価格 ¥120000程(某オークション)
手に入れた時はほぼ新品同様の中古品。
今は5ヶ月約3000km程乗りました。
このホイールについての機能の詳細については、マビックの公式サイトでご確認を…と見てみると英語と日本語の混合表記で見ずらいなぁ。
numero_nero氏の書かれた
MAVIC KSYRIUM 125th Anniversary WTS
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=14292&forum=30とどうやら仕様が同じとの事なので、こちらを見られるとよく分かると思います。
重量は、
ホイール単体のみで
公称前605gのところ実測640g
公称後750gのところ実測785g
(オイオイ・・ (;´д`)ノ、マビックさん両輪合わせて70gもサバ読んでるよ。)
タイヤ
イクシオングリップリンク(前輪)3000km走行後
実測220g
イクシオンパワーリンク(後輪)2000km走行後
実測202g
チューブ
実測90g
クイックリリース
前輪 実測54g
後輪 実測58g
以前はマビックの廉価版ホイール、アクシウムを使用していました。Caad12の完成車付属品。
ちなみに私はレーサーでは無いので、追い込んだ乗り方はほとんど致しません。なるべくしんどく無いように乗ってます。感想は正直に書きますが、多くの方と異なる可能性もあります。
まずは期待はずれの部分から。
漕ぎ出しは
あれ?あんまりアクシウムと大差無いの?
という印象。
アクシウムの付属タイヤだったシュワルベルガーノ(ワイヤービード)からベロフレックスコルサへ変更した時の漕ぎ出しの軽さは印象的でしたが、その時程の大きな変化は感じません。
平地巡航についてはアクシウムとそれほど大きな差はありません。勿論巡航中からの加速は、進みやすくなりました。
あと、WTSのタイヤの影響でしょうか、割と小石とか木の枝とかを踏むと弾きます。そして弾くと同時に走行レール上から後輪がずれてしまう事が何度かありました。コーナリングの最中に何度かあり少し不快です。良いように捉えればホイールとタイヤの一体的な設計が上手く出来ているため一つの輪としての剛性?が非常によくまとまっていると解釈も出来ます。ちなみに後輪タイヤをイクシオンパワーリンクからシュワルベワンに変えるとそういった事は無くなりました。
エグザリット加工について、これは剥げてきます。剥げてくるとリム面耐久性低下の一因に繋がると思います。乗り方によると思いますが、後ブレーキでのスピード調整を多用するせいか後輪リムのフリー側のブレーキ面に劣化・剥げが目立ちます。
後は爆音関係。
当たりが出るまでは、爆音が鳴るということがよく言われています。
私の場合も爆音は鳴りました。鳴る場合はトーイン調整を強めに、角度を鋭角気味にする事で収まります。そしてまた爆音→調整と言った流れです。これを繰り返すうちに当たりが出てきて爆音は鳴らなくなります。
その後はピューゥゥーと小気味の良いエグザリット特有のブレーキ音だけになります。
大きなネガな面はこれ位でしょうか。
次は良い面を簡単に書いていきます。
このホイールを買った一番の目的は、雨天でのブレーキング性能を狙っての事です。結果期待どおりの性能を発揮してくれています。
エグザリット専用ブレーキシューを使用中です。
ブレーキの効き具合を的確に表現するのは難しいですが、
例えて言うと
10の力でブレーキを握った時
ノーマルアルミリムでは10mで停車出来るところ、エグザリットでは7.8mで停車出来る。
雨天で10の力でブレーキを握った時ノーマルアルミリムが20mで停車出来るところエグザリットでは15mで停車出来る。
こんな感じです。
また時々あるのが以下のケースです。
雨天時、山の中、峠を登り終えて下る、一つ目のカーブ進入でブレーキをかけると…
(思う以上に)止まらない!!
→ブレーキ強く握る
→やっぱり止まらない!
