購入価格 ¥7000
2006年に始まった「グルっと丸ごと栄村100kmサイクリング」が今年から「ツール・ド・苗場⼭ 栄村100kmサイクリング」に名称が変わり、8月4日に行われました。このサイクリングイベントの副題は、
「北信州秋山郷サイクリング浪漫」
それは坂との対話であり、暑さとの対話であり、自己との対話・・・
広大で起伏に富んだ地形を活かした長野県の最北東端・栄村の100kmサイクリング。今年はお隣新潟県津南町のコースを例年になく大胆に取り入れています。そして、2年連続の、酷暑!!でした。
◆ルート
https://www.wikiloc.com/cycling-trails/tour-de-naeba-sakae-village-romantic-cycling-39682906スタート&ゴール地点は村営さかえ倶楽部スキー場。7時スタートです。
昨年同様の猛烈に暑い一日になりそうなので、朝から水分を2リットルほどじっくりローディングして臨みます。
新潟と長野県境に位置する秘境、いわゆる秋山郷を回って戻ってくる登降坂だらけのルートに、真夏の容赦ない暑さが加わって、まあ、普通に考えたら、危険じゃないの?と思うような状況で走ります。
時々結構な激坂もあって、ちょっと大変なのですが、クルマの数がとても少ないので、登坂中に知らない人と気軽に話すことができます。それがこのイベントの魅力の一つだと思います。
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長野と岐阜の県境を抜ける峠の名を記したお揃いのジャージで走るご夫婦を今年もお見掛けしましたが、登坂で珍しくご主人の息が乱れており、挨拶すると、
「今年は走れてないからキツイなあ」
一方、奥さんの走りは相変わらずで、平然と上っていたのが印象的でした。
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登坂中、冷気が道を横切る瞬間が何度かあります。風穴か、それとも渓流か。
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後半、少し長めの登坂で左のハムストリングが攣り、やがて右も攣ってしまいますが、そのまま騙し騙し走ってやがて復活。昔はこんな器用な走り方は到底、できませんでしたが、何年も栄村で脚が攣りまくっているうちに、こんな技も身に着けてしまいました。
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今年のエイドステーションでは、昼食のカレーは美味かったし、各エイドに新潟スイカや長野スイカも多くあり、さらにはエゴマおやき、笹団子、冷たいあずき汁、プラム、バナナから、塩分を摂れる茄子やキュウリに信州みそ、そして何故か、流し「蕎麦」なども。つまり、上る→下る→美味いものを食す→上る→美味いものを食す、の繰り返し。そんなわけで熱中症にもならず何とか走り通せる、ということなのだろうと思います。
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灼熱のオンロード山奥秘境イベント。
栄村の熱(暑)すぎる一日が今年も無事、終わりました。2007年からエントリーしていますが、14年目の2020年は58歳で迎えます。来年も是非、走りたいと思っています。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
年 式→2019
自転車を準備し終わってひとしきり眺めて歩いてると、ええっ?木をラグでつないだような自転車を発見!訊けば、シートを貼っただけだそうな。お見事なカスタマイズ!正体はリンスキーでした。
こちらはラバネロで修業した方が構える工房でつくられたグラベルスポルティーフ的なマシン。色が渋くて実に味わい深いですね。
出走5分前。まだ7時前で皆さんフレッシュな状態。
軽快に走ります。まだ序盤。
古い橋。味がありますねぇ。
今年はお隣新潟県津南町のコースを大胆に取り入れており、津南町のひまわり畑の近くを通過しましたので、ちょっと立ち寄ってみました。
実にいい感じの案内板。
神話のふるさと的風景。
食します。
鳥甲(とりかぶと)山。
昼食は昨年に続いてカレー!ここまで食べまくっているのでこの位の量がちょうどいいです。
うますぎるスイカをいただきます。こちらは毎年やって下さる私設エイドステーション!
登山口も頻出。
布岩。
登坂中、上の方から何かを叩いて参加者を鼓舞する絶叫が聞こえてくる。何事か?・・・
なんとそれは魔女?仮装したタンバリンの女だった。傍らには竹ぼうきもあるし。この無風で灼熱の中、この仮装で絶叫。驚異のタフネスに唖然。このキャラの濃さはツールドフランスの悪魔おじさんを間違いなく越えている!?
またまた食すは小煮芋。
下り!
そしてまた、食す。
流し蕎麦、今年も出現!美味スギ。
最後の公設エイドステーションで冷えた小豆汁を食す。これは美味い!!
それにしても終盤になるとすっかりバラけてしまい、人影もまばら。
あー、ここは朝7時過ぎに逆方向に通過したっけなあ。。。
無事走り終えて、洗車も終えるの図。
これは2018年と2019年の100kmサイクリングのエントリーをグラフ化したもの。長野近県と関東方面からのエントリーが多数を占めます。300人に満たないので規模としては大きくありません。なお、100kmコースのほかに短いコースもあります。
これは昨年から始まった車検証制度。自転車店で整備済みであることを示す店舗印入りの車検証がないと現場受付ができないことになっています。栃木県のとあるサイクリングイベントを手伝うプロショップの方が言うには、「信じられないような自転車を持ってくる参加者も少なからずいて、当日のメカニックサービスが大忙し」だそうですので、こういう制度は必要なのでしょう。栄村でそういうヘンな自転車を見たことはありませんが。