購入価格: ¥540 (税込)
標準価格: ¥540 (税込)
『大きなOリングはシートポストリングとして使用可能。小さなOリングの使い方はアイデア次第』
■ TNI シールリングセットとは
TNI シールリングセットは、自転車のさまざまな用途に使えるOリングのセットだ。大きなOリングは、シートポストリングとして使用可能。小さなOリングは、アウターケーブルに通してフレームへの接触を防いだり、チューブのバルブに取り付けたりできる。全9色のカラーバリエーションがあり、白と黒以外は暗いところで光る蓄光タイプだ。(大)セットと(小)セットがラインアップされているが、違いは大きなOリングのサイズだけであり、小さなOリングはサイズも個数も同じだ。
(大)セット: 外径35mm・内径28mm×1、外径8mm・内径4mm×5、外径7mm・内径3mm×5
(小)セット: 外径32mm・内径25mm×1、外径8mm・内径4mm×5、外径7mm・内径3mm×5
■ シートポストリングとして使うために購入
以前は、fizikのシリコンシートポストリングを使っていたが、サドルをfizikからfabricに取り換えたため、fabricのサドルに合うようなシンプルなシートポストリングとして、TNI シールリングセットを選んだ。シートポストリングを装着する目的は、ワンポイントアクセント、サドルの高さも位置決め、防水、防塵などだ。
以前はfizikのシリコンシートポストリングを使っていた
■ 大きなOリング
(小)セットの大きなOリングは、GIANTのD型断面のD-FUSEシートポストに装着した。シートポストの外径に対してややきつめだが、シートクランプのボルトをゆるめてもサドルがずり下がらない。これならサドルの高さの位置決めとして使える。D-FUSE シートポストとほぼ同じ外周の外径28.6mmのシートポストでも同様だと思う。
だが、(大)セットの大きなOリングを外径31.6mmのシートポストに装着すると、シートクランプのボルトをゆるめた状態では、サドルが重みでずり下がってしまう。これは(小)セットの大きなOリングを外径25.4mmのシートポストに取り付けた場合も同様にゆるくなる可能性が高い。
サドルの高さの位置決めに使うには内径が小さく、使い勝手はfizikのシリコンシートポストリングに劣る。fizikならボルトをゆるめてもサドルがずり下がらず、この状態でサドル先端の向きを微調整できる。TNI シールリングセットの場合は、サドルが下がる可能性が高いので、シートポストにシールを貼って目印にした方が良い。
ワンポイントアクセントとしての視覚効果は高く、fizikのシリコンシートポストリングよりも低くできているため(約4mm)、シートポストが長く見えるメリットもある。大きなOリングは片面が平らになっており、シートポストとシートクランプに密着できる。装着した状態で洗車をしたが、Oリング内は濡れていなかった。簡易防水としては十分に役割を果たしてくれるようだ。
大きなOリングをシートポストリングとして使用。
■ 小さなOリング
私はアウターケーブルの見た目をスッキリとさせたいので、小さなOリングを取り付けていない。ACOR OSHARE ドーナツの劣化したOリングの代わりに、外径8mm・内径4mmのOリングを取り付けたところ、元のOリングよりも内径が小さく、外径が大きくなったため、金属製の筒にしっかりと固定でき、トップチューブにも密着しやすくなった。バルブナットのないミシュランのバルブには、外径7mm・内径3mmを取り付けてみたが、バルブをしっかり固定できるわけではないので、バルブとリムの接触による異音を防げるかどうかはよくわからなかった。
ACOR OSHARE ドーナツのOリングとして使用(左)、バルブの根元に装着(右)
■ ゴムの品質
シールリングセットのOリングは、サラサラとした感触のゴムでできており、砂ぼこりが吸着しにくい。汚れたとしても、水ぶきすれば元どおりにきれいになる。今後は紫外線による色あせが心配だが、fizikのシリコンシートポストリングと同様の耐久性・耐候性を期待したい。
■ 総評
TNI シールリングセットの大きなOリングは、ワンポイントアクセント、防水、防塵にはちゃんと使えるが、サドルの高さの位置決めには使いにくい。内径が大きめにできているため、シートポストの外径によっては、シートクランプのボルトをゆるめると、サドルが重みでずり下がってしまう。小さなOリングは特に欠点はなく、アイデア次第で使い道が広がる。シートポストリングは選択肢が少ないだけに、大きなOリングのサイズ感はちょっと残念。それでも、見た目は気に入っているのでまあまあ満足している。
価格評価→★★★★★ (低価格)
評 価→★★★★☆ (便利だが大きなOリングのサイズ感が残念)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー