購入価格 ¥1078
レシートには「ペイントリムーバー」と書いてある、所謂塗装剥離剤である。
いろんな名前で呼ぶのやめてほしい。
言うまでもないが、手袋と筆と部品は付属しません。
ライトブルーのフレーム以外、全身黒ずくめの折り畳み自転車から、酔狂にも黒い部品排除の一環で1年前に購入。
まずクランクを試したが、黒アルマイト。ダメ。
ハブは日焼で既に仏像みたいな色になっているから、間違いなく黒アルマイト。ダメ。
スポークはステンレスに黒塗装だが、ばらすの面倒だからパス。
ハンドルバーもシートポストも、小物のあれやこれやもことごとく黒アルマイト。
シマノ製品で黒いのは塗装が多いが、メカニカルパーツはばらすのが面倒でパス。
という事情で永らく放置していたのだが、シルバーのハンドルバーと、ハニーブラウンのレザーグリップを調達したのに合わせて、TEKTROのブレーキレバーで試してみたら、塗装!
早速分解して、メラミンスポンジで擦ってまず脱脂。
「TEKTRO」のロゴがいい感じで既に剥げている。
当製品をぬりぬりしてみると、モノの数分でモコモコと塗膜が浮いてくる。
気をよくして手製の木製ブラシ(ラワンの木っ端をハンマーで叩いてブラシ状にしたもの。写真参照)で擦ってみたのだが、結構残る。
何度重ね塗りしても残る。
ここで、学生時代に剥離剤を使ったことがあるのを思い出した。
あの時も結構残った。ということは、この製品が特別残念な性能というわけでもなさぞうだ。
あとは、水洗いして、刃物でコリコリと残った塗料を剥がしーの、サンドペーパーで磨きーので完成。
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余談だが、剥離後の状態を見てみると、鋳肌の荒れ(青い矢印)やノロ(酸化物など)混入っぽいもの(赤い丸)がある。
これが塗装できれいさっぱり隠蔽されている。性能にはほとんど関係ないので、悪いことではない。
してみると、メーカー的に黒いパーツってのは不良率低減に貢献するかもと思ったり思わなかったり。
価格評価→★★★☆☆(妥当でしょう)
評 価→★★★★☆(剥離せずに塗装してもよかったのではないかと少しモヤモヤ)