[FRONT] B&M (Busch&Muller) IXON IQ PREMUIM
購入価格 ¥5823(本体のみ、42,77 EUR@bike24)・¥6585(電池・充電器セット、52,86 EUR@bike24)
ドイツStVZO対応の単三電池式ライトです。充電式の電池もそうでない電池も使用可能です。本体にニッケル水素電池の充電機能があります。ただし専用の充電器(ACアダプター)が必要です(セット販売、単体販売ともにあり)。入手ルートは海外通販メインになると思います。
◆公称スペック HighPower(ハイモード): 80Lux (5時間) CityEco(ローモード):15Lux (20時間)
◆良いところ ①配光が広い 配光が横方向に広く、安心して走行できます。そして照らされる範囲内はかなり均一な明るさで見やすいです。ダラ下がりもありません。 CityEco(15Lux)でも、進行方向の遠方までは光は届きませんが照らされた範囲の明るさは十分と感じます(私は明るすぎると周囲との明暗差で却って照らされていない範囲は見づらくなるので嫌派)。 私はランタイムの関係からCityEcoをメインで使用するので、2灯使って1灯を手前寄り、1灯を前方寄りで照らしていました。HighPower(80Lux)であれば1灯でも十分と思います。 明るいながらLEDはリフレクターに向かって照射され、ライトを正面から見ても直接LEDが目に入ることがないようになっていますので、眩惑の危険性もかなり軽減されています。
②ランタイムが長い 単三電池4本(付属電池で8400mAh)を使用しますので、CityEcoで公称20時間のランタイムを誇ります。実測したことはありませんが、ブルベ等に使用したところ少なくとも1晩は問題なく持ちます。 HighPowerで電池の残量が少なくなると自動的にCityEcoに移行しますが、CityEcoになった後1時間は持つように設計されており、電池残量に気づかずに電池切れになってしまう事態を避けやすくなっているのも親切です。 ただし、これらは付属の2100mAhのニッケル水素電池を使用した場合の数値と思われますので、それ以外の電池を使用する場合は多少ズレが有るでしょう。また、満充電だとHighPowerの場合緑のランプが点灯状態になるはずですが、エネループ黒(2500mAh)新品使用時には満充電でも点灯状態にならず満充電ではないことを示す点滅状態になりました。純正電池でも点灯状態になったのは最初の数回の充電時のみで、あとは満充電でも点滅状態だったので、インジケーターの精度は少々怪しいかもしれません。
③点灯パターンが強弱のみ StVZO規格品なので点滅モードはありません。点滅モードが必要な方は選択肢から外れてしまうことになりますが、私は点滅モードは使わないので、余計な機能がなくて良いと感じます。 またON/OFFはスイッチ長押し、強弱の切り替えはスイッチ短押しなので、弱から強へ切り替えるのに1回ボタンを押せば済みます。ON/OFFも強弱の切り替えもスイッチ単押しのみでおまけに点滅モードありのライトだと、弱から強への切り替えに点滅→消灯→強のステップを経ることになり煩わしくまた危険なので、私はこの仕様が自転車ライトには最適でどのライトもこのようであってほしいと思っています。
④単三電池式である 私は万が一を心配してしまうタイプなので、予備の電池を最初から携帯していくにしろロングライドの途中で賄うにしろ、入手性の高い単3電池式であることで電池切れに対する不安が軽減されるため心理的に楽です。充電式でない乾電池も使えます。
◆悪いところ ①固定がいまいち 取り付け用ブラケットは手で締め付けるタイプで、握力の低い私はなかなか強く締め付けられず、走行中にライトの向きが上下方向に少しづつずれてしまうことがあります。また、どうもブラケットとライトの接触部分に遊びがあるらしく、カタカタと音が鳴ります。うるさいですし、走行中に落ちるんじゃないかと心配になります(2つ持っていたうちの1つは1年以上使用しましたが実際に落ちたことはありません)。
②防水性は期待しない方が良い 公式サイトには「Splash- and rainwater-proof」という表記がありますが、パッケージや取扱説明書にはその記載はありません。電池の出し入れをする時の開口部にはゴムパッキン等はなく、水の侵入は容易でしょう。とはいえ使用中に短時間の雨はそれなりの強雨も含め何度か経験しましたが故障はしませんでした。 しかし半日以上降られたライドでついに故障。走行中点灯しなくなり、熱を発し煙が出ました。ネットで検索すると2件ほどIXON IQ またはIXON IQ PREMIUMの水関係の故障について記載があり、どちらも乾かせば明るさは落ちるもののまた点灯するようになると書いてありましたが、私のは復活することはありませんでした。
③大きく重い 私は気になりませんが、単3電池を4本使用しますので、電池とブラケット込みで217gほどあります。また、電池を収納する空間の分高さも嵩みます。見た目があまりスマートでないと思う方もいるでしょう。
◆その他注意が必要な点 ①パッケージのバリエーションに注意 私が買った所(bike24)では、本体のみの販売と本体+バッテリー+充電器のセット販売と本体+バッテリー+充電器+リアライトのセット販売がありました。電池のみ付属のセットはないようです。
②充電器のプラグがドイツ仕様 なので変換アダプタ(C→A)が別途必要です。
◆まとめ 色々なライトを試したというわけではありませんが、ブラケットに多少不満はあるものの、これなら他を検討するまでもないと思ったほどのライトです。 雨でお亡くなりになり、雨でも走る事態になった場合をを考えると防水性の高いものにしようかとも思いましたが、そもそも私は雨の夜でも強いて高速で走らなければならない事情も走りたい理由もないので、他のIPX5なりIPX6なりの雨でもほぼ絶対安心なライト等と併用して、雨のときはIXONを袋に入れて仕舞い込んでしまう運用にしても良いかなと思っています。
価格評価→★★★☆☆(定価(電池・充電器セット99.90EUR)の場合。適正価格と思います。購入価格ならコスパ良好、星4つ。) 評 価→★★★★☆(配光が素晴らしい。防水性が不要な使い方の場合はほぼ満点) <オプション> 年 式→2016年・2017年購入
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