購入価格 ¥39960(心拍センサー付き 税込)
Polarのサイコンです。心拍計としての機能が充実している上、限定的ながら地図の表示が可能な点が選定のポイントでした。
使用開始して5週間。時期尚早かと思ったのですが、情報が少ないことと、あたまの中を整理するという意図もあって投稿させて頂きました。なお、本製品は純粋な心拍計として使っており、整備記録に必要な走行距離は既存のサイコンで管理してます。別売りのスピードセンサー等は所有してません。
■寸法と技術仕様
以下公式サイトからのコピペです。
=================================
重量 120 g
厚さ 16 mm(マウント込み 20 mm)
ディスプレイサイズ 高解像度ディスプレイ(320 x 240)
カラータッチスクリーン
耐水性 IPX7
旭硝子Dragontrailガラスウィンドウ
ポリカーボネート製ケース
音声アラート
フロントLEDライト
メモリー容量1万時間以上
トレーニング時最大12時間使用できる充電式電池(GPS+BLEセンサー起動時)
==================================
芯芯420mmのドロハンで何とかライト(CATEYE VOLT300)2本、既存のサイコンとギリギリ共存可能な程度に大きいです。本体の縦横サイズは105X65mm。ステム前にライトマウントを増設して対処しました。↓
フロントLEDライトはおまけ程度。点滅でセーフティライト的な使い方は可能ですが、今のところ使ってません。
気圧センサーが搭載されてます。電源投入後、衛生を補足して1分くらい待つと「高度補正完了」というメッセージが表示されますが、純正のスピードセンサーが無いと正確な高度・斜度は計測出来ないと取説に記載されてます。山に入らないあっしには関係のないことですが。
■スイッチとタッチスクリーン
本体左側面に電源スイッチ、計測関連の操作は画面下の赤ボタンと、効率的に割り振られています。機械的なボタンはこの2つだけ。他の操作は全てタッチスクリーンですが、厚手のグローブが必須な時期はどうなのだろう?半年先のことなので、まぁいい・・・訳ないですよね。
「ディスプレイのロック」という機能があって、2つのスイッチで走行中に必要な最低限の操作が可能です。本来は豪雨の際に誤作動を防止するため、一時的にタッチスクリーン機能を止める措置だとか。
■液晶表示
320 x 240というサイズは数値データを表示するには十分です。心拍データだけが見たいので、メイン画面は上半分に心拍ゾーンの棒グラフ、下段に消費カロリー、平均心拍数、トレーニング時間を設定してますが、視力に自信がない僕でもくっきり見えます。↓
日中の走行でバックライトの輝度全開は必須です。バッテリーの持ちは10時間程度に落ちますが、データが読めなければ意味無いので。
時刻とバッテリーの残量表示はスマホと同じで、画面の最上段。僕の視力では走行中にチラ見するのは無理なので、信号待ちの間にチェックする癖をつけました。
■地図機能
昨年秋のソフトウェアアップデートで追加された機能。Open Street MapをFlow Sync(後述)経由でインストールし、オフラインで使用可能(450Km四方まで)です。自分のV650で走った軌跡とか、その日に走ったルートを辿って帰るのならナビ的な使い方も出来るのですが、現状では現在位置の確認程度とお考え下さい。
マップの拡大・縮小は面倒で、走行中の操作は危険かと思いました。スタート地点で縮尺を確定して運用しています。
マップ画面で表示可能な数値データは速度、距離、トレーニング時間、心拍数のどれか2つ。結構便利です。
■Bluetooth
センサーは今のところ、心拍のみで運用。計測状態のままでコンビニや公衆トイレに入っても信号が途切れません。他のオプションはスピード、ケイデンス、パワーメーター。
センサー関係のトラブルは今のところ発生してません。CATEYE VOLT300のハイパーコンスタントモードも大丈夫でした。電波障害には強いようです。
心拍バンドはこれまで使っていた「POLAR ソフトストラップ M-XXL」がそのまま流用出来ています。未使用品が2本あるので非常に助かりました。心拍センサーのバッテリーはCR2025で、自力で電池交換が可能。
■電源
バックライトを最も明るくして約8時間走って、残量は20%前後。充電池を限界まで使うのは怖いので試してませんが、10時間は大丈夫でしょう。乗り手の足もそのくらいで売り切れるし。
充電・PCとの通信に使う端子はMicro USB。端子部分にスライド式のカバーがあって、モバイルバッテリーで給電しながらの使用が可能です。降雨時は止めた方がいいと思いますが、試す気はありません。
付属のUSBケーブルはPCのUSB3ポートに対応してないようです。充電は可能ですが、データ通信が不可能でした。USB2ポートだとデータ通信可。
■Polar FlowとFlowSync
Polar FlowはPolarのWEBアプリで、V650のデータ保存、管理、解析は全てここで実施(要アカウント登録)します。アップしたデータはTCX,CSV,GPX形式で吐き出し可能。GPSロガーなどで用意した軌跡データをPolar Flowにアップロードするのは現状では不可能。サーバーサイドの問題です。他社サービスとの連携については公式サイトによれば開発途上なので、頃合いを見て別記事にしたいと思います。
FlowSyncはPC、Mac、スマホ、タブレットにインストールしてPolar Flowにデータを送る他、V650本体のソフトウェアアップデートに必須のソフトウェア。Androidタブレットで試したら、V650の動作がおかしくなりました。PC版のFlowSyncで初期化・復旧しましたが、これまた開発途上の感があります。
■マウント
以下の投稿で触れた件です。↓
https://cbnanashi.net/cycle/modules/myalbum/photo.php?lid=1322楕円形のゴムバンドで固定するのですが、アヘッドステムか、OSハンドルだと一番大きいバンドでも苦労します。クロモリロードのハンドルやクイルステムだと、中サイズのバンドで何とかなるのですが、小バンドは何に使うのか分かりません。
ゴム製バンドにとてつもない張力がかかるので、紫外線や経年劣化が怖いです。ライド後に外して保管することで対処。社外品も殆どなくて、一番頭を抱えている点でもあります。
■設定
スマホかタブレットをお使いであれば直感で理解出来るかと思います。多機能故に設定項目が複雑ですが、取説で設定メニューの構成を把握すればあっさり理解出来るかと。画面表示の組み合わせは無数にあるのでどんなニーズにも対応可能と思いました。
複数のバイクで使い回す場合、最大で4台分の設定が可能です。項目はタイヤ周長、クランク長、Bluetoothセンサー。
■総評
ゲリラ豪雨対策としてのIPX7対応、消費カロリーを常時チェック出来ること、心拍数を最大心拍数に対するパーセンテージで表示可能な点が気に入ってます。ソフト的なアラは目立ちますが、今後のソフト更新で改善が期待出来るので良しとします。
駆動時間が10~12時間なので、複数日程で雨天決行というライドには向いてません。雨天でのモバイルバッテリー給電は多分無理ですから。450Km四方という地図データの制約もあります。1日で完結するライド専用かと思います。
Garmin Edgeシリーズに比べるとマウントなど周辺パーツの選択肢がありません。REC-MOUNTSなんか、V650のマウントをGarmin規格に変換するアダプターでお茶を濁してるし。マイノリティならではの苦労は避けられないでしょう。熱狂的なPolarファンか、超級天邪鬼な方にのみ、お勧めします。
価 格 ★★☆☆☆(Garminよりは安いが、高けぇ)
評 価 ★★★☆☆(ソフト的な改善の余地あり)