坂の下の方では右手に牧場と奇岩の崖を楽しめます。
結構上の方まで牛がいます。
うまそうです。
最後は国道57号に合流します。
~総評~
阿蘇の東の端にある、秘境的な景色を楽しめる峠。
熊本市内側からアクセスした場合、峠の入口に辿り着くまでに別の峠越えがあったり平らなとこに出たと思ったはずがアップダウンがあったり単純に距離も結構あったりで大変なので時間に余裕をもって行くことをお勧めします。
入口までが大変ですがそれでも十二分に行く価値あり。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★