TIME expresso4
購入価格 ¥7109(wiggle、2014/10当時)
crankbrothersのeggbeaterから移行してきたペダル。初ロードペダルである。 導入から、早いもので2年もたつので、ロングタームレビュー、と言っていいのかな?
【導入の経緯】 当方、もう10年以上も左右の腸脛靭帯炎と付かず離れずのお付き合いをさせていただいていて、ずいぶん膝を痛めやすいたちである。TIMEペダルは、「首ふり+ラテラル(軸と平行)のフローティングにより、膝に優しい」がふれ込み。これならあるいは、と狙っていたもの。eggbeaterも明瞭に謳ってはいないが、わりと自由な首振りの感覚と、わずかなフローティングがあるので、性格が似ていると思っていたが狙いどおり。 移行のためのポジション計測や適応にはだいぶ手間をかけたが、ロードペダルの安定した踏み心地の恩恵は受けつつ、違和感ほとんどなしで移行することができた。
(といいつつ、移行後2ヶ月ほどして派手に膝を痛めた。まぁこれはスポーツバイク以外にも普段の姿勢や動きのアンバランスから蓄積されていた何かがあったらしいのだが。以上余談)
【脱着】 クリートを開放した状態が維持されていて、ステップインのときにストッパーを踏み下ろすことで固定されるという構造はIclicと同様。ルックペダル以上にアルペンスキーのビンディングの感じに近い扱い方と言える。 ペダルが開放状態で待っていることによるクリートのはめやすさはMTBペダルから乗り換え組みにはとてもメリットが大きかった。 ちなみにステップインが「パチーン」とわかりやすい時と、「パチッ」と曖昧な時がある。ちょっとした平行度の違いからだろうか?クリート開放時も、「バキッ」とか「ガコッ」みたいな軽快さに欠ける感じのことが多い。ペダルを開放状態に保つストッパーをかけるためだろうか。
【使用感】 実際に使ってみてごにょごにょしてみると、左右への首ふりはわかりやすい、ただしフローティングの感覚は薄め(機能してはいる模様)。 とは言っても、同じく首振りとフローティングがあると言ったeggbeaterに比べればずいぶんとタイトで、実際の感覚は別物。 ペダルスタックハイトが低めな点は、前ペダルと近くてよかったかもしれない。
当初のアクスル回転は渋め、でもわりと馴染みが出るのは早く、ペダルの蹴返しにはさほど支障を感じてない。4面脱着から片面に慣れるのに余計な時間がかかるかと想像していたのだが。 私の脳内実験では、あまり軽量なモデルではペダル自体の回転モーメントが小さくてペダルの蹴返しに苦労するのかもしれない。ではペダルの後端に重りをつけるか?と考える軽量ペダル使いはいないだろうから、
【軽量】 ほかのロードペダルと比較して軽量、というメリットもある。 中の下くらいのこのグレードにして、デュラあたりと同様の重量を実現している。上のグレードになると相当な軽量ペダルになるようだが、ケイデンスセンサ用のマグネットをペダル軸に取り付けたい自分は、クロモリスピンドルで十分とこのグレードで十分に満足している。同様の考え方の方は、スピンドルが中空で軽量化を進めた「6」がベストバイか。「8」以降はボディの素材が変わってさらに軽量になるが、値段もグッと上がる。スチールシャフトは「10」までだったかな。
実に細かいことだが、クランクへの取り付けに当たってはペダルレンチ使用不可で、6mmヘックスでの取り付け。ペダル本体内側に、クランクへの締め付け方向が矢印でかかれているのが地味に気が利いている。この気遣いフランス人的ではないな(笑
価格評価→★★★★★(個人的にはベストバリュー) 評 価→★★★★☆(グレードアップの余地はあるが、満足です) 重量 片側112g(カタログ値)
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