BONT トラックシューズ
このシューズを購入するに至った経緯は、知り合いのトラック競技者にボントのシューズを使用している方が「ペダルの返りが良い」との事で勧められ、丁度その時に某サイトで新古品があったため。
はじめに本製品を熱成形せず使用したが土踏まずが酷く当たり、とても使えた物ではなかった。 しかし踏み足、引き足に対しレスポンス良く反応するため、自分で成形してみる事に。
初めは某自転車屋のフィッティングのように、ビニールに包み掃除機で吸ってみたが上手くいかなかった。 ソールが硬いため熱を加えて履いた程度では、骨に当たる部分以外のところが上手く成形されないようだった。 次に手やドライバーの柄で成形するも、ほんの少し痛みがやわらいだ程度であった。
ここで諦めしばらく放置したが、やはり最初に履いた感覚が忘れられずネットで調べると都内のイルクオーレというお店でボントのフィッティングをしてくれるという情報を得たので行ってみる事に。
正直なところ、どうせダメだろうと思っていたが、店主の方に何度か成形していただき全く痛まなくなった。
さっそく使用してみたが驚いた。 実走にてケイデンスを限界まで上げ維持する練習を行ったが、低回転からの回転数の上がりが普段より早い。 そして限界回転数付近でも足がどこにあるのかしっかり分かる。 回転が上がった状態でもしっかり引き足と踏み足を意識できる。 いつも走っているコースで同じギアで走っているためほぼイコールコンディションであると思う。 またパワーメーターを使用し、しっかりと数値にも現れている。 硬い物で自分の足にフィットさせた物を履くとこうも違うのか、というのが正直な感想だ。
トラック競技では普及しているボントだが、なぜロードでは使用者が少ないのか疑問が浮かぶ。
まず広告になるトップカテゴリーで戦うチームのスポンサーの影響があるだろう。 もう一つはフィッティングをしない、または間違ったフィッティングを受けて使用してしまっている方が居るからであろうと思う。 その結果、正当な評価を受けられていないのではないか。 本製品は正しいフィッティングを受け、初めて真価を発揮する物である。
また足にフィットしているが足に来る(疲れる)、という方も多いと思う。 とくにロードでは競技にしろサイクリングにしろ、ある程度距離を走るためある程度は仕方がない。 だがパワーメーターが普及し出した昨今、踏み過ぎないようにパワーマネージメントをし、かつ競技では一撃離脱を狙うライダーにとってはとても武器になる物であると思う。
価格評価→★★★★☆ 評 価→★★★★★
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