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[走行記録] Microsoft Excelを使った自転車日誌


 
GlennGould  2017-11-29 17:49
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[走行記録] Microsoft Excelを使った自転車日誌
購入価格 ¥ Excelを動作させる環境のための費用


自転車日誌的なものを何らかの形で残している方も多いと思います。
今の時代、様々な電子記録手段を使うことができ、ウェブ上で紐づけ(られ)て、いつでも確認することが出来ます。便利な世の中になったものです。

私はと言えば、昔々の学生時代、1981年頃からB5版大学ノートに走行記録を付けていましたが、そのうちいい加減になり、放置。その後、ちょっとしたきっかけがあって1998年9月からExcelに走行日誌を付け始めました。日々の自転車通勤の記録がメインです。以来幾星霜。


〇痛くて走れないほどの激烈な土砂降り・・・
〇想像より遥かにスムーズに走れる、という発見に至った、シューズも潜水する冠水路走行・・・
〇その潜水でもシューズが全く濡れない(誇張ではありません)という見栄え抜群画期的システム(笑)の開発・・・
〇突然の大雪で坂道スタックしたフェアレディZを押して脱出を手助け・・・
〇目の前で起きた自動車事故で被害者を救護し、後日、調書作成協力・・・
〇未明の暗がりに轢き逃げ被害者を発見し救護・・・
〇濃霧の未明、県道で不自然に停車しているクルマの前に倒れた男が、、、ああーっ!!と思ったらなぜか靴を脱いで、寝ていた(笑)・・・
〇酷い頭痛と吐き気でフラフラになり嘔吐を繰り返しながら帰宅・・・(アホ)


等々、通勤で遭遇した事案だけでも多種多様。あまりにもいろいろな事態と向き合った19年余。季節の歳時記、通勤途上やサイクリングで目にするあれこれの雑記、様々な数値やメンテ記録などを書き綴った日々。

これはまさに、徒然なるままに記した

「平成の日記文学」 (プッ)

Excelはかなり重い(Wordも全く褒められたものではありませんが)アプリケーション・ソフトウエアですが、表計算ソフトという骨格を利用して、整然とカンタンに記述することが出来ます。グラフを描いたり、過去のメンテ履歴や事件(笑)を調べたり、といったことがそれなりに可能でもあり、その気になれば蓄積したデータを活用して多様な関数やマクロ計算を使ってさまざまな統計処理もできて、結構便利です。


過去履歴を検索するたびに、自分の記憶のいい加減さ、劣化度合いを身に染みて感じるのですが、あっという間の19年です。気が付けば今月で56歳。始めたときはまだ36歳だったなんて考えると、そりゃもう、歳とったもんだなあ・・・。は~ヤレヤレ。

そして去る2017年6月22日、とうとう、あの日からの自転車通勤が4000日(4000往復)を突破してしまったのを機に、このExcel走行日誌がいかなる代物なのか?参考までに概要を紹介しておこうと思います。
(まだマエフリかヨ!)


*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*・


〇〇〇 Excel日誌の構造 〇〇〇

Excelでは1つのファイルで複数のシートを作成することが出来ます。このExcel日誌もいくつかのシートで構成されています。下の画像の最下部に横一列にずらりとシートのタグが並んでいます。


この中から主なシートを抜粋して次に示します。

sheet 1 : 「通勤」・・・自転車通勤記録総覧
sheet 2 : 「時系列」・・・朝の通勤タイムの整理 1
sheet 3 : 「各自転車」・・・朝の通勤タイムの整理 2
sheet 4 : 「サイクリング」・・・サイクリングの記録
sheet 5 : 「整備」・・・整備記録
sheet 6 : 「パンク」・・・各自転車のパンクからパンクまでの走行距離整理
・・・
・・・


*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*・


〇〇〇 sheet 1 : 通勤(自転車通勤記録総覧) 〇〇〇

メインのページです。先ほどの画像に表示されているシートです。

一列目に通勤回数、二列目以降には、
走行ルート、日付、自転車毎の積算出走回数、計時1、計時2、空模様、玄関の朝4時の気温、最寄り気象台の4時気温、最低気温、風向、風力、途中の小登坂ダッシュ最高速度、コメント欄などとなります。

「その説明、何言ってるのかわからん!」

という感じですよねぇ。所詮、メモ帳は個人的なもの。自分がわかればOK!という気楽なノリが長続きするコツです。Excelというひな形に記録していけば、だんだん自分の流儀が出来上がっていきます。

〇空模様。
通勤時の雨は9段階で表示されます。「微雨」から「烈雨」まで。烈雨ってなんだよ?ですが、これは究極の土砂降り。ほとんど感覚的なものです。「微雨」というのは、ウエアが濡れる速度と乾く速度がつりあう程度の弱い雨です。雨のレベルに合わせて記入枠に適用する色も変えて、パッと見て、「この年の5月は雨の日が多かったんだなあ」、というようなことがわかるようになっています。9段階の雨以外に、霧、凍結、路面WETも記入。


