「平時はじんわりと保温し、体温上昇時は暑いくらいのミドルウェア」
購入価格:¥1,900(税込み)
連休初日、たまにはロードバイクに乗ってと出かけてみれば、寝坊したこともあり、大した距離も稼げずに昼過ぎ。
そこでふと出会ったワークマン。
フラフラと店内に誘い込まれ物色して、インナーウェア何種類かを比較して、購入。
HEAT ASSISTと銘打たれ、裏地に施されたアルミプリントによる体温輻射熱により、+3℃とある。
できればシルエットはコンプレッションタイプがいいのだが、アルミプリントタイプはRELAX STYLEしかなく、そこは残念。
翌日、さっそく着用してみた。
裏地は、直径1.5㎜程度の円形のアルミ箔がびっしりと貼られている。
超小ぶりのスパンコールのようだ。
カテゴリーとしてはインナーウェアだが、アルミプリントを素肌にというのも抵抗がある。
そのため、ユニクロのインナーウェア用の薄いフリースをインナーとして着て、その上にこの裏アルミシャツを着る。
さらに、同時に買った同じくワークマンのライトボンディングSTRETCHハーフジップを切る。
これは、ポリエステルの生地の裏からPUコーティングをして防風性、保温性を高めた薄手のインナーだ。
そして一番上にソフトシェルタイプのジャケット。
これは、裏アルミインナーと肌との間に空気の層を確保するために、フリースインナー。
さらに、低い外気温から体熱を保護するために、防風性の高いものを着る、という考えだ。
外気温は3~9℃の見込み。
さぁ、出かけよう。
着た瞬間に特に暖かく感じるわけではない。
いかにアルミプリントと言え、すぐに体温を輻射して効果があるのでないのだろう。
自転車で走りだし、2㎞くらいだろうか。
上半身がジワジワト温まっている。
身体の奥からホカホカと熱が上がってくる感じだ。
おぉ、こういうものなのか。
そして、その後は、いたって普通。
特に裏アルミインナーが自己主張をするでなく、暑くもなく寒くもなく。
特に存在を意識することなく、快適だったと言える。
また、上半身が温まることで、その暖められた血液が指先を巡るのか、指先が冷えていないのだ。
これは、すごい。
確かに冬用のグローブとインナーグローブもしていたが、指先の暖かさは他の日の比ではない。
と言うことで、とても気に入ったので帰宅後もそのまま着ていたし、その翌日も着ていたのであった。
そんな日の夕食後、翌日の勤務中のためにコーヒーを入れようと、コーヒーミルで豆を挽いていた。
これをペーパーフィルターに入れ、水を注いで淹れると、実にうまいのだ。
せっせっせとガリガリミルを回していると、ひどく暑い。
身体の奥から熱が上がってくる。
食後に体温が上昇している時にコーヒーミルを回す、つまり肩甲骨周りの筋肉を動かすことにより、褐色脂肪細胞が活性化し、
体温がさらに上昇、そして、アルミで輻射されたのではあるまいか。
そうか、今度から寒い日には、この裏アルミシャツを着て、腕や肩をグルグル動かせば暖かくなるのか。
これで、冬のライドも楽しめるかも知れない。
ただ、2点、不満はある。
RELAX STYLEとラベルにあるように、シルエットは体にぴったりではない。
いかにも作業用シャツです、といういで立ちだ。
前述以外でよい点として挙げたいのは、首まわりのカッティングだ。
首の周囲をできるだけ高く覆う一方で、顎の下が苦しくならないように、顎の下だけ一段下がってカットされているのだ。
ジッパーで少し嵩張ることも考慮しての、このカットは素晴らしいと思う。
そして、おたふくほどではないが、袖はもう少し長い方がありがたい。
ワークマンは、自社製品をスポーツでの着用も大いにアピールしていて、オートバイ用のレインウェアもリリースしているが、ぜひ、インナーウェアもスポーツを意識したシルエットにしていただけないものか。
※他の製品ではコンプレッションタイプもあるけれど。
そう言えば、RELAX STYLEも、コンプレッションタイプも、Mサイズの表記が「胸囲 84㎝~92㎝ 身長 160㎝~170㎝」で共通しているのはなぜだろう?
価格評価→★★★★★
評 価→★★★☆☆(袖の長さとシルエットの分は☆)