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疾風スプリンター


 
Qtac  2017-1-8 17:46
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疾風スプリンター
購入価格 1800円

このド迫力のスピード感と興奮に、胸の震えが止まらない!
業界初!本格プロ・ロードレース・エンターテインメント!
(以上、公式サイトより引用)

私は寒いのが嫌いだ。
この日は寒い上に午後から雨予報だったので、走り初めを早々に諦めた。退屈な一日になりそうだったが、「疾風スプリンター」が公開されていることを思い出し、早速鑑賞してきた。

ストーリーは実にシンプルだ。ある程度フィクションに慣れ親しんでいれば展開は容易に予想できるだろう。その分、雑味が交ざることなく純粋に入り込むことが出来た。

なんといっても、レースシーンが非常に素晴らしい。スピード感と臨場感に溢れて、実際のロードレース中継よりも手に汗を握ってしまう。特に武嶺でのダウンヒルはアドレナリン全開でギリギリを攻める感覚が見事に表現されている。風景も美しく撮られているので、思わず台湾サイクリングに行きたくなってしまった。実際に当地を走った経験がある人は追体験できるのではないだろうか。

自然な形で必要な知識が入ってくるようになっているのも、詳しくない観客には嬉しいところだろう。横風に対応するための斜めのトレインや、アシストとエースの関係などなど。ガーミンに表示される心拍数も演出に一役買っている。

俳優陣はかなり厳しいトレーニングを積み、スタントなしで撮影に臨んだようで、身体つきは勿論、乗車姿勢も実に様になっている。スタンディングスティルや三本ローラーもこなしている。間違いなく私より上手くて強くて速いはずだ。

「疾風スプリンター」は、間違いなく傑作だ。スクリーンに広がる華やかなサイクルジャージに目を奪われ、レースシーンでは手に汗を握る。恋愛シーンでくすりと笑って息を抜き、安心して王道展開に浸る。125分が短く感じられる面白さだった。時間があればもう一度観に行きたいし、発売されたらブルーレイも購入したい。

価格評価→★★★☆☆
評  価→★★★★★



以下、レビューから外れた追記として。

海外の映画のプロモーションについてネガティブな意見を聞くことがある。ポスターがださいとか、邦題がださいとか、だいたいそんなところだ。正直にいって「疾風スプリンター」というタイトルもかっこいいとは思えない。
元々のタイトルは「破風/TO THE FORE 」という。風よけとしてのアシストを表しつつ、向かい風に抗い、打ち勝つ強さも感じさせる。実に良いタイトルだ。「疾風スプリンター」よりも内容とテーマに即している。
だが日本語として口に出して「はふ」と発声してしまうと、本作の力強さもスピード感も、何もかもが消えてしまう。はふ。はふ。何度も言っていると肉まんが食べたくなる。「破風」でなくてよかった。
 
baru  2017-1-11 19:49
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破風 (邦題:疾風スプリンター)
購入価格 ¥1800 (入場料)

主にアジアを舞台にしたロードレース映画。香港・中国の合作です。


■視聴動機
周りの評判も良かったし、CBNでも高評価だったので。「疑惑のチャンピオン」も中々面白かったですし、折角だから見に行ってみようと思ったのでした。

劇場は、新宿武蔵野館。新宿駅東口すぐの場所にある小さな映画館です。こんな所に映画館があったとは、初めて知りました。かなり席の傾斜が緩い劇場であると聞いていたので(前の人の頭が邪魔になる)、今回は最前列で鑑賞しました。


■あらすじ
エースのジウォン率いる自転車ロードレースの強豪「チーム・ラディアント」にアシストとして所属することになったミンとティエンは、互いに切磋琢磨しながら友情を深め、チームの主力選手に成長していく。ライバルチームの妨害にも屈することなく台湾各地で連戦を繰り広げる彼らだったが、チームが資金難に陥ったことから、ジウォン、ミン、ティエンの3人はそれぞれ別のチームに移籍し、ライバルとして競い合うことになる。


映画.com(http://eiga.com/movie/83178/)より。


■感想
※以下、ネタバレを含みます。

既にQtacさんが書かれている通り、ロードレースシーンは実に素晴らしいです。疑惑のチャンピオンよりも迫力では上。スピードを感じるカメラアングル等、こだわりを感じました。


落車の多さも確かにその通りで、音もリアル。これは大変なスタントだなぁ……と思ってたんですが。上映後に購入したパンフレット(700円)によれば、本作品はスタントを一切使ってないそうです。全て実際の役者によるもの。落車も本物です。どうも、この監督の作品は怪我人が出ることで有名らしく、今回はのべ80人の負傷者が出たとか(監督史上の最大記録を更新したらしい)。

役者の人たちの自転車の乗りこなしも、かなり堂に入ったもの。長期間の合宿を張り、自転車用の体作りを行ったそうです。作品内ではスタンディングスティルを行ったり、バンクでのマディソン競技を行ったりと、相当なテクニックが要求されるシーンがありましたが、これも全て役者の人たち。凄い。その分、負傷者が絶えなかったようですが。役者の人いわく、「それもロードレースと同じだろう?」とのこと。プロだ。

ただし……メインのストーリー展開が、若干昼ドラチックだったことが気になりました。そのエピソード要る?と感じる小ネタもしばしば。色々やりたいのは分かるのですが、要素を詰め込みすぎている感は否めません。

あとタイトルについてもパンフレットに解説がありました。「破風」と言うのは、先頭で「風を破る」役目、つまりアシストを意味するそうです。実際、作品内でもアシストとエースの関係性は大きなテーマとして描かれています。「疾風スプリンター」では意味が全く変わってしまっていますね。作品内では「スプリンターってそういう意味かよ!」と突っ込みたくなるシーンはありましたが……。

自転車乗りとして気になったのは、同じチーム内で乗っている自転車が異なっていたこと。台湾とかだと普通なのかな? Miyataの極太スチールフレームが出ていたのは印象的でした。MERIDAがスポンサーの映画ということで、Miyataも駆り出されたのでしょう。


■まとめ
ロードレースシーンの迫力は最高。ちょっと他の要素が残念と言った所。とはいえ、エンターテインメント作品として見れば良作だと思います。

良い自転車映画が増えてきたのは嬉しいことですね。これに続く作品が出てくれると嬉しいのですが。


価格評価→★★★★☆(割高感は無し)
評   価→★★★☆☆(レースシーンは良いが……)
<オプション>
年   式→2015年制作


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