購入価格 ¥3,880
【一言で】
最大200psiの充填能力を持つが、仏式バルブのホールドが浅いのが欠点。
【購入動機】
今までは最大で100psiのタイヤしか使っていなかったのですが、たまたまシュワルベONEの23C(85~145psi)を手に入れたので高圧に対応するポンプが必要になりました。一応、メインバイクに装備しているTNi ハイプレッシャーマイクロフロアポンプ(ゲージ付)は160psiまでOKですが、自宅にいる時ぐらいはフロアポンプを使いたいので・・・。
選んだ理由は手頃な価格で、ポンプで実績のあるメーカーで、最大200psiという点です。
今は160psiもあれば十分ですが、将来的に必要になるかも知れないので余裕を持たせました。
メーカーサイトでスペックを見た限りでは、同社JoeBlow Max HPXのロングバージョンとなるようです。
こちらにしたのは私の身長が180cmなので、高さのある方が体に合うと思ったからです。
【所見】
レバー切替え式米仏ヘッドを装備した最大充填圧200psiのフロアポンプです。後述しますがヒラメに交換しています。
各部寸法は、ベース幅26cm、ハンドル幅25cm、ホース長1.2m、ゲージφ66mm、高さ68cm、最ストローク時の高さ118cm。
購入時はストラップ付きのビニール袋に入っていますが、店頭から持ち帰る為の物らしく、あまり丈夫とは言えません。
純正状態ならば、ゲージ ~ ベース根元のフック ~ ゲージ横のフック ~ ハンドル上部 ~ ゲージ反対側のフック、とホースを引き回すことでハンドルごと弛み無く固定できます。私はヘッド交換の際にチューブをカットした為、長さが足りなくなったので下のフックは使わずにいます。
付属のニードル(ボール用とエアークッション用)はベースやホース途中にマウント可能。英式アダプター(キャップ付き)は鎖でホースに繋がっています。ただ、これらを使う予定は全く無いのでヘッド交換の折に外しています。
【インプレ】
以前のポンプよりも少し高くなったので扱い易くなりました。ゲージも上にあるので見やすいですね。ちなみにマーカーは黄色い菱形のみが動きます。
ポンピングではパッキンが擦れる感じの手応えがありますが、悪くはありません。
23Cのタイヤ(前述のONE)への充填では、バルブコアを押して抜けきった状態からゲージ読み100psiまでが33回でした。
パナのアナログゲージでは7.4kgf/725kpa(=105psi)を指したのでちょい高めといった所です。ヒラメだったから抜けが少なかったのでしょうか?
売りのひとつであるスマートヘッドEXですが、仏式で使うにはスマートじゃなかったので手持ちのヒラメ縦型に交換しています。
従来使っていたパナレーサーのフロアポンプは米・仏の穴がそれぞれ開いていて自動切換えだったのですが、その自動切換えが不調で仏式に切り替わらないので仏式アダプターを使っていました。その事もあって米仏兼用ヘッドは期待していなかったのですが、こちらも兼用ゆえの限界というか弊害がありました。
米仏切替えはヘッド先端のスライドレバーで確実に行えますが、仏式は中央が引っ込んでバルブを咥える形になります。
その為、手前の「米式の受け」の分だけ仏式バルブは差し込みが浅くなってしまいます。
私の場合、RS21とRS81-C24(どちらもRリムハイトが24mm)にバルブ長34mmの組み合わせなので、この差が顕著に出てしまい特にチューブ交換後のバルブの突き出しが少ない時は圧が上がるにつれて2回ぐらい差し直すことになります。試しに差し直しをせずに充填したら圧に負けて吹っ飛びました。ヒラメなら同じことをやっても問題無かったのですが・・・。
少し手間を掛けてやれば解決する問題ではありますが、ヒラメを持っていたことと、米英は従来のポンプで済むことから打ち首獄門・・・ではなく、ヘッド交換となりました。ちなみに外したヘッドは不調のパナヘッドと交換して活用しています。
【総評】
機能を欲張った結果、本分が疎かになってしまった感があります。
160psi以上を要求するチューブ(&タイヤ&ホイール)なんて大抵仏式ですから、仏式の使い勝手を優先するべきだと思います。
付属のスマートヘッドEXは汎用ポンプヘッドとして見れば良い出来だと思いますが、米式が主体で仏式がオマケというのは本商品の使途には合っていないと感じました。
(使った事はありませんが)アップグレードキットにあるツインヘッドなら、米仏が独立しているので仏式の差し込みが浅くならずに済むのではないでしょうか。
価格評価→★★★☆☆(スペックに偽りは無さそう)
評 価→★★☆☆☆(ヒラメのベースに)
<オプション>
年 式→2016
カタログ重量→1.4kg(実測 ? )