入場料 ¥無料
今年も見に行けたので、baruさんが紹介してない展示とか、アマンダ千葉さんのトークショーの概要をつらつらと。
・黎明期の競輪フレーム
左が熊坂克己選手が自ら制作した「Bullet」号(復元)、右が土屋製作所製「Everest Champion」です。
リムは軽量化のため木製……と聞いてもあまり驚かないのは、アマンダやサノマジックのおかげでしょうか。
・ワークショップモンキー
MTB界隈では知る人ぞ知るショップ。オーダーフレームは基本群馬のライジンワークスさんで製作とのことですが、台湾製・TIG溶接のフレームも作ってます(小ロットなので予約分だけで瞬殺みたいですが……)
・エム、マキノサイクルファクトリー
今回はスポルティーフとランドナーを展示してましたが、写真はランドナーのヘッド周り。眺めてるだけで、ご飯3杯いけますね。
・ダイワボウプログレス株式会社
要はSOYOタイヤの製造元です。製造過程が展示されてると、ちょっとワクワクしますね。
・加島サドル製作所
こちらも老舗のサドルメーカーですね。こういうのがさらっと展示されてるので、びっくりします。
・東洋フレーム
人に歴史あり。東洋フレームと言えば、トム・リッチー(とメーカとしてのリッチー)とMTB黎明期を外して語ることはできないと思います。そんな展示物。
・パナソニックサイクルテック株式会社
こちら17年モデルのORCC11のヘッド周り。インテグラルヘッドラグのお陰かぶっといカーボンフォーク入れてるのにもかかわらず、すごい普通のクロモリフレームに見えちゃう不思議。
こういう形で出展するのは10年ぶりとのことでした。
・ハンドメイドビルダー・トークショー
自分は土曜日のアマンダスポーツ・千葉洋三さんの回に参加しました。
ここには書けないこともあるので、概略を書いていきます。
司会の方から軽く千葉さんのプロフィール紹介の後、今回展示の競技用車椅子の解説がありました。
・リアブレーキがついてないのは、ワイヤーの取り回しミスって間に合わなかった。
・今回のはノウハウのための叩き台。健常者でも操作できるようにしたのと、各部寸法は調節可能。
・SRM搭載したのは、パワー計測のため。
・パワー計測ができれば、効率の良さを検証していける。
その後、HP上で集めた質問を回答して貰う予定でしたが、千葉さんがいきなり会場の若い子の質問が聞きたいとフリーの質問タイムに変更。その中で出た質問から幾つか。
・一番いい素材は?→木材。振動吸収がいい。ただ、フレーム組んだら前三角がかなりグニャグニャ。
・鉄について→安くて、セーフティ。
・カーボンについて→高いヤング率が魅力。糸や編み方、構造でパイプとしてちゃんとした物にしている。
・コンプレッションホイールについて→振動と空力で有利。
・空力に関して→フォームと車輪。
・難しかったオーダー→毎度のオーダーで困ってる。お互いの意見をしっかり出し合えるのがベスト。
・何かしたいこと→(予算があれば)競技場が2つ欲しい。初級者用と上級者用。
1時間強のトークショーでしたが、非常に面白い時間となりました。
確固たる信条があるからこそ、毎オーダーで困ってしまうんだろうなあと思ったりしました。
・総評
とても楽しい時間を過ごせました。
展示も当然面白いんですが、やはり一番楽しいのはビルダーさんとの会話です。展示のフレームについて聞くもよし、オーダー前提で聞くもよし。
とはいえ、一番盛り上がったのは多摩川の釣りスポットというのもどうかとは思いますが……
ちなみに、記念品はビニール製の肩掛けできる袋でした。
評 価→★★★★★(むしろ、入場料取っていいんじゃなかろうか)