ネスレ ハンディ・ネスプレッソ
購入価格 ¥プロトタイプにつき未定
今朝はいつもとは違うあるものを持って早朝トレーニングライドに出掛けた。いつもの荒サイではあるが、その「あるもの」を早く使ってみたくて、いつもよりペダリングが快調である。早く、こいつを使ってみたいのだ。
07:30 折り返し地点の朝霞水門に到着。ここは荒サイの上流と下流を心理的に分断する、分水嶺のようなポイントだ。まだ早い時間なので、アマチュア無線を楽しむ人もラジコンのグライダーを飛ばしている人もいない。自転車を止めて腰を下ろし、一人静寂を楽しむのだ。 火照った体にこの季節のひんやりとした爽やかな北西風が心地よい。瞬く間に体温を下げて、それどころか少し肌寒さを感じるぐらいになってきた。ああ、熱いエスプレッソをくいっと飲みたい。補給食に持ってきたハニーワッフルにはエスプレッソが相性抜群だろう。しかし、このあたりにはエスプレッソメンテなんてないどころか、自販機すら遥か遠くである。今までは諦めるしかなかった。今までは...
今日は違う。このプロトタイプのエスプレッソマシンがあるのだ。ガスも電池も不要。加圧のためのポンピングも必要ない、まさにサイクリストのためのエスプレッソマシーン。本体重量はわずか195グラム。各部のパーツを折りたたむとジャージのポケットにすっぽりと収まってくれる。私のアイディアを某メーカーが形にしてくれたのだ!
仕組みはこうである。本体にコーヒー粉の入ったネスプレッソカプセルをセットし、タンクに70ccの水を入れる。熱源パックを水タンク隣の圧力容器に入れたら準備完了。ここまでは家を出る時にセットしておいても問題ない。熱源パックに通じるネジ蓋を開け、スポイトで30cの水を注入する。急いでネジ蓋を閉めてさらに耐圧用のレバーをロックする。 熱源パックの内容物は特許を取る前なので秘密なのだが、主成分は生石灰である。水を注ぐと熱源パックが発熱し始めて、タンクの水を急速に加熱しやがて水は沸騰を始める。タンク内の圧力はみるみる上昇する。タンクにはカプセルに通じる水路があり、タンク内の圧力が15barを超えるとバルブが開いて高圧蒸気をカプセルに注入するのだ。安全対策としてネジ蓋にも圧力解放用のリリーフバルブが付いているので、いざとなってもタンクが爆発するようなことはない。
さて、高圧の蒸気が一気にカプセルを通過して、エスプレッソが抽出されてきた。カップに溜まったエスプレッソを少し冷ましてからくいっと一気飲みだ。うーん、たまらん。コーヒーのエキスは十分に抽出されているようだ。オフィスで飲むネスプレッソはやや風味にかけて物足りなさを感じることもあるが、オープンな自然空間で飲めば格別の味だ。心地よい疲労感と静寂な大地、高い空があるのだから。
価格評価→★★★☆☆(いくらなら買いますか?) 評 価→★★★★☆ <オプション> 年 式→2019 カタログ重量→ 195g(実測重量 212g)
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