〇〇〇 事情聴取に威力を発揮 〇〇〇

事故も稀に目撃してしまいますが、そんな時は念のため、詳細に記します。
ある朝、交差点で大型ダンプと乗用車の事故を目の前で目撃し、怪我を負ってしまった被害者のケータイをはぎ取って119番通報しました。その被害者の後日談ですが、「事故時の信号が何色だったか?」という第三者証言が全く得られなかったのだそうな。被害者と異なる証言を押し通すトラック運転手に憤慨した被害者が後日、事故現場で私を待ち伏せ(笑)していて、見事に捕えられた私は、その方に依頼されて調書作成に協力しましたが、この際、威力を発揮したのが、信号タイミングまで含めてやたらと詳しく事故の様子を記した当日の走行日誌でした。黄色信号が3秒、双方赤が2秒で、ダンプが交差点進入したのが・・・などなど、調書に記してもらいました。 信号の変わり目をトリガにして秒数を数えてしまうという長年の変な習慣が役立った瞬間です。


〇〇〇 メンテ記録は結構便利 〇〇〇

複数の自転車に並行して乗り、いい歳になってくると、「この自転車のハブはいつグリスアップしたんだっけ?」というような事態が避けられなくなります。こんな時、記録があると助かります。私の使い方だとシマノのハブなら10000kmはホッタラカシで大丈夫ですが、そもそも、ある自転車に10000kmも乗ったら何年も経っている・・・という話になり、甚だ怪しげな記憶にたよるのはもはや不可能。記録がなかったら、何だかわからん!ということになります。サイコンの電池交換も然り。「あれぇー、速度表示が怪しいぞ?」と思って調べると、電池交換したのが想像よりもはるか以前だったことを知り唖然とし、「CATEYEのサイコン、調子悪っ!」などと、サイコンに罪をなすりつけようとした自分を恥じることになります。

・・・こちらはメンテシート

このシートのずーっと下のほうに、各自転車の主要軸受け部などのメンテナンス・インターバル実績をまとめた一覧表もあります。


〇〇〇 サイクリング記録 〇〇〇

「サイクリング」のシートには、いつ、どこに行ったのか、などを記録します。
各列には、日付、走行ルート、使った自転車、走行距離などを記録します。送別会で〇〇に行った、風なことも記録します。(注:ワタシお酒全くダメ) 。また、昔のサイクリングで、そのルートがどの程度の手応えだったのかというのは、今、思い出すそれと、当時の記述が甚だしく相違していたりする場合があり、笑えます。自分の記憶はかくもいい加減・・・


〇〇〇 いろんなことに気づきを与えてくれる 〇〇〇

通勤では毎朝、それなりに気合を入れて走り、規定区間のタイムを記録しているのですが、自分の場合、このタイムと朝の最低気温に強い相関があることがわかります。次のグラフは1999年9月から2008年4月までのロードによる計測結果です。このあと転居して計測区間が変わってしまったので、この8年半のデータで見てみます。


コレは、計測した時間のグラフ。横軸は年月日。データの黒点の分布が暖かい時期を底にして波打っているのが明白です。

また、青い太線はデータを4次関数で近似し、平均値をおおよそトレースしたものです。この青線は、2004年頃が一番速かった、というのを冷酷にも示しています。歳をとると同一ルートに対する走りは巧妙になりますが気力は同じようには持続せず、若いころのようには走れなくなります。これは記録を付けていないとなかなか気が付かないことかも知れません。

で、次のグラフ。これは上のグラフで平均トレースの青線を使って黒点のデータの「加齢劣化トレンド」を排除したものです。


このデータを使って一年間の時間変化を見てみます。

というわけで次のグラフは、元旦を1として大晦日を365または366としたときの年間日付と計測時間のグラフです。上のグラフを一年ごとに重ねてプロットしたものです。


年間日付と計測時間の関係がはっきり浮かび上がります。4次関数で回帰したのが赤線ですが、7月末頃が最も良い走りをしています。正月休み明けの厳冬期と比べるとその差は何と、7%も。また、正月休み直前から休み明けに向かってガクッと悪くなっているのも明白。冬休みで走るのをサボって劣化!でしょうか。


若いころから薄々気づいてはいたのですが、夏と冬では別人。愕然としてしまいます。素人の私にオフ・シーズンなどというものはないはずなのですが、体質ってやつですかねぇ?

しかし、体調の違いで7%すべてが惹き起こされるかというと、そうでもないとは思います。

気温が下がると空気密度が高くなりますので、確実に空力抵抗が増加します。夏が20℃、冬が零℃と仮定すると、空気密度は7.2%ほど増加し、私の通勤速度域では2%程度の影響があります。※RoadLoadSurveyorによる計算結果です。RoadLoadSurveyor →
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11352&forum=105

一方、転がり抵抗の大半を占めるタイヤのヒステリシス損失(タイヤ変形の往路と復路で力と変形の関係が違うため、その差分が損失となる)の温度依存性は、wikipediaの自動車用タイヤの記述を流用してみます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Rolling_resistance#cite_note-51

これによると、” For a rise in temperature from 30 °C to 70 °C the rolling resistance decreased by 20-25%.”とあります。温度差40℃で20~25%ですが、仮に、夏と冬で20℃の温度差を設定すると、10~12.5%となります。ただし、日の出前の冬場のタイヤ温度は路面温度に終端されているでしょうから30℃のはずもなく、しかも低温側ほどヒステリシス損失の増大感度が鋭敏になることを考慮すると、夏の朝が20℃、冬の朝が零℃として、20℃の差で20%程度の転がり抵抗の悪化を見込んでおいた方が良いような気がします。私が常用している安いチューブラタイヤで、20℃での転がり抵抗係数が0.007だとすると、零℃では0.0084。これによる走行速度への影響は、私の場合2%程度になります。
※注:未明の路面温度は気温より低いようです→
http://www.hkd.mlit.go.jp/ky/jg/gijyutu/splaat000000rt7s-att/splaat000000rtcb.pdf


***

余談になりますが、クルマの場合。クルマでは厳冬期の転がり抵抗増大による燃費悪化がよく言われます。これは、例えば60km/h走行時で空力抵抗と転がり抵抗がおおよそ拮抗する、というクルマの空力の良さが大きく影響しています。相対的に転がりの影響が強くなるため、モード走行で評価すれば低温時のヒステリシス損失の増大がそのまま燃費にはっきりと効いてくるというわけです。一方で自転車の場合、空力抵抗と転がり抵抗が拮抗するのは時速16km前後となります(RoadLoadSurveyor調べ)。となると、空力抵抗が支配的となる時速40kmで巡行してしまうようなトップ・アマチェアなどには転がり抵抗の増大の影響は相対的に軽微であり、むしろ空気密度の増大が相対的に強く効いてくる、ということが言えます。(脱線)

***


さてさて、かなり大雑把な推定ではありますが、空力と転がりで合計4%前後と見積もりました。冬場のトホホな走りの幾らか、もしかしたらかなり大きな部分が、環境変化に伴う物理特性の変化に依っていることが推測されます。冬場の調子のダメ加減の実感というのは、単に、気のせいなのかもしれません。

ちなみに、季節風の影響ではないかという説もありますが、北関東平野部で私が走る付近では、私が走る朝5時前後の風は、季節にかかわらず北北東の風が高頻度で、しかも風速も弱く、通年で同じようなものです。とにかく明け方は平穏。季節の差はそれほどでもなく、影響も軽微と思われます。(風向と風速データで相関解析が出来ますが煩雑なので省略します)

というわけで、データの数を積み上げると、統計的な議論が許容されるようになり、傾向を浮かび上がらせることも可能となります。そういえば「パンク頻度」レビューもExcel記録データを元にした統計処理が雄弁に語ってくれた一例です。
http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9456&forum=48


〇〇〇 巨大ファイル 〇〇〇

このExcelファイル、気が付けば何と、50MBに迫る巨大ファイルになっています。Excelは油断するとファイルサイズがどんどん大きくなりますねぇ(困)。調子に乗って関数をふんだんに使ってあちこちの数値を紐づけして解析し、グラフをたくさん作成すると、50MBでは到底、済まなくなります。私が就職した頃、今から30年ほど前のPCにはデスクトップでも(というかほぼデスクトップしかなかった)ハードディスクなどほとんどついておらず、そもそもワープロソフトが5インチフロッピーたった一枚に入っている時代でした。ハードディスク装置は100MB程度のものが20万円ほど、いや、20MBが100万円だったか? まあとにかくそんな感じだったような気がします。

メモリ容量とCPU動作のクロック周波数、論理素子集積度の着実な進化とともにPC性能も勝手に進化し、これに合わせてファイルサイズも野放図に肥大化してきた、という感じです。20年前のPCだったら50MBのファイルなんてとても扱えません。普通乗用車はいつまでたっても5人乗りですが、CPUのトランジスタの数は今どき1億人乗り位になってるのかな?停滞を知らない電子デバイスの進化のおかげで、コンピュータの処理能力はこの30年で約100万倍になっているのだとか。そういえば学生時代、ちょっとした時系列データを高速フーリエ変換するBASICプログラムを作成し、結果を得るのに1日かかったりしましたが、今のPCなら一瞬で終わってしまうでしょう。30年で100万倍ということは非合法高利貸も驚く年利58%です!(お金を借りるときは利息計算をお忘れなく。 リ☆払いにはくれぐれも用心しましょう~(余談))


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というわけで、自分の流儀で記録を続けるというのも、自転車を長く楽しむために有効な手段ではないか、ということで投稿いたしました。まとまりのない内容でスミマセン。
手書きからネット徹底活用まで、やり方は各人各様だと思います。皆さんはどんな風にしておられるでしょうか!?




評   価→★★★★☆ 気が付けば「10年日記」みたいになってきた

年   式→1998~2017



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・・・結局、今まで自転車でこれといった痛い目にも遭わず、カイシャも倒産せず自転車に乗り続けてこられただけでも、幸いでした。


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