→ギリギリでなんとかコーナリングできる…(冷や汗)
と言うことがノーマルアルミリムでは雨天時、突発的に発生するため、積極的に乗車出来ませんでした。毎ブレーキ時に発生せず、時々突発的に発生するのがタチが悪い。恐らくリム面に溜まったゴミや砂利をブレーキシューが噛んでしまい、そのまま強くブレーキングをしても、シューとリム面の接触が少ない為にブレーキが効かないんでしょうか?
要するに制動距離が単に伸びるだけでなく、ブレーキングの強さに制動力が比例しなくなる為、予測している進入速度・角度・軌跡に乗せることが出来ないという問題があります。
エグザリットリムではこういう経験は今のところ全くありません。雨天時では当然制動距離は伸びますが、ブレーキレバーを強く握ると、力に比例して制動力を得ることができます。
ブレーキはBR-5800です。
また雨天時に下りで強くブレーキングをすると、フロントブレーキが細かい振動を発する事があります。制動性には問題が無いですが、もしかするとブレーキの剛性不足が原因なのかも?
登坂性能はかなり高いのではと感じています。ホイール自体の軽さがある上に剛性も高いのでしょうか。一定ペースで登るのは得意で、さらに登りのスプリントをかけると踏む力がそのままスピードに変換されている感じがありグングン登ります。(月並みのコメント)
ヒルクライムタイムトライアルすれば良い数字が出そうですが、これに乗り換えてからチャレンジはしていません。気が向けばTT頑張ります。
まとめ
このホイールを買うまでは、ディスクロードやディスクシクロクロスを悪天候用に買う事も視野に入れていましたが、現在はほぼ満足しています。
今後気になるのがエグザリットリム面の耐久性です。黒色が剥げるのは仕方がないですが、そこから洗濯板様の凸凹が平滑化されないかが心配です。
またマビックの手組用リムのオープンプロエグザリットが非常に気になります。もう少し安価にエグザリットが使えると嬉しいですから。
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とここまで書いておき、レビューする間に雨天通勤ライドをしました。
下りでブレーキシューに何か挟まって、擦れるような音がしたまま、20分程のダウンヒルをして、会社に駐輪。
帰宅時に自転車へ近づいて行くと…
!!??
あれ?エグザリットって天使の輪生えてたっけ?
うぎゃー!
拡大!
リムの削れはココロの削れ…
これをネタにするまでに少し時間がかかりましたが、もう立ち直りました。
シューを確認するも何も痕跡は無いため何を擦ってこうなったのかは分からないですが、擦れる音がしたまま、乗ったのがいけなかったようです。
前輪と後輪を比べると、明らかに後輪の方がリムの摩耗が進んでいます。ブレーキングの癖もあるのでしょうが、チェーンからのゴミの巻き上げも影響が大きそうです。
前輪はキレイ
この惨状を目にして1週間。
ディスクロードが欲しいかと聞かれると、やはり現状からさらに投資をしてまでは必要ないと思います。日常使用において、非常に使い勝手の良い実用的なエグザリットリムを装備した良いホイールです。今のところ、後輪リム面摩耗により、ブレーキ性能が著しく低下した、とは感じません。
雨天使用を前提としてディスクブレーキの代用としてエグザリットリムを他人様にオススメ出来るかと言うと、そこは微妙です。どうしても雨天時にはリムの摩耗が進みますので、リムの摩耗に心が耐えられる、見栄えをあまり気にせず乗られる、方には良いのかな、と思います。後輪だけノーマルリムでもいいのかも?
高価なブレーキシューなのでシューの交換頻度もランニングコストに直結します。3000kmで交換しました。
定価では高いので、シグ○ SPORT.co.ukで一個単位2000弱(送料別)で買うことはできます。まとめ買いをしました。
摩耗が心配ではありますが、今後もガンガン使い続けていく考えです。
価格評価→★★★☆☆(高い)
評 価→★★★☆☆(良し悪し有、満足はしているが摩耗が心配)