購入価格 ¥4,500×2セット
2018年の3月も中旬となり、4月から新生活を迎える皆様も多いかと思います。
転居などが集中するシーズンですが、自転車乗り的に問題になるのは、「新居における自転車置き場の確保」だったりするかもしれません。
私事ですが、年末〜年始の間に宮城県(仙台)から東京へと転勤になりました。
その結果、住まいが2K→1Kにスケールダウンした(そして家賃は高くなるという、首都圏生活のお約束も付いてきた)ため、自転車置き場の確保が問題になってしまいまして……。
(2K住まいの時は、片方の部屋を趣味用品部屋、もう片方を居室にしていれば問題なかったのだが、現在はそんな贅沢はできない)
当初は、以前同様、ミノウラのバイクタワー5を使って、2台を壁際に置くことを考えていたのですが、片方の壁面を自転車に占拠されると、居住性が悪くなる(部屋に家具等を十分に置けなくなる)可能性がありました。
そこで、自転車の占有空間をできるだけ小さくすることを目的に、バイクタワーのポールを縦置き(吊下げ)型の「バイクピット」に変換できる本製品を2組、購入し、バイク2台をぶら下げることにしたのでした。
●製品概要
これが製品ひと組。
2台を吊るす場合、
2組、購入する必要がある。
高所で前輪をかけるための黒いフック(高所取り付け)と、後輪を押さえてバランスを取る、長いフック付きの金具が一組になった製品です。
吊下げフックと後輪押さえの1組で1台に対応するため、2台を吊るす形にする場合、2組を購入する必要があります。
バイクタワー5とバイクピット4、支柱は同じもの(?:上側φ40mm、下側φ45mm)を使用しているのか、横掛けハンガーからの換装は簡単でした。
クランプ部分は、φ45mmが標準サイズで、高所装着のフックは、φ40mmに対応させるため、標準の樹脂シムを挟んで装着。後輪押さえは、φ45mmのポールに直接、装着できます。
どうでも良い余談ですが、「組立作業および使用は自己責任でお願いします」と、マニュアルに書いてあります。
このクランプセット、物はおそらく、現行製品のバイクピット4のパーツと同じだと思われますが、キット販売の製品ではなく、後付け装着品として扱いますから、補償範囲が限られるのは仕方がないでしょう。
●使用感
使用感はおそらく、市販の「バイクピット」と同じになると思われます。
メーカーの推奨どおりの形でバイクを2台、吊下げると、床面積の占有範囲は、最大で1.5m×1.5mくらいになります。
バイクタワーはできるだけ壁に寄せて設置している皆様が多いと思われますが、吊下げ保管の場合、車体のハブ軸位置にポールが通るため、壁から50cm程度、離した位置にポールを設置する必要があります。
画像で見て頂いた方が良いだろう。
ポールが大体、ハブ軸の位置に来る。
なお、ロード(ドロップハンドルの車体)を2台を吊下げ保管する場合、前輪フックは約10〜20cmほど、高さに差をつけてポールに装着しないと、ハンドルとコントロールレバーがぶつかって、左右に並べて吊るせません。
この微調整が意外に面倒なので、位置が決まるまでは、クランプは仮止めにして作業した方が良いでしょう。
とりあえず、我が家においては当初の目論見通り、自転車を置く床面積を、できるだけ狭くするという目的は果たせました。
安定性については、何度か震度2程度の揺れがありましたが、今のところ問題ありません。
また、クローゼットへの物の出し入れ時に、体が車体にぶつかりましたが、特に問題ありませんでした。
ポール自体は、バイクタワーとして使用していた時には震度5強にも耐えたので、そこそこ信頼できるものと考えています。
●まとめ
ミノウラの突っ張り棒型横置きバイクスタンド、「バイクハンガー」を、吊るし型ディスプレイスタンド、「バイクピット4」と同じ収納形式に変換するためのクランプセットです。
転居や模様替え等により、壁側にバイクタワーの設置が厳しくなった場合でも、スタンドを買い直さずに、よりコンパクトに収納する形式に変更できるため、重宝する皆様も多いと思われます。
私の場合、バイクタワー使用時には壁の一面を占拠していたものが、ベッドの足元側の床、1.5m×1.5m程度に収めることができたため、ワンルームでも生活空間を十分に確保する事ができました。
これ2組の導入コストは、評価の高い縦置きスタンド(サイクルロッカー等)より安価でしたから、お財布的に考えても、解決法としてなかなか良くできたと考えています。
地震時の安定性については、今のところ、軽いものしか経験していませんが、震度2程度で転倒するような物ではありませんでした。
できれば、これ以上の揺れで試す機会は来て欲しくないですね……。
価格評価→★★★★★(←本来はキット売りする製品を、バラで売ってくれるだけでもありがたい)
評 価→★★★★☆(←まだ大きな地震は経験していないが、体が当たった程度では問題ないので、信頼性は高いと思う)