購入価格 ¥5616
Amazonでも書いた内容に加筆して、よりロード乗りが多いと思われるcbnに投稿します。
3行でまとめると、
・そのままでは使えない!!天板が小さすぎる(285x65mm.実測)。使うなら工夫や加工が大前提。
・キャリアの位置を低くできる。自分はシートポストキャリアより断然いいと思った。
・強度自体は必要十分。
以下駄文
最後の投稿から9年と1日。
学生当時乗っていたダボ穴付のアルミロードは部に寄贈してしまい、現在乗っているANCHOR RFX8で自転車旅行をするにはいろいろと制約がつきまとう。
荷物の積載を一切想定されていないカーボンロードで旅行をするのはナンセンスだが、旅行用の自転車を買うほどのお金はないので仕方がない。
ここCBNでも、ロードでも使えるキャリアのレビューは2件?ほどと多くはないので投稿。(シートポストキャリアをのぞく)
旅行は6日間、580kmと余裕を持った行程で、神奈川から名古屋まで甲州街道と中山道を通っていき、復路は東海道で戻りつつ途中で総火演を見て帰る流れで使用した。
安宿や漫喫での宿泊を前提とし、荷物は最小限。着替えとスマホ関連、洗面道具に雨具だけと割り切った構成。
【商品を選んだ理由】
・30Lバックパック(deuter Trans Alpine 30)に6kgほどの荷物を入れ、背負わずに長距離を走りたい。
・カーボンロードだとキャリアの選択肢が少ない。
・シートポストキャリアで旅をしたこともあるが、重心が高く片持ちなので少しの段差でも振動が発生し、精神衛生上良くない。またカーボンシートポストを使いたかった。
・自転車への負担が少なく、軽く、取り外しも簡単で、サドルのすぐ下に荷物が収まるようにキャリア自体はできるだけ車輪に近くしたい。重心も低くしたい。
・ブレーキボルトとシートステーで固定する本商品ならフレームへの影響を抑えつつ、重心を低くできると考えた。
【同様の商品との比較】
同様の商品に、MINOURAのRC-1000があるがパニアバッグの使用が前提の様子。パニアだと荷物が横に張り出して空気抵抗になりそうだが、天板に積めば胴体や大腿のスリップストリームに荷物が入るので抵抗にならないような気がした。重心はパニアの方がより低くなると思う。
ただ、バッグを自転車から外して進む際にはバックパックの方が楽そう。また専用のバッグを新たに買わずに済む。
【取り付け時に判明した問題点】
装着して荷物を載せると、予想以上に天板が小さくバッグが左右に傾いてしまった。とても実用に耐えない。
そこで、インテリアで使うワイヤーネットを天板に固定し、さらに揺れを防ぐために張り綱をかけた。張り綱が無いと、荷物が横転してしまうのでとても重要。キャリアステーにあるでっぱりは、本来は「カーゴネット用フック」(取説より)とのことだがこれは位置を上下に調整できるため、今回は張り綱を引っかけるために使った。(写真参照)
【使用条件、方法】
・使用フレーム:ANCHOR RFX8(完全レース用ではなく、頑丈さもある設計だから旅でも使えそう。)
・タイヤ太さ:23C(メーカーは25Cまでと言っているが、自分の場合は28Cでも干渉はなさそう。結構余裕ある。)
・荷物と積載方法:容量30L、重量約6kgのバックパックを上に寝かせて載せ、ゴム紐で固定。
・およそ1週間、580kmを走行。高速走行から砂利道まで、特にキャリアを気遣うことなく使用(ただし、激しいダンシングは無し)。雨にはほぼ降られなかった。
結果
大部分で問題なく使用できた。しかし、6日目の途中で右側マウントブラケットに問題が発生し、ステーが固定できなくなった。
正確には部品の脱落で、「取付ブラケットのボルト」が緩みマジックテープの「取付ストラップ」の根本が外れてしまい部品を失った。
応急処置で走行は続けられたものの、無事だった左側のボルトもゆるゆるだったため増し締めをした。
原因は、出発前にしっかりと「取付ブラケットのボルト」を締めなかったことにあると思われる。皆さんも、取扱説明書の⑧番はちゃんとやろう。命に関わる。
【結論と、購入を考えている人へのアドバイス】
(悪いとこ)
そのままでは使えない!(同社の専用バッグをのぞく)
ちゃんとキャリアとして使えるが、幅のあるものを載せるならそのままでは不可能。天板は実測で285x65mmで、ここに何を載せられるんだというぐらいせまい。たぶん羊羹ぐらいしか載らない。同社の専用バッグを取り付けることを前提としているみたい。
メーカーHPにあるサイズは本体の大きさであって、天板の広さは自分では見つけられなかった。キャリアなんだから、天板の面積をちゃんと書かないとだめでしょ。他のキャリアには書いてあるのに・・
(良いとこ)
輪行の際、キャリアを外すのも面倒ではなく折りたためば平面になるためスペースも取らない。
実はこのキャリアの一番の特徴はここではないかと思っている。
結論として、工夫や加工が前提にはなるものの、荷重方向への強度は十分にあり1週間以上の自転車旅行にも対応できると思われる(積載上限の7kgは守ってね)。
しかし今回自分が取った方法は、当然メーカーが想定していない使い方であり重大な事故が発生する可能性がありその責任は一切負えない。
工夫や加工をしない限り、このキャリアは専用バッグを載せる以外に能がないのであえて買う理由は乏しいと思う。MINOURA RC-1000と違って側面への積載は全く考えられていないしね。
ロードでもキャリアを搭載する試みは他の人もやっているので、その一つとしてこのレビューを参考にして欲しい。
価格評価→★★★☆☆(普通のキャリアと比べれば高いが、製品の特殊性を考えれば妥当。)
評 価→★★☆☆☆(物自体は悪くないが、HPで天板の寸法を書かないなど不親切。羊羹の運搬なら○)
<オプション>
年 式→購入は2017年
カタログ重量→420g(実測重量 690g:実用のための加工含む)