購入価格: ¥2,484 (税込)
標準価格: ¥2,484 (税込)
『自転車用のベルの革命。デザインもさることながら、ハンドルバーから出っ張らないことが特に素晴らしい』
■ Knog Oi Large
Knog Oiは、従来の自転車用のベルとは異なるデザインが特徴で、クラウドファンディング”KICKSTARTER”で開発資金を調達したことでも話題になった。私はOiのデザインに一目惚れ。発売日がとても待ち遠しかった。Oi LargeはSmallに先がけて発売されたが、多くのショップでは入荷後すぐに完売。私はショップに取り置きしてもらったので、スムーズに手に入れることができた。
Knog Oi Large Black、Silver
■ カラー・サイズ・付属品
OiにはLargeとSmallの2つのサイズがあり、Largeは23.2mm〜31.8mmのハンドルバーに対応する。カラーは4色あり、同ブランドのBlinder Mini Dotのカラーと合わせることも可能だ。
付属品はハンドルバー径23.8mm用のシム、2.5mmアーレンキー、説明書だ。なお、Knog製品は内蓋の中に付属品を入れることが多く、パッケージを捨てる前に確認する必要がある。
Oiの付属品
■ 取り付け方法
付属の2.5mmアーレンキーでかんたんに取り付けられる。それほど強く締め付けないでもしっかりと固定できる。おそらく、強く締め付けすぎると、圧入されているナットが飛び出し、ナットとボルトが共回りして固定できなくなるかもしれない。また、飛び出したボルトが金属のプレートに接触すると異音の原因になるらしい。31.8mmなら大丈夫そうだが、それ以下のサイズでは注意したほうがいいかもしれない。
強く締め付けすぎるとこうなるかもしれない ※画像はGARMIN Varia Jのブラケット
■ アウターケーブルの取り回し方による影響
従来のベルではアウターケーブルとベルのブラケットが干渉し、狙いどおりの位置やノッカーの向きにできないことがあった。Oi Largeにはアウターケーブルをまとめるための溝が付いているので、取り付け位置の自由度は高い。もちろん、ステムの真横付近ならアウターケーブルの取り回しに影響されない。
アウターケーブルをハンドルバーの下部に取り回した場合は、ノッカーが上方に来るので従来のベルと同じような感覚でベルを鳴らせる。ハンドルバーの正面に取り回した場合はノッカーが下方に来るが、上ハンを握ったままの状態で鳴らすことができる。アウターケーブルの取り回し方によって、極端にノッカーに指をかけづらくなることはないと感じた。
アウターケーブルをまとめるための溝
■ 取り付け後の外観
私はロードとシングルスピードの2台とも、サイコンマウントのクランプバンドの左側に取り付けた。これは以前のベルと同じ取り付け位置だ。従来のベルはハンドルバーの上部に30mm前後出っ張ってしまうが、Oiの場合はたったの8.6mm。この薄さならどの位置に取り付けても、スッキリとした外観を実現できる。
ハンドルバーやステムがブラックなら、Oiもブラックにしたほうがどの位置に取り付けても目立ちにくい。他の色では大きさが目立ちやすくなるものの、ハンドル周りのワンポイントのアクセントとしてアピールできる。どのカラーを選んでも、このデザインならうまくいくはずだ。
ベルがハンドルバーから出っ張らないのが良い
■ 音色・音量
Oiは形状だけでなく、音色や音量にもこだわっている。Oi Largeの音色はやや低めで、澄んだ音色が長く響き渡るのが心地よく、ノッカーを引くだけで十分な音量が得られる。むやみに鳴らすものではないとはいえ、スポーツタイプのベルでは音量が小さすぎて頼りなく感じるが、Oiなら警音器としても全く不足は感じさせない。
■ 異音の有無
Oiは金属部のプレートがスプリングで浮いた構造になっており、横にふるふると動きやすくなっている。このことで走行中の振動によってカタカタと異音が生じないか不安だったが、、ロードとシングルスピードのどちらに取り付けたOiも全く問題なかった。ただ、ステムの真横にぴったりと取り付けると、金属部のプレートが接触して異音の原因になるかもしれない。
■ 耐久性
私がこれまで使ったベルは、ノッカーのスプリングがスチール製で、洗車によって錆びることがあった。Oiのスプリングには耐食性に優れたステンレスが使われており、今後も長く使えることが期待できる。
■ 総評
Knog Oi Largeは、スポーツバイク用のベルとしてはほぼ完璧だと思う。優れたデザインもさることながら、ハンドルバーから出っ張らないことが特に素晴らしい。アウターケーブルとの干渉の影響を受けにくく、取り付け位置の自由度が高いのもポイントだ。音色や音量にもこだわっており、警音器としても十分な実力がある。Knogのサイトには「サイクルベル誕生以来の革命!!」とあるが、使ってみるとまさにそのとおり。当分の間は、スポーツバイク用のベルの定番はOiで決まりだろう。
価格評価→★★★☆☆ (買っても良いと思わせる絶妙な価格設定)
評 価→★★★★★ (スポーツバイク用のベルトしてはパーフェクツ)
<オプション>
年 式→2016年
カタログ重量→25g