購入価格: ¥500 (税込)
標準価格: ¥540 (税込)
『柔軟性が高くきれいに取り回せるブレーキアウターケーブル。カラバリも豊富でクロスバイクに最適』
■ クロスバイクに使用
2016年12月に、私はクロスバイクのケーブルをすべて交換したが、あえてシマノのブレーキアウターケーブルは選ばなかった。シングルスピードには「ロード用SLRアウターケーシング」を使っているが、このケーブルは硬くて曲げにくく、私のクロスバイクのケーブルの取り回しには不向きと判断したからだ。それなら、ライナーの柔らかいMTB用を選べば良いのだが、MTB用のホワイトをシマノは扱っていない。そこで、今回は「ALLIGATOR ブレーキ用アウターケーブル」を使ってみた。
(参考) SHIMANO ロード用 SLRアウターケーシングのレビュー:
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=14462&forum=46 ALLIGATOR ブレーキ用アウターケーブル。φ5mm×1800mm、アウターキャップが4個付属
■ 柔軟性の高さが特徴
ALLIGATOR ブレーキ用アウターケーブルは、カラーバリエーションだけが特徴のブレーキアウターケーブルかと思いきや、実際に手にしてみるとケーブルの柔らかさに驚かされる。Jagwire製よりもずっと柔らかいのは確かで、おそらくシマノのMTB用よりも柔らかいと思う。
高い柔軟性のおかげで、取り回しやすさは私の想像以上。クロスバイクを前方から見て、アウターケーブルをほぼ左右対称にきれいに取り回すことができた。また、私のクロスバイクはリアのブレーキのアウター受けからガイドパイプまでのケーブルの取り回しが若干きつめだが、この部分にもアウターケーブルを無理なく曲げて取り付けることができた。
ただ、このケーブルは柔らかい分、切断面がつぶれやすいような気がする。棒やすりで切断面を平らにし、千枚通しで穴を丸く整え、毛羽立った表皮やライナーをカッターナイフで切る...といった切断面を整える作業が、インナーケーブルのスムーズな動きのためには必要だ。
ブレーキアウターケーブルをほぼ左右対称にきれいに取り回すことができた(左)
柔軟性が高いので取り回しがきつい部分にも対応可能(右)
■ 軽くスムーズな動き
クロスバイクのようにアウターケーブルをアウター受け以外で固定しない場合は、柔らかいブレーキアウターケーブルの方がレバーの操作がスムーズになるような気がした。アウターケーブルの張力がインナーケーブルの動きを妨げないというのが全体として感じた印象で、アウターケーブルの”つっぱり感”が少ないおかげで、インナーケーブルとの強い擦れを感じにくく、抵抗が少ない分レバーの引きも軽い。
特にリアのレバーの引きが軽くなった。リアのアウター受けからガイドパイプにつながるアウターケーブルは、ブレーキレバーを引くとインナーケーブルの動きに追従して内側に曲がる。ここはどうしても動いてしまう部分であり、硬いアウターケーブルでは曲がる際にレバーの引きの抵抗になりやすい。もし、シマノのロード用をここに使ったら、レバーの引きが重いブレーキになったと思う。
柔らかいケーブルでこの部分を動きやすくすることで、レバーの操作がスムーズになる(左)
内部のコイルの溝が表皮に見えるのが特徴。この辺りに柔らかさの秘密がありそうだ(右)
■ グリスは封入されていない
このケーブルにはグリスが封入されておらず、潤滑剤は別途用意する必要がある。低粘度のグリスやオイルスプレーを使えば、軽くスムーズな動きを引き出せるはずだ。ただし、グリスの粘度や量を間違えると、極端にレバーの引きが重くなる可能性が高い。オイルスプレーの場合は、アウターケーブルの下方にオイルが流れて溜まる可能性もある。ちなみに、私は長期のスムーズな動きを期待して、シリコングリスをインナーケーブルに薄く塗っておいた。
低粘度のシマノのケーブルグリスがベストだと思うが、KURE シリコングリースメイトでも軽い動き
■ カラバリが豊富でクロスバイクに最適
ALLIGATOR ブレーキ用アウターケーブルは、ドロップハンドルの強く曲がった部分やバーテープの圧力には柔らかかくて対応できないかもしれないが、クロスバイクのようなケーブルの曲がりが緩やかで強く固定しない車種には最適だ。しかも、シマノのMTB用よりもカラーバリエーションが豊富なこともポイントが高い。切断面をグリスやオイルで防錆しておけば、他のアウターケーブルと同様に長く使えると思う。
価格評価→★★★★★ (コストパフォーマンスに優れる)
評 価→★★★★★ (クロスバイクには最適)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー