購入価格 ¥5000
TUFOのシクロクロス用チューブラータイヤ。
スピードは出ないが、土から泥まで幅広い路面で高いグリップ力を発揮する。
同社のラインナップは、オールラウンドモデルのPRIMUS、砂やハードパック用のDRY PLUS、そしてマッド用のCUBUSという3種類。
それぞれに標準モデルと、軽量かつしなやかなフレクサスシリーズの2グレードあるが、本品は標準モデル。
乗り心地はフレクサスのほうが良いとされているが、標準モデルのほうが柔らかい路面へのノブの食いつきがよく、パンクにも強いらしい。
CUBUSは、その名の通りキャラメルパターンのノブがトレッドに配置されており、縦横のグリップを最優先している。
PRIMUSとCUBUSは2014年頃にモデルチェンジがあり、従来32mm/34mmだった幅が33mmになり、トレッドも刷新された。
旧モデルのCUBUS 32はモトクロスのタイヤを縮小したようなキャラメルパターンだったが、モデルチェンジに伴いノブは小さめ低めになった。ノブの位置もセンターに寄った千鳥状のパターンで、転がりの軽さも意識している様子。
この変更によって、乾いた土の路面からマッドまで、幅広いコンディションで使えるようになった。
TUFOのタイヤはケーシングが硬く、コンパウンドも硬い。
デュガスやチャレンジがタイヤを潰して路面に追従させてグリップするのとは対照的に、CUBUSはノブを路面に突き刺して食いつく。
タイヤがヨレながらグリップを失うまでの過渡特性はチューブラーとしては掴みにくいものの、シラクCXチューブレスよりはだいぶわかりやすい。
繊細さに乏しい物のタフなタイヤで、ハードブレーキングなど、タイヤに負担をかける乗り方にも対応できるので、ディスクブレーキCXバイク向きかも。
コンパウンドが硬いので減りにくいが、舗装路のコーナーはちょっと怖い。
反面、転がりは重い。2015年のCX全日本選手権では長い舗装路の直線があったが、
レース中のログを見ると、シラクCXでは時速35km前後で巡航していたのに対し、CUBUS 33では2~3km/h遅かった。
泥の路面でもしっかりトラクションをかけられるほか、コーナーが連続するような場面でもアドバンテージを得られる。足元が安定してイージーに走れるようになる反面、スピードコースでは速度が出ない。
このタイヤを履けば、少々テクニックに不安があってもたいていの路面は走れるが、タイムを削れるかどうかとなると、コースレイアウトや路面コンディションを見て判断する必要がある。
価格評価→★★★★★ 最も低コストで運用できるCXチューブラータイヤ。
評 価→★★★★☆ 性能は他に譲るものの、安心してラフに扱える高信頼性。無事これ名馬。
カタログ重量→400g