購入価格 ¥5500
旧デュアルピポッドのレビューです。2006年まで続いた10年前のスタイルです。お値段も10年前の価格です。
そんな古いものまだあるんかい!と言われそうですが、つい2~3年前まで完成車用に出荷されていました。
ちゃんとイタリア製で、基本的には当時の上位のケンタウルと非常に似ています。
色が黒で、シューが一体型で、ワイヤー調整がアルミの簡易式、なんとセンタリング調整ネジがありません。
アームはケンタウルと形状が似ていますが厚みがちょっと薄いかも。
ケンタウルと手で押して比べたところ、アームの前後方向の剛性はあまり差がない印象です。
センタリング調整ネジがありませんが特に不具合はありません。そもそも一般には弄るなと言われている
ネジなので無くてもいいんでしょう。
ワイヤー調整がネックです。アルミで上位より軽いんですが、単なるネジ式+ロックナットというママチャリ
システム。テーパーになっている部分を回して(ツルツル滑って回せない!)、下のゴムリングがついた
ナットを締めてロックするだけ。見た目だけイマドキっぽいけど大変使いにくいですこれ。改造も困難だし。
シューは最悪で、制動力は今一歩かつ焼けやすい。しかも相性が激しいです。
マビックのリムでは鳴きがものすごくて使えませんでした。
焼けもビックリです。7%の下りで急にキャーン!と音がして効かなくなりました。
決して焼けるようなブレーキングはしていませんが。。
怖すぎるのでシューは他社製品に替えて先日まで使っていました。
シューを替えれば非常によく効くブレーキセットです。Dスケルトンより格段に効きます。
特にリアは効きすぎるほど効きます。
「先日まで使っていました」と書いたのは、もう外したからです。
というのも、効きすぎるリアで姿勢を崩して落車骨折したから。Dスケルトンのシングルに交換しました。
効きすぎるというのもありますが、滑り出す瞬間の過渡特性が悪いというか、簡単に言えばコントロール性が
良くないんだと思います。落車するまでは気付きませんでしたが、前後方向の剛性が今一歩なので極限時の
コントロールがしにくいかも。
まぁ、もしかしたら自身が普段Dスケルトンの剛性に慣れていたせいで操作を誤ったのかもしれません。
とにかく私の場合は落車の恐怖から使い慣れたものに交換しました。
絶対的には決して悪くないブレーキでおすすめできます。最低限シューは替えてくださいね。
価格評価→★★★★☆ カンパ派にとっては安価ですが、シマノでは105が買えてしまいます
評 価→★★★☆☆