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ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー


 
baru  2017-9-3 14:12
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ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー
購入価格 ¥6480

スチールフレームで有名な「ナカガワサイクルワークス」が販売している、クイックリリースのタケノコバネの代わりに取り付けるワッシャー。特許取得済み。

エンドの切り欠けの部分を埋めることでハブ軸にかかる圧力を均一化し、歪みを取って回転効率を上げることを目的としたアイテムです。副産物として、剛性感の向上も見込めます。



■購入動機
本製品を初めて見かけたのはFacebook。誰かがシェアした記事を見ました。理論は面白いと思ったのですが、値段は前後で6480円。「ちょっと高いな」と感じ、その際には購入を見送りました。

それから数ヶ月後。以下のライドでナカガワサイクルワークスに伺いました。

 [Cycling Courses] サイクルショップ巡り(大阪編)
 http://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=13373&forum=124&post_id=25379#forumpost25379
 
そこで、社長の中川さん自ら本製品についての製作動機や意図をお話いただきました。

中川さんはフレームビルダーという仕事柄、フレームが修理に持ち込まれるのが日常。そこで、フレームのエンドが歪んでいることが多いという事実に気づいたとのこと。その対策として本製品を作成したそうで、当初は実用新案として出願を考えていたと言います。しかし、実際に出願に行ったら「これは特許になります」と言われ、特許を取得したそうです。

お話を聞いた後、本製品を取り付けた自転車にも試乗させていただき、理論と効果に納得。その場で購入しました。



■製品概要
実測重量は前後で28g。


前輪用と後輪用は別設計で、突起の幅と厚みが異なります(一般に、フレームのエンド形状は前後で異なるため)。区別のために、前輪用には小さな穴が開けられています。

 ・前輪用: 幅9mm, 厚み5mm or 6mm
 ・後輪用: 幅10mm, 厚み6mm

最近のモデルはナカガワのロゴが入っているようですが、私のは初期タイプなので特にロゴは入っていません。


■使用感

基本的にはスチールフレームに取り付けて常用しています(エンド歪み防止の目的)。

ただ、私の仮説では「本製品はスチールフレームでこそ効果を発揮する」と思っていたので、比較のためカーボンフレームにも取り付けて実走してみました。以下が使用したフレームです。

 ・スチールフレーム: FTB QUARK
 ・カーボンフレーム: SCOTT FOIL
 
どちらのフレームにも、DT SWISS社の「RWS STEEL」を使用して本製品を固定しています。「固定力が大きい方が、より差が出やすい」と推測されるため、RWSを使用しました。


(1) 取り付け

クイックリリースのタケノコバネを外し、本製品を取り付け。フレーム側のエンドの切り欠け部分に、本製品側の突起が収まるようにします。

本製品が使用できるのは、

 エンドの厚み = 突起の厚み
 エンドの厚み > 突起の厚み
 
の場合のみです。エンドの厚みが突起よりも薄い場合は使用できません。突起部分だけがハブ軸に振れたのでは本末転倒ですからね。

フレームの上下方向が正しければ、重力で突起部分が下に来るので、特に苦労せずとも取り付けが可能です。輪行時など、上下方向が逆の状態でホイール取り付けようとすると苦労します。


(2) 効果
スチールフレームとカーボンフレームで、本製品で謳われている2つの効果について検証しました。

 ①ハブの歪み解消によるホイール回転性能の向上
 ②剛性感の向上
 
【ホイールの回転性能】
こちらについては、自宅で実験を行いました。

 ・前輪を無負荷状態で回転させる実験を行い、停止までの時間を計測
 ・タケノコバネを使用した場合と、本製品を使用した場合を比較
 ・3回の試行の平均値を結果とする
 ・ホイールとクイックは同じものを使用
 
結論から言うと、タケノコバネを本製品に交換しても、回転時間に有意な差は見られませんでした。スチールフレーム、カーボンフレーム共に同様の結果です。どちらの場合も30秒±5秒程度。ホイールを回す力が手動である以上、厳密な計測は出来ないのですが、空転性能は特に差はないようです。

もちろん重要なのは無負荷時の回転性能ではなく、負荷の掛かった時の回転性能なので、そちらに違いが出るのかもしれません。本製品を取り付けた時の方が、惰性での伸びがあるように感じはするのですが……。

【剛性感】
こちらについては、定量的な測定は出来ないので、あくまで感触の差のみを記載します。リヤ側よりはフロント側の剛性感が上がった結果により起こる感触の変化があります。

スチールフレームの場合、取り付け前後で明確に剛性感の差を感じました。特にダンシング時やスプリント時には顕著で、フレームの反応がよくなった感触があります。ダウンヒルのカーブでも安定感が上がります。

また、エンドのガタで消されていた細かな感触が伝わるようになります。いわゆる「ロードインフォメーションが伝わりやすい」状態になったと思います。

次に、カーボンフレームの場合。こちらは正直、大きな差を感じませんでした。気持ち、フロントの剛性感が上がったかな?と言う程度。

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ここからは私の推測。

本製品、「スチールフレームには効果が高いけれど、カーボンフレームには効果が薄いのでは?」と私は思っています。

本製品は、フレームエンドの切り欠けを埋めることで、「ハブ軸に均一に圧力をかける」ための製品です。そして、均一に圧力をかけようと思うと、切り欠けを埋める突起の厚みと材質はフレーム側と同一で無ければいけません(正確には塗装の厚みとかも考慮しなければならない)。


スチールフレームの場合、エンドもスチール製です。本製品はスチールフレーム向けに元々作られたものなので、厚みも一致するはず。写真を見ても、エンド幅と突起の幅が一致しているのがわかります。これならば、確かにハブ軸に均一に圧力をかけられそうです。


カーボンフレームの場合、エンドの材質はアルミもしくはカーボンです。更に、厚みもスチールフレームよりは厚く作られてることがほとんど。写真を見ると、ハブ軸との間に2mmほどの隙間があるのが分かるでしょうか。これではハブ軸に均一に圧力を掛けられているとは言えません。

一応、この辺りはナカガワ側でも把握しているようで、アジャスター付きのものを開発中のようです。

 Nakagawa cycleworks ナカガワワッシャ改
 https://ameblo.jp/fsharp-korin/entry-12222303853.html
 
ただ、2017年9月現在、通販などではアジャスター無しのものしか見たことがありません。


(3) 価格
本製品の最大のネックはここでしょう。

私が買った時は6480円(税込)でした。その後8640円に値上げとなり、現在は10800円となっています。さすがに小物金属4個に1万円は中々ポンと出せる人は少ないんじゃないでしょうか。私も実際に使って決心したので。試せる場所があれば良いのですけどね。


(4) その他
本製品は、元々はハブの歪みだけではなく、フレーム側のエンドに日常的に余計なストレスが掛かることを防ぐためのもの。当然、フレームの変形を防ぐ保護効果もあるはずです。スチールフレームを大事に使いたいので、私は日常的に本製品を取り付けています。



■まとめ
手軽に走行性能やフィーリングを向上出来る、独創的なパーツ。正しくは、「向上」というよりは、「本来の性能を引き出す」と言ったほうが正しいのかもしれません。DTのRWSもそうでしたが、割りと細かい所でロスをしている部分は、探せば多いということなのでしょう。

ただし、効果を顕著に実感できるのは、スチールフレームだと思います。カーボンフレームだと材質や厚みの違いで本来意図した効果は出づらいと思います。そこは、アジャスター付きの改良版の登場が望まれますね。

特に取り付けることによるマイナス効果は感じていないので、フレーム保護の意味も兼ねてスチールフレームに取り付けて継続使用予定です。


価格評価→★★★☆☆(特許維持費などが掛かるのだろうが、もう少し安いと嬉しい)
評   価→★★★★☆(スチールフレームの性能を実感)
<オプション>
年   式→2016
カタログ重量→ -g(実測重量 28g)
 
taka888  2017-9-30 2:28
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ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー
購入価格 ¥10800

※使用感 エンドがカーボンのため、保護目的で購入。
当初はレビューなどせず、輪行時などホイールの脱着に手間取るようなら売ってしまおうかと考えていた。

取り付けに関してはまだ慣れていない事もあり、切り欠き部分を合わせて装着するのに若干手間取る(特にリアホイール)。

肝心の使用感だが、走り出しや平坦、登りを流す程度では効果を実感出来なかった。
しかし目一杯の加速、下りなど速度が上がるようなシチュエーションでは路面を掴む感覚が向上したように感じた。
特に下り、40km以上では明確にグリップ感が向上したように感じた。
そのおかげで下り旋回時のライン変更などもしやすくなったように思う。
バイクでいうならば伸び側減衰を強めた時の感覚と似ている。

ハブの回転に関しては不明。
下りで速度が上がり方が速い感じはあるのだが、路面を掴む感覚が増した事によるものであると思う。


ここからは推測であるが、本製品の特徴である切り欠きを埋める部分。
この部分はメーカーによるとハブ構成部品に接触させ、面圧力を均一にかける事が狙いであったと記憶している。
しかし本しかし本製品は切り欠きを埋める部分からハブ構成部品までの厚みを調整する機構は備わっておらず、ほとんどのカーボンフレームにとっては実質ただの平ワッシャーを付けているのと同じであるように思う。

ではなぜ感覚に変化を感じたか。
一つはホイール支持を構成する部品の一部の材質がより硬い物になったため。
もう一つはハブ構成部品には均一に面圧はかかっていないが、クイックのエンド外側になる部分(レバーとナット)にかかる面圧の変化があるため。
特に後者の理由による感覚の変化が大きいのではと思う。

実はこの部品を元に、タップを立ててイモネジとナットでハブに接触出来るよう加工しようと考えていたが、接触させられる面積が少ないのと破損リスクを考え中止した(メーカーが試作した物とほぼ同じ物)。

メーカーへは様々なエンド厚みに対応出来るよう、同一素材でハブへ面接触させられる物を作っていただけたらなと思う(従来ユーザーにもアップチャージで加工していただけると嬉しい)。

価格評価→★★☆☆☆(4〜5000円程度が妥当)
評   価→★★★☆☆
















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