購入価格 ¥2,625円(2013年、定価販売の店の内税価格。当時は消費税5%)
ドロップハンドルのバーエンドに装着するタイプのバックミラーで、車体のフォルムを大きく崩さない特徴があります。
構造的には、私が以前レビューを上げた「Sprintech Racing ドロップバーミラー」と全く同じで、軸受け型のバーエンドキャップと、ボールジョイント式の本体で構成されています。
参考:Sprintech Racing ドロップバーミラーのレビュー
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=14455&forum=100 私は長年、Sprintechのミラーを愛用してきましたが、不注意で落車した際、左側のミラーが脱落して行方不明になったので、代替品として購入してみました。
●外観
ドロップハンドルに沿う形状。
左:本製品
右:Sprintech Racing ドロップバーミラー
見た目の印象は、参考として上にあげたSprintech Racing ドロップバーミラーとほぼ同じです。
こちらの製品の方が、全体的にスマートで、端部が鋭角になっていること以外で、大きな差はないと見て良いでしょう。
Sprintechのミラーと比べて、大きく違うポイントとしては、Sprintechは左右のミラーがセットであったのに対し、こちらは単独バラ売りであることでしょう。
また、Sprintechのミラーは、左右で形状に違いがあったのに対し、この製品には形状の差はない……というか、最初から、左右どちらかに一つだけを装着する想定で製造されているようです。
●使用感
ミラーはメッキで、平面鏡になっています。
よって、曲面鏡を使用している製品よりも、距離感がつかみやすいように思います。
実際の像の歪み具合は、
この画像でわかっていただけるだろうか?
反面、この小さな鏡面で捉えられる範囲は狭く、曲面鏡よりも死角が大きくなっています。
この製品も、後方確認の補助と割り切って使用し、肉眼で実際の状況を確認するようにした方が良いと思います。
また、この製品のボールジョイントは、少々、保持が甘く、振動で角度が変わり易いです。
出発前にちゃんと角度調節しても、走行中に明後日の方を向いていたなんて事も、よくあります。
ボールジョイント構造。
純正部品だと、微妙に保持が甘い。
軸受けを純正品でなく、Sprintechのミラーから流用したものに換装したら、かなりしっかり保持されるようになったので、私はその組み合わせで使っています。
なお、私は本製品を今までに3個購入し、そのうち2個で不具合が出ています。
不具合のうちの一つは、鏡面が脱落するというものでした。
脱落してわかりましたが、鏡の接着部の面積が非常に狭く、本当に接着剤の効果が出るのか、ちょっと不安になるくらいの状況でした。
鏡面が脱落した状態。
接着剤が付いているのは、
この細い枠の上だけ。
もう一つの不具合は、バーエンドにねじ込んである軸受けの樹脂が、ミラー本体の角度調整を繰り返しているうちに、ねじ切られるような形で割れてしまったという物です。
このミラーは振動で動きやすく、角度調整は頻繁に行うので、それだけで破損するのはどうなんだ?と、ちょっと唖然としたのを覚えています。
こういう経緯があったため、個人的に、この製品の耐久性には疑問を持っています。
●まとめ
ドロップハンドルのバーエンドに装着するタイプのミラーで、車体のフォルムが崩れないので、使用することに抵抗の少ない皆様も多いでしょう。
鏡面は平面鏡を採用しているので、曲面鏡と比べると、デフォルメの少ない反射像を見ることができます。
しかし、今までに購入した3個体のうち、2個体で不具合が起きており、個人的な感想では、製品の耐久性にちょっと難があると考えています。
車体のスタイルを大きく崩さない、優れたデザインの製品だけに、惜しい気がします。
●蛇足情報
購入時期から時間が経っているので、本レビューをまとめるにあたって、最近(2016年10月16日現在)の通販(主にAmazonなど)の価格設定を確認してみました。
私が購入した2013年段階で、製品価格2,500円程度のはずのこの製品が、現在は、安値でも3,000円オーバー。
最高値だと、17,000円オーバーという価格になっています。
うん、なんというべきか(唖然)。
とりあえず、私が実際に使った感じを反映した価格評価は、↓を参考にしてください。
価格評価→★★☆☆☆(←私の購入価格での評価。これ以上、高額な設定なら、☆☆☆☆☆)
評 価→★★☆☆☆(←ミラーとしては普通だが、個人的に、製品の耐久性に疑問あり)
年 式→2013年