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「チューブラリムにチューブラタイヤなんて嵌らなーい!」
「リムセメントなんて手が汚れるだけで使えなーい!」
「でしょ?」
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リムセメントをリムに塗ってチューブラタイヤを嵌めようとしたら、なかなかうまくいかず、手がリムセメントでデロデロになってしまった。チューブラタイヤなんかやめておけばよかった・・・
という話は、直接聞いたことはありませんが、ありそうな話ではあります。リムテープという両面テープを使う方法がありますが、ここではリムセメントを使った場合の方法の一例をご紹介します。チューブラタイヤ百戦錬磨な方は、それぞれ独自の方法を獲得していると思います。
私の場合の手順は以下の通り
1) チューブラタイヤにリムセメントを塗布せず、そのままリムに嵌めてセンターを出して適正空気圧で数日間、放置する
→ 本番で簡単にセンターを出すための作業です
→ 面倒な場合は省略も可、また、精度の高いタイヤにこの作業は不要です
→ これをやるとタイヤが伸びて簡単に嵌るようになりますが、嵌めたときの充実感は減ります
→ タイヤの嵌め方は後述します
2) リムにリムセメントを適量塗布して1時間から半日ほど放置します
→ セメントの表面がある程度乾いたほうがタイヤを嵌めやすいです
→ 半日ほど放置してセメントがかなり乾いても特に問題はないようです
→ バルブ穴の対向側にあるハト目部(またはニップル穴部)一か所は、セメントを塗らないようにすると、パンクして剥がすときにタイヤレバーを突っ込みやすくなり、剥がすのが楽になります
→ うっかり塗ってしまわないために、ビニールテープを張っておく、という手もあります
3) タイヤ側にもバルブ前後をそれぞれ10センチずつ、リムセメントを軽く塗布します
→ これも同じく1時間から半日ほど放置します
4) タイヤに空気をほんの少し入れて、軽く膨らませます
→ かなり嵌めやすくなります
→ 「ほんの少し」というのは色々経験して適量を決めてください
5) まず、バルブをリムにまっすぐ嵌め、バルブの前後10センチずつを両手で握って、この部分だけある程度貼り付けます
→ タイヤ全周を貼った後にバルブが斜めになっているのはダメですが、この作業で斜めバルブ状態を回避しやすくなります
→ 完成車のバルブが斜めっていて興醒めという事態が、すごく有名なハンドメイドの1ページカラー広告で30年以上前に発生しています(完全に余談)
6) バルブの前後を半周ほど、3時から9時までタイヤをリムにのせます
→ ここまでは楽
7) バルブを下にしてホイールを垂直に床(地面)に置いてタイヤをはめます
→ 両足のつま先でリムを踏んでバルブ側を床に固定します(足の親指と人差し指でスポークを挟むのがベスト
→ 慣れれば片足でも可能
→ リムから見て自分の体の側からタイヤをリムにのせます(コレ重要)
→ 軍手をはめた両手で3時と9時の位置からタイヤを引き上げるようにしながら、指をうまく使ってリムに嵌めていきます
→ 親指で向こう側のリムサイドを、他の4本指でこちら側のタイヤを掴んで、親指を支点にしてグイッと・・・右、左、右、左・・・タイヤを乗せながらじわじわと登りつめます
→ この時にある程度空気が入っていないとタイヤが乗りにくく、空気が全く入っていないとリムセメントでタイヤサイドが汚れやすくなります
→ あと一歩というところでタイヤをのせるのが厳しくなり、軍手の中指、薬指あたりがリムとタイヤの間に挟まれます
→ この挟まれた軍手を引き抜くようにしながら力を入れる(手の指は軍手より先に脱出)と、タイヤは呆気なくリムに乗ります
→ グルグル回しながら最終調整を行います
以上です。
慣れてしまえば、至極簡単。やがて軍手なしでもすんなりと嵌めることが出来るようになりますが、初めての方は、セメントを塗らずに何度か嵌める練習をすると良いと思います。
私の場合はリムを踏んでから乗せ終わるまで10秒程度。ぎっくり腰常習者としては、ここで時間をかけるのは厳禁というわけで・・・。
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ワタシ的感覚では、チューブラタイヤを嵌めるのは、クリンチャ―タイヤを嵌めるより遥かに気楽な作業です。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
年 式→?
↑ まず、バルブ近傍をしっかりくっつけます(諸般の事情でスポークを省略)
↑ ここまでは簡単に嵌りますよねぇ
↑ サンダルに足を乗せつつつま先でリムを固定します
↑ 慣れると片足でも大丈夫ですが最初は両足で踏んだ方が良いです
↑ 親指とその他の4本の指でギュギュッツと嵌めていきます
↑ 親指と、人差し指、中指、薬指の第一関節までを主に使います
↑ まあ、意外と指先勝負なんですよね
↑ このあたりで軍手の指先がリムとタイヤの間に挟まれてしまい往生します
↑ こんな風・・・しかしここで軍手を引き抜くようにタイヤを前に押せば、「見えちゃうんです」あ、乗っちゃうんです
↑ 嵌りました・・・あとは回してセンター出しをして空気を入れて終了
(諸般の事情でスポークを省略)