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OnebyESU OBS-R101 ロードモノコック


 
baru  2017-12-8 22:03
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OnebyESU OBS-R101 ロードモノコック
購入価格 ¥36930

東京サンエスのオリジナルブランド「onebyesu」の1インチ用カーボンフォーク。ミズノのカーボンフォーク「アルプデュエズ」の開発スタッフが協力しているそうです。


■購入動機
クロモリフレーム用に購入。目的は、乗り心地の向上と軽量化でした。

1インチのカーボンフォークと言うのは中々少なく、現存するのはCOLUMBUSと本製品くらいのもの。アルミコラムの物もありますが、重量的にクロモリフォークと変わらないものも多いのです。

COLUMBUSのフォークは最近グラフィックが変わってしまって主張が強くなりました。出回っているレビューを見ても剛性が足りないとのこと。そこで、ロゴなどがさりげないonebyesuのフォークを購入したのでした。


■製品概要
実測重量はカット後で373g(クラウンレース、プレッシャーアンカー込み)。規格は1インチITAです。コラムまでカーボンのフルカーボンフォークとなります。

オフセットは45mm/48mmの2種類。私は45mmのものを購入しました。

カーボンのトップキャップと、1インチ用のプレッシャーアンカーが付属します。


■使用感

QUARKのクロモリフレームに取り付けて使用。主な用途はロングライド・ブルベです。

(1) 重量
本製品はカット後で373g。プレッシャーアンカーと、クリスキング用のクラウンレースを取り付けた上での重量なので、それらを除くと340g程度でしょうか。確かに軽いです。スターファングルナットとクラウンレースを付けたクロモリフォークが712gなので、フォーク単体なら690g程度。

両者の実測での重量差は339gでした。確かにかなりの軽量化になっています。実際、持っても分かるほどに自転車の前側は軽くなりました。

(2) 快適性
フレーム付属のクロモリフォークも、ベンド形状で乗り心地は良かったのですが、本製品の方が乗り心地は良かったです。形状についてはほぼ同じなので、そこは素材の差でしょうか。

600kmブルベを走っても、手の痺れはほとんどなく終わることができたのは、このフォークの影響があったと思います。

(3) 剛性感
問題は剛性感です。巡航はさほど違いを感じませんが、ゼロ発進やヒルクライムでは剛性不足を感じていました。ハンドルをこじるような動きをする際に、一緒にヘッドがねじれてしまうような感覚があるというか。クロモリ→カーボンに変えた直後は、少し剛性感が下がったかな……と感じるくらいだったのですが、逆にカーボン→クロモリに戻したところ、明らかにクロモリフォークの方が剛性が高いと感じました。

「ロードバイクの科学」の著者として有名なエンジニア「ふじいのりあき」氏が、「クロモリロードの本」に書いていた特集にこの辺りの素材の話が書いてあったので読み直してみました。

この特集によると、パイプのねじれ剛性は、「素材の弾性率」と「断面積」と「肉厚」で決まるとのこと。断面積は2乗で効いてくるので、パイプの太さというのはかなり重要なファクターのようです。そこで、コラム部分に着目し、元々のクロモリフォークと本製品の剛性について考えてみました。

 クロモリフォーク→肉厚: 1.8mm
 本製品→肉厚: 2.8mm

外径はどちらも同じく1インチなので断面積は同じです。「じゃあ肉厚を厚くすれば良いんじゃ?」とも思うのですが、プレッシャーアンカーの径もある程度決まっているため、極端に厚くすることは難しいでしょう。となると、あとは素材の弾性率です。カーボンは繊維や積層によって弾性率が大きく異なります。本製品の場合はそこまで弾性率の高いカーボンを使ってないのではないかと推測。もっと高弾性なカーボンを使えば剛性は稼げると思うのですが、強度との兼ね合いで難しいのかもしれません。

もちろんフォークの剛性はコラムだけに依存するものではないと思うので、その他の部分の差もあるのかもしれません。ただ、体感では本製品の剛性は高いとは思えませんでした。

(4) コーナーリング
オフセットはクロモリフォークと同一の45mmを選んだこともあり、コーナーリング性能については変化を感じませんでした。

(5) 見た目

ここは気に入っています。細身でベンドしたシルエットはクロモリフレームに良く似合います。また、フォークブレード内側に目立たないように同色でグロスカラーのロゴが入っているのみで、主張しないのが良いですね。


■まとめ
軽く、乗り心地の良いフォーク。緩くベンドしており、クロモリフレームにも似合うシルエットです。ただし、剛性は低め。

以前、クロスバイクをアルミフォークからカーボンフォークに変えた際にはポジティブな変化しかなかったので同様な結果となることを期待していましたが、今回は全く違う結果となりました。「1-1/8インチのアルミ→カーボン」と「1インチのクロモリ→カーボン」では意味合いが違いましたね。

1000㎞を超える長距離ならば剛性を犠牲にしても本製品を使う可能性はありますが、それ以外の場面ではクロモリフォークの方が何かと使い勝手は良さそうです。高い勉強代になってしまいましたが、フォークの素材と太さについて考える良い機会となりました。

もしカーボンフォークを使いたいのならば、最初からオーバーサイズのコラムを前提とすべきだと思います。残念ながらこの先、需要を考えると1インチコラムでまともな剛性を持ったカーボンフォークが出てくる可能性は低いでしょう。どうしてもカーボンの振動減衰が欲しいのならば、クロモリコラムでカーボンブレードみたいなフォークの方が良いのかも。アルミコラムは問題外です。

なお、本製品は2017年でディスコンとなり、後継製品としてOBS-R101-SLがラインナップされました。「性能を保ちつつ軽量化」とのことで、本製品に比べて75g軽量化されています。正直、そこまで軽くしていると更に剛性は落ちている気もしますが……果たして。

どんどん1インチフォークが少なくなる中、フルカーボンフォークをラインナップしてくれているサンエスの姿勢には感服するのですが、剛性についても目を向けてくれれば嬉しく思います。


価格評価→★★☆☆☆(サンエスにしては強気な値段です)
評   価→★★★☆☆(軽さ、快適性は良いが剛性でマイナス)
<オプション>
年   式→2017
カタログ重量→ 383g(実測重量 373g)

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