購入価格 ¥1098/4本
単3ニッケル水素電池の4本セット。
続報です。
AMAZONのプライベートブランド製品で、日本国内生産です。FDK製との説もありますが定かではありません。DC-DCコンバータを備え、LEDの定電流駆動回路と、ニッケルMH専用の充電制御回路を構成するCATEYEのライトEL540RCで使用しています。充電電荷容量は2.4Ah。
既報ではAMAZON Basic電池のランタイム(*)を10回目まで表示していますが、その平均時間は16時間程度でした。
(*)本稿でのランタイムの定義は、EL540をLoモード使用して電池消耗を示す赤ランプが点灯するまでの時間です・・・
次のグラフは通勤にてLoモードで使用したときのランタイムで、51回分の結果です。
ご覧の通り、もともと16時間前後だったランタイムが、27回目でガクっと落ち込んで12~13時間程度になっています。一体何があったのかはわかりませんが、赤ランプの点灯したライトをOFFして、再度ONしたときの4本の電池の端子電圧の推移をテスターで測ると、時間と共に特定の電池の電圧が落ち込んでいきます(次のグラフの青丸)。
というわけで、コレが真っ先に枯渇し、消耗インジケータである赤ランプ点灯のトリガとなっていました。
そのまま充電し、同じように使い始めましたが、このままダメになるのかと思ったら、最初のグラフにあるように、意外に踏んばって13時間前後のランタイムを示しました。しかしそれも33回目までで、34回目には10.3時間程度に落ち込みます。ここで再び電池の端子電圧を測ると、やはりある特定の電池の電圧降下が激しく、再びコレが赤ランプ点灯のトリガとなっています。
ところが35回目からは多少の復活を示し、あれぇ、まだ大丈夫なのか??と思いつつ使っていると、今度はずるずるとランタイムが短くなり、41回目には8.8時間まで落ち込みました。
もうだめぇ~~(なのか?)
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EL540の電池は、4本を直列で使っています。満充電時の直列電圧を計測してみると
OFF時電圧・・・5.78V
ON時電圧・・・5.68V
一方、赤ランプ点灯の約15分前の直列電圧は、
ON時電圧・・・4.39V
というわけで、Lo点灯では4本合わせて4.39V近辺に赤ランプ点灯トリガ電圧が設定されているようです。
で、まさかこういうシンプルな商品で、電池一本ずつの電圧を計測して各電池の消耗度合いを個別に管理しているとは思えないので、4本の電圧総和を監視しているのだろうと想像してしまいます。つまり、先ほどのグラフの青丸のように、特定の電池の消耗が早く、電圧降下が派手に起きてしまうため、これに引きずられて赤ランプ電圧に入ってしまっていると想像されます。
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他方、充電動作。
EL540に限りませんが、電池を直列使用するタイプのライトで、充電回路を内蔵している場合、よほどのことが無い限り、コスト面を考慮して、4本の電池を直列状態で充電するでしょう。EL540の場合は充電開始後1時間50分の段階で、4本の直列充電電圧は5.84Vでした。充電ですので、もちろん、この5.84Vという電圧は、その時の電池のOFF時電圧を上回っているはずですが、満充電時のOFF電圧である5.78Vも上回る値になっています。5.84Vという電圧は納得できる値です。
で、直列充電。
直列充電ですから、各電池には同じ電流が流れて、全く同じスピードで各電池に電荷が蓄積されて充電されていきます。
で、、、もし、何らかの原因で劣化して容量が小さくなってしまった電池が一本だけ混ざっていると、その劣化電池は他の3本よりも早く満充電に達してしまい、端子電圧が上昇しますが、他の電池はまだ満充電ではないので、端子電圧が上がりきっていません。すると、充電回路側としては満充電電圧を迎えていないと認識し、充電をやめないということになり、最終的には、劣化した一本だけ過充電となり、他の3本が満充電にわずかに到達しないことになります。
これを何度も繰り返すことで、充電アンバランスが助長されるのでしょう(か??? ・・・ どうなんですかねぇ)
さらに、もしかしたら、特に劣化していなくても、ほんの少しの電池間アンバランスが、徐々にこういった現象を引き起こすかも知れません
・・・なーんていう妄想を抱いてしまいました。
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まあ、私は電池の専門家でも何でもないので、よく御存じの方には、
「今頃気が付いたのか?」
とか、
「そうじゃねえんだよ!」
などと言われてしまいそうではありますが。
というわけで、我が家の電気ジャンク箱にころがっているPanasonicのNiMH充電器。4本を横に並べて充電するタイプですが、これを使って充電して、容量が復帰するかどうか、やってみます。
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4本を並べて挿して充電するのですが、コレが、一本一本、充電状況を個別管理しながら充電してくれるスグレモノなのかどうか、不明です。というわけで、1本ずつ4回に分けて(笑)充電しました。
すると、どうしたことでしょう ♩♩♩
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1本ずつ充電して使ってみたのが最初のグラフの42回目ですが、ランタイムは15.8時間まで復帰しました。完全復調ではありませんが、かなり戻ってきたという感じです。
そして、赤ランプ点灯後に各電池の電圧推移をみると、何と今度は別の電池が先に落ちていました。
当初、電圧降下を早く示していたダメ電池は、何かのはずみで充電アンバランスが進行してタマタマそうなっていただけなのかも知れません。こうなると、このレビューの表題として、NiMH電池が適当なのか、それともライトのEL540が適当なのか??
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1本ずつの充電でランタイムが回復したところで、今度は540で直列充電して使ってみました。これでもランタイムが良好であればよいのですが。。。
結局、かなり復活気味の良好なランタイムとなりました。1本ずつ充電することで、アンバランスがリセットされ(?)、ランタイムが良好なレベルまで復旧したようです。というわけで、これからどういう推移を辿るのか、注視していくか・・・と思いつつ540で直列充電して使い続けてみると・・・
再びランタイムが降下傾向にはいりつつも、13~14時間あたりで漂っています。完全復調とはなりませんでしたが、まだ使えそうということになりました。
電池はもしかしたら問題はないかも知れず、まだまだイケそうな気配だし、しばらくこれで使ってみるか。。。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆(電池はまだまだイケそうな気がする)
年 式→2016
・・・と考えていた矢先、ライトを派手に落としてしまい、レンズ部がグラグラの残念な姿に。気が付けばすでに6年以上使ってきたわけで、十分満足しているのですが、配光が狭く、しかも貫通ボルト固定タイプのブラケットが左右に約10度ずつ簡単に動かすことができ、光軸を瞬時に左右に振ることができる(フレックスタイトでは無理)ので対向者への防眩も容易で、少々デカいことを除けば通勤用途としては非常に扱いやすいライトであるだけに、う~む残念!!とりあえず電気化学工業のビニテープをまいて応急処置しました。新しい540を買おうかな~~。。。