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conpactproの経年劣化が進んできたので新しいヘルメットを迎え入れた。
従来型のヘルメットとしてOGKの廉価版を持っているので、
はやりのエアロ、かつ軽量めのものを選択。
と言ってもお財布と相談して・・・これはセカンドグレードに相当するモデルですね。
○全体としてコンパクト
凹凸の少ない形状のせいかと思ったがそうではなく、サイドを絞ってある。
薄いな、という程ではないが、これは前面投影面積を小さくするための工夫であろう。
○エアインテークは少ない
全体としてツルッと凹凸の少ない形状のところに、少なめの穴から取り入れた空気を
頭部周辺に回し、後頭部の穴から空気を吸い出すしくみ。エアロ系ヘルメットの常套手段なのだろう。
かわりに、必要十分な大きさを一つ一つ計算して確保している、という印象。穴の数は全体で13箇所である。
夏場における頭に水をかけたい問題については、ボトルの飲み口を差し込めるくらいの穴が頭頂部にあるので、
そこから水を注入しているが、穴を探り当てるのが少々面倒である。
○「しっぽ」の短いデザイン
頭頂部後方から、後ろ後方へ切り落としたような形状。切り落とした周辺に「吸い出し穴」が位置している。
○軽い
Mサイズで210g。自転車用ヘルメットとしては標準、からやや軽め。
OGKの通常タイプヘルメット(300gを少し切るくらいか)と交互に使用していると、ヘルメットの軽さを顕著に感じる。
頭にかかる風圧?それは全然意識してないですねえ。多少違うようなことがあるんでしょうか?
●帽体がやや長細い
catlikeよりも全体の造形が前後に長く、日本人的頭へのフィットはあまり良くないイメージ。頭囲の実測値に合わせて
大きいサイズを購入したが、頭にはめ込むような感じでかぶることになり、頭との密着感が大きい。
また、前頭部中央(眉間の上あたり)のとがり具合も大きく、こめかみのあたりがやや狭く感じるので、前頭部が張って
いる人は注意したほうが良さそうだ。まだ試していないが、額の部分のパッドの端を切り落としたら良好なフィット感が
得られるかもしれない。
●通気性は完全ではない
内部のダクト構造によって通気と冷却を行っている。これはconpactproの拙レビューでも考察したとおり。
エアロ系ヘルメットについて、高速域でないと通気が・・・というような意見もあるようだが、
あまりそのような感じはなく、少なくとも側頭部には低速域から空気の流れを感じるため、しっかり通気していると思う。
ノーマルヘルメットよりは劣ると思うが、この酷暑の中でも使えています(しかも黒を)。
一方で、頭頂部周辺の通気が今ひとつと感じている。アジャスターの構造によって中央部のダクトの機能が損なわれて
いると思われる。アジャスターの上下位置を決めるパーツが頭頂部から降りてきていて、そのパーツの取り付け部分が
通気の邪魔をしている気がする。
●シェルの質感が今ひとつ
ヘルメットの縁の部分は発泡スチロールが剥きだし。conpactproは縁まで硬質のシェルがかかっていたので、
ここはちょっと不満。セカンドグレードだし、サイドの厚み削減のための工夫ですかね。
乱暴に扱うと傷ついたり凹んだりするので、ここは頑張って欲しかったところ。
評価 ★★★☆☆(通気と仕上げに若干の不満)
価格評価 ★★★★☆(エアロ系ヘルメットとしてはバリュープライス)