購入価格 ¥108(ドナーになった100均ライトの価格)
ライトの配光が円形かつ広角だと、最も見やすい照射角にすると対向から来る方を眩惑してしまい、かといって眩惑しない程度まで照射角を下げると近くの地面「だけ」を明るく照らしてしまい、その明るさに目の瞳孔が対応してしまうため反って見えなくなる。そんなジレンマがあります。
ハンディライトを自転車用として使用する場合は大体これが当てはまりますよね。
という訳で対策を施してみます。
早速ですが対策を施した結果がこちら。
円形配光が半円形になり、綺麗なカットラインが出来ています。
カットラインを作ることにより照射角をギリギリまで上げることができ、実際に使用した際も非常に見やすいです。
カットラインギリギリを最も明るく照らしてくれれば理想的なんですけどね。残念ながら使用したライトの特性で真ん中辺りが少し暗くなってしまいました。
何をしたかと言いますと、一番の要はDIYが得意な方なら恐らく既にご存知の方法。アルミテープを使いました。
アルミテープで光軸より高い方向に行く光を無理矢理カットします。
それだけでも十分自転車用ライトとして使える様になりますが、更に一手間加えました。
当方が行った手順は以下の通り。
レンズが分解できることが前提です。
GENTOS 閃 SG-337Rを使用しました。
まず100均のライトを用意して、分解してレンズを取り出します。
そのレンズの外周を削り、使用するハンディライトに元からついていたレンズの直径に合わせます。
そのレンズの半円部分をマスキングし、残りの部分を1000番の紙やすりで縦方向に削り、半円部分のみを曇らせます。
そしたら適切な配光になる様にアルミテープを貼り、外側方向のアルミテープの部分を黒に塗装します(塗料は念のため耐熱が良いかな?)。
元のレンズと重ねて本体に組み込み、作業終了。
レンズを正面から見たらこんな感じ。
(蛇足ですが、SG-337Rの場合は画像の4つの窪みがあるキャップを回すとレンズを取り出すことができます)
黒に塗装しているので見た目も悪くないです。
レンズだけを取り出してみました。
実は既に1年程使用しており、レンズがくっついてしまっており離すのが面倒なのでそのまま。
裏はこんな感じ。
何故半分を曇らせたかというと、近くの地面を照らす光を少し暗くしたかったから。
下方向の光をカットしているのも同様の理由です。
因みに100均ライトのレンズを使用している理由は、元のレンズに手を加えたくないから。
100均ライトのレンズを外すことで簡単に元に戻すことができます。
正直なところ、自転車用ライトとして売られている物よりもこちらの方が良いのではないかと(笑)。
当方がハンディライトに手を出した理由は、実は自転車用ライトでは満足のいく配光の物が見つからなかったから。
比較的簡単に分解が可能なハンディライトをいじって、満足できるライトを作ろう。そんな感じです。
ハンディライトならではのメリットもあります。
例えば半押しで点灯できる点。
峠でパンダの様な配色の怪しい車を見かけた際にバイクや車にパッシングができます(もちろん、特にダウンヒル中は手を離すと危険なので機会は限られますけど)。
それにライトをハンドルの下に取り付けても配光が逆さまにならないので、見た目と機能性の両立が可能。
更に防水性も比較的優れている、頑丈、スペアバッテリーの入手が容易、配光の調節ができる物がある等・・・考えてみると結構ありますね。
デメリットは・・・ブラケットですかね。工夫が必要な物が多い。
あと重量。
今回はSG-337Rを使用した結果、配光が少々満足できないものになってしまいましたがまあそれでも評価の星は5つですね。
現状これ以上優れているライトを知りません。
価格評価→★★★☆☆(ピンキリですよね)
評 価→★★★★★