購入価格 ¥0
9月の休日に北アルプスの長野県白馬村界隈の山を少し歩いてきたのですが、早朝、村内を散歩していると何やらこういうものに遭遇しました。おすすめ自転車ルートを案内する道標のようです。
この先どうなっているのかが、わかるようになっています。サイクリング初心者に親切な道標です。こういうのを見ながらゆっくり走るのもまた、趣があってよさそうですね。
で、山に向かうゴンドラ駅の観光案内コーナーを物色していると、ありました自転車パンフレット。
・・・16分の1にたたまれたときの表裏
・・・拡げるとこんな風
やや薄手の紙に印刷され、16分の1の大きさに畳まれています。結構な情報量ですが、その中身は・・・
“ロードバイクを楽しむ”
“MTBを楽しむ”
“白馬小路をサイクリング”
の3篇で構成されています。先ほどの道標は“白馬小路をサイクリング”のソレだったというわけです。
白馬村が運営するWEBサイトに、パンフレットと同じ内容が紹介されていました。私がヘタな説明をするよりも覗いていただいた方がよさそうです。
http://hakuba-cycling.net/パンフレットの裏表には凡そすべてが網羅されているのですが、パンフレットはきっかけ作り。じっくり眺めるならWEBがいいですね。
見ているだけで癒されます。安曇野辺りに住んで、山とサイクリングの暮らしがしてみたいなあ・・・夢、ですねぇ。
というわけで軽量なパンフレットは、これを手に取った色々な人に白馬村の新たな側面をPRする機能を担っているのでしょう。村を訪れたら、まずは八方尾根、栂池、五竜などのゴンドラ駅の観光案内コーナーに立ち寄って携行用ということで入手するのも良いかと思います。
・・・白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。白馬(しろうま)三山を仰ぎ見る
こんな景色を眺めながらサイクリングできるなんてねぇ。よそ見してコケないようにしないと。
栂池のゴンドラに乗って標高を上げると、下にいい感じの狭い業務用道路が。あそこを自転車で上れるといいのになあ~。
・・・ゴンドラの頂上駅までの業務用道路
などと思いつつ上の駅に着くと、ちゃんと自転車スタンドがありました。自転車は堂々とこの道を登れるというわけか!
八方尾根のゴンドラ駅終点から歩くと八方池があります。山歩きもいいですなぁ。。。
ところで、3編のうち
“MTBを楽しむ”
ですが、「白馬岩岳 MTB PARK GUIDE」という小さい三つ折りパンフレットもありました。
これも同じ内容がWEBにあります。
http://www.nsd-hakuba.jp/iwatake_mtb_park/引用します。
>引用開始>
1990年代、「春岩(はるいわ)・秋岩(あきいわ)」という呼び名で親しまれた白馬岩岳の大会。国内トップライダーはもとより海外の有名選手も多く来日し、出走者数も1000人以上を集める日本最大のMTBイベントとしても知られていた。メーカー各社もこの大会に照準を合わせて機材開発に力を注いだものだ。白馬岩岳の最大の魅力は山頂1272mから標高差521mを誇る3672mのダウンヒルコース。さらに熱い戦いを繰り広げたデュアルスラロームコースやクロスカントリーコースも備えていたが、90年代後期に突如としてMTBコースは閉鎖された。いまの30代・40代のMTBファンたちは大きく肩を落としたが、2015年、ついに聖地・白馬岩岳が復活!「MTBの聖地」と呼ばれた魅力あるMTBコースをぜひ堪能してほしい!!
<引用終わり<
あーそういえばそんなこと、あったなあ・・・。こういう歴史的経緯を敢えてパンフレットに掲載するあたり、もう一度MTBの活気を取り戻したい!という意気込みが伝わってきます。1990年代、世界的にMTBが活況を呈した時期がありましたが、その頃の熱が伝わってくるようです。走ってみたい!(私はもちろん初心者コース)
というわけで、眺めているとひたすら羨ましくなってしまうパンフレットでありました。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆(立派なパンフレットです)
年 式→2017年9月
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
長野で育った人なら皆知っている長野県歌「信濃の国」に「四つの平(たいら)は肥沃の地」との歌詞があります。険しい山々とともに、その山々を望む盆地がある、というわけで穏やかな平地を走るもよし、山側を走るもよし、で、ほとんど無限のルートバリエーションが存在し得る、というのが長野県のよさでしょう。白馬三山をはじめ、美しい山々を望む白馬村から安曇野方面・・・というかまあ、信州のすべてが、全く素晴らしい山歩きとサイクリングのフィールドであることに疑う余地はありません。
*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*─・‥…─*
私が大学生だった1980年代前半にはスキーブームがありましたが、各地のスキー場は大変な活況を呈し、リゾートマンションが林立するところもありました。貧乏暇なしの私はスキーどころではありませんでしたが。
・・・で、白馬村というところは、パウダースノーに魅せられた外国の方も多いらしく、現在に至っても堂々たる「村」の体をなしているように感じられました。
白馬(はくば)村
小谷(おたり)村
鬼無里(きなさ)村
・・・
平成の大合併をくぐり抜けて生き残った何とも味のある村の名前が並ぶ信州。一方で、県内から村が完全消滅して「ここもあそこも日光市」となってしまった栃木県や、大宮、浦和、与野という三市が合併し、「さいたま市」という平板な市名が誕生した埼玉県などなど。合併して平板な名称になった事例は各地に枚挙にいとまがありません。
登山家で随筆家の小島烏水が命名した「北アルプス」という呼称は、今ではすっかり馴染み深くなりましたが、地理院地図に刻まれる名は、「飛騨山脈」。中央アルプスが木曽山脈で、南アルプスは赤石山脈。
唐木順三 「鳥と名と」
高校の現代国語の教科書に載っていた忘れられない一文ですが、これを思い出さずにはいられません。
(完全に脱線)