購入価格: ¥370 (税込)
標準価格: ¥486 (税込)
『除光液でパーツやアウターケーブルのロゴが消える ※例外あり』
■ きっかけはプロショップのブログ
私はGIANT DEFY1 DISCの見た目をシンプルにするために、「健栄製薬 イソプロピルアルコール50%P 500ml」を含んだウエスで、ハンドルバーとステムのロゴ(グラフィック)の一部をこすり落とした。この方法はアルマイトへの攻撃性が低いかわりに、ロゴが消えるまでに時間がかかる。除去するロゴが多くなると、それなりに手間がかかる作業になる。
もっと効率よくパーツのロゴを除去できないかネットで検索したところ、以下のショップのブログがヒット。ネールの除去に使う「除光液」を用いれば、パーツやアウターケーブルのロゴを消せるとのことだった。早速、このブログにも登場する「資生堂 エナメルリムーバー」という除光液を手に入れて試してみた。
ロードバイクPROKU ロードバイクのメンテナンスに除光液:
http://pkracing.exblog.jp/18700558/資生堂 エナメルリムーバー 200ml
■ パーツのロゴの除去
【除去の方法】
ウエスにエナメルリムーバーを少量含ませて、ステムの裏側のロゴをこすってみたところ、ほんの1〜2分でロゴを除去することができた。これには本当に驚かされた。イソプロピルアルコールを含んだウエスで、一カ所につき10分以上かけてゴシゴシとこすっていたのは何だったのか。あまりに作業が楽なので、調子に乗ってハンドルバーのロゴも落としてツルツルにした。
ハンドルバーの目盛りの一部をエナメルリムーバーで除去
イソプロピルアルコールとエナメルリムーバーでロゴを除去。アルマイトの質感に影響はない
【素材への攻撃性】
作業後にウエスやパーツの質感をチェックしてみると、ブラックアルマイトの色あせなどの影響は特に見られなかった。パーツクリーナーでもロゴの除去は可能だが、ウエスやパーツの質感を見るかぎりではアルマイトに若干影響するようだ。エナメルリムーバーなら素材への攻撃性が低いだけでなく、パーツクリーナーよりも作業がずっと早く終わる。もちろん、エナメルリムーバーも攻撃性がゼロではないので、まずは目立たない部分で試す必要がある。
【除去できるロゴの種類】
ロゴの印刷方法や溶剤の種類が影響しているのか、エナメルリムーバーを使っても全くロゴを除去できない場合がある。例えば、GIANTのハンドルバーとステムはロゴが落とせたが、トールキャップとトップキャップのロゴは消えなかった。これらの消えなかったロゴは、クリアーに塗り込められていたわけではない。
ロゴを消せるかどうかは、ロゴのこすれに対する強さで決まるようだ。前述のGIANTのハンドルバーは、サイコンのブラケットや結束バンドで傷ついたりはがれたりした。こすれや接触で傷つきやすいロゴは、除光液で除去できる可能性があると感じている。
トールキャップのロゴは除去できなかった(左)、こすれではがれやすいならエナメルリムーバーが使える可能性あり(右)
■ アウターケーブルのロゴの除去と汚れ落とし
次にシマノのブレーキアウターケーブルのロゴも除去。パーツと同様にすぐにこすり落とすことができた。これならSRAMのブレーキにシマノのアウターケーブルを使っても見た目に違和感がない。だが、私のクロスバイクのJAGWIREのアウターケーブルは、ロゴの金色が落ちただけでJAGWIREの文字は残ってしまった。エナメルリムーバーはシマノとは相性がいいようだ。
また、ホワイトのアウターケーブルは汚れが目立ちやすいが、エナメルリムーバーを含んだウエスで汚れを落とすことができた。アウターケーブルの質感は作業後も変わらず、ツヤが引けるようなこともなかった。
シマノのロゴがきれいに消えた(左)、JAGWIREのロゴは残ってしまった(右)
■ 自転車のメンテに使いやすい濃度
資生堂 エナメルリムーバーは、水で希釈したアセトンに爪のうるおい成分を添加したものだ。アセトンを希釈しているのは爪の白化を防ぐためであり、これが自転車の素材への攻撃性の低さにもつながっている。換気は必要だがニオイもきつくない。他の除光液は試したことはないが、エナメルリムーバーは自転車のメンテナンスに使いやすいちょうどいい濃度だと感じた。プロショップが紹介するだけあって、実に素晴らしい方法。1本あればいろいろと役にたつと思う。
価格評価→★★★★★ (ネット通販やドラッグストアで安く手に入る)
評 価→★★★★★ (素材への攻撃性が低く、パーツやアウターケーブルのロゴを消すのに便利)
<オプション>
年 式→ ー
容 量→200ml