購入価格 ¥240(近所のコーナンで)
馬鹿野郎!
「自転車はプロと同じものが買える」だの「これで100万は安い」だの好き放題言う奴ばかり出てきやがって!
現実ってのはなぁ!身の丈ってものがあって、レベル1の戦士がはがねのつるぎを装備したとしても力を発揮できないんだよ!
とはいえ、まとまったお金を手にしたとき「何を買うか」というのは意外と難しく、センスを問われるところだ。
どうやらここは、俺の体験談を通して「身の丈に合った買い物」というものを理解してもらうしかないようだな・・・
あれは俺がしんいちろう先生にあこがれて教師を志した頃のことだ。
俺は晴れて地元の教育学部のある大学に進学し、教師を目指して日々勉学に励んでいた。
しかし当時の俺は、ある問題に悩んでいた。
それは、勉強をしたことはあっても、人に教えたことはない、ということだ。
「問題を解くことができる」というのと「問題の解き方を人に教えることができる」というのは、全く別物だ。
これに俺は戸惑い、自分が教師になって、どのように授業をすればいいのかイメージできずにいたのだった。
そのような「教える」ための練習に、「模擬授業」というものがある。
現実には目の前に生徒はいないけれど、いるつもりになって、授業をする練習をするのだ。
結構、はずかしい。
大学の授業の中でも行われるこの模擬授業が、俺は嫌いだった。
その日も模擬授業があり、その日は俺が当番だったが、その日の俺には秘策があった。
俺「みなさん、『兆』がつく漢字を思い浮かべてください」
俺はおもむろに生徒役の数人の学生を指名した。
黒板には「逃」と「挑」という文字が書かれた。
俺「そうです、俺の記憶が確かならば、『兆』がつく漢字は『逃』と『挑』しかないのです。」
どよ・・・どよ・・・
教室内に驚きの声がこだまする。
謎の女子大生A「えっ・・・本当に!?」
謎の女子大生B「確かに他には思いつかないわ」
謎の女子大生C「わかるわ」
俺「これはある大切なことを示唆しています。『兆』とはたくさんの、とか、大きな、といった意味があります。
すなわち、人が大きな壁に直面したとき取る態度は『逃げる』か『挑む』かの2通りしかない、ということです!
これで私の模擬授業を終わります。」
ウワァーーーッ!
教室内を感動の声と歓声がこだまする。
謎の女子大生A「さすがつよしさん!漢字の指導だけじゃなく人生観に及ぶ素晴らしい授業だわ!」
謎の女子大生B「どうやら今まであなたの事を過小評価していたようね」
謎の女子大生C「わかるわ」
その瞬間だった。
「狭き門」と言われた当時の教員採用試験のトップ合格の呼び声が高い「成績優秀のけんじ」がおもむろに登壇し、
黒板に「桃」という字を書き加えたのである。
ウワァーーーッ!
教室内を笑いと容赦ないツッコミの声がこだまする。
謎の女子大生A「やっぱりね!こんなことじゃないかと思ったわ!」
謎の女子大生B「やはりつよし。いつものことながら詰めが甘いわね」
謎の女子大生C「わかるわ」
そんな・・・
さっきまでみんなあんなに称賛の声を上げていたじゃないか・・・
その瞬間、授業担当のほりお先生の上腕二頭筋が荒々しく隆起し、
持っていた厚さ15cm重さ1kgの「教育六法」で俺を吹っ飛ばした。
ほりお先生「馬鹿野郎!どうやらネットか何かでネタ授業を検索したようだが、そんな身の丈に合わないことをするからだ!」
ほりお先生が言うには授業には「身の丈」というものがあって、
世の中には確かに先人たちの優れた授業実戦がありそれは文書化されているものも多いが、
俺のような若造がその真似をしたとしても、同じような優れた授業にはならないというのである。
それはあたかも、重いバットを振り回せば飛距離が出るとは限らないことと似ている。
重いバットを使いこなせるのはそれ相応の力と技術が必要であり、非力な者は軽いバットの方が良い結果が出ることもあるのだ。
ほりお先生はこの日の模擬授業指導を通して、そのことを俺たちに伝えたかったのである。
その授業はすぐに学部内のみんなの知るところとなり、俺は卒業まで「桃」と呼ばれることになった。
------------------------------------------------【要点をまとめます】------------------------------------------------
固着していたRNC7のシートポストが抜けました!
さかのぼること2年前の冬、冬用ポジションとしてサドルを少し下げて乗っていたら、
春になって元に戻したい・・・と思ったときにはもう固着していたのでした。
「ええっ!?たかだか3か月放置した(抜き差ししなかった、の意)だけで!?」
と驚いたものですがもう後の祭り。
戦犯はアンカー純正のくせに鉄フレームと相性最悪のシートポスト(固着の事例が多いらしい。店長談)。
定番の対処法としてCRC漬けにしてコジコジ捩じる力を加える・・・というものがありますが、
1か月ほどCRCをシートポストとシートチューブの隙間に吹き続けた後、元競輪選手の店長の腕力で全力で捩じってもダメ。
「後は焼きを入れるとか、万力みたいな工具に挟んで強烈な力を加えるとかしか・・・
いずれにしても、フレームにダメージは避けられないけど・・・」
とまで店長に言わしめ匙を投げられた固着をなんとかしてくれたのはこのオイルでした。
どうもCRCプシュプシュ作戦は、シートポストとシートチューブの狭い隙間にはイマイチ入っていっていない気がする。
ならば、滴下するタイプの方がいいのでは!?
とホームセンター「コーナン」で探し当てたこのオイル。
「浸透」の文字に、文字通り藁にもすがる思いで滴下続けて約1年(忘れっぽいので、たびたび数日あいたけどw)。
その日も何の気なしに、サドルを捩じったら・・・
「コクン」と小さな手ごたえが!
あとは右、左、右、左・・・と力を加えたら簡単に抜けました。
チェーンオイルとしても使っています。「浸透 防錆 潤滑」ですので。
水置換性がこのお値段で手に入るのもうれしいですね。
使用感はミシンオイルに近く、一週間、200kmも走れば乾いた状態になってしまいます。
潤滑性能は普通で、回転は軽い方だと思います。
チェーンの汚れは少ないので、こまめに注油を繰り返すならチェーンをきれいに保つことにつながります。
容器の口の穴が大きいのか?粘度が低いのでバシャバシャ出てくるからなのか?
意外と消費は早く、約1年で1本と半分ほど消費しました。でも安いからねw
なお、メーカーはAZだが、なぜ「ハウスキャット」と書かれているのかは不明である。
価格評価→★★★★★(安い!)
評 価→★★★★★(固着を見事解決してくれたので。)
最も私の身の丈に合った愛車、復活。