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fabric Scoop Radius Elite


 
flare  2016-4-28 12:27
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fabric Scoop Radius Elite

購入価格 ¥8500

奇をてらったような構造ではないが、3D-CADでモデリングしたようなシンプルな造形が目新しい新鋭ブランドのサドル。
レース会場でキャノンデール・ジャパンが試乗ブースを設けており、具合が良かったためシクロクロス用に購入。

公式ウェブサイトの説明では構造を見直した事が強調されている。
「どのfabric Scoopサドルも、カバー、ベース、レールの3つのパーツを組み合わせては、これまでの伝統的なサドルに必要とされた鋲や余分な材料を排除しました。さらに軽量化、快適性の向上、クリーニングの簡単さという進歩をもたらしました。私たちの独特な、新しい構造は、フォームトッパーをより快適にし、ベースの弾性を向上させました。Scoop全モデルは、耐久性・耐水性に優れたマイクロファイバーに包まれており、グリップ性に優れながら、自由な動きを妨げません。」
http://jp.fabric.cc/shop/saddles/scoop.html)

従来の一般的なサドルは、ベースの裏面に表皮の端っこが回りこんでいて、ステープラーが打ち込んであったり、時には接着剤がはみ出していたりするが、
fabric scoopサドルは裏面はツルッとしたベースのみ。見た目のクリーンさもさることながら、
シクロクロスで使用しても泥が付着しにくく、洗車もしやすい。



表皮はすべすべとしたマイクロファイバー製で、手触りが良く摩擦も適度。
皮革のように水濡れを心配する必要がなく、泥汚れがついても水洗いで簡単に掃除できる。
これも、水や泥をかぶり、頻繁に洗車するシクロクロスにうってつけ。
ただし、白い表皮のものは皮革の表皮よりも汚れが目立ちやすく、こまめにマジックリンで拭いている。
柔らかい手触りのため耐久性が不安だが、4ヶ月ほどシクロクロスで使った程度では傷や劣化は見られない。ただ、長期的にはどうだろうか。



scoopサドルは、flat・shallow・radiusの3種類の形状がラインナップされている。
flatはSLRのような平らで薄い座面、radiusはアリアンテのようにS字にカーブしており、パッドが分厚い。
shallowはこれらの中間的な形状。
私にはアリアンテが合っているので、radiusを選択した。

座り心地はというと、パッドは厚みも弾力も十分。
表皮の摩擦も絶妙で、普段は滑らず腰が安定するが、荷重を抜くと自然に滑り、ポジションを微調整しやすい。
サドルのフィッティングは個人差が大きいが、アリアンテが合う人は、scoop radiusも合う可能性が高いと思う。



なお、実測重量は260g。
本国ラインナップは4グレードあり
elite(クロモリレール・ナイロンシェル)…256g
race(チタンレール・ナイロンシェル)…250g
pro(カーボンレール・ナイロンシェル)…194g
ultimate(カーボンレール・カーボンシェル)…180g
となっている。

ただし、日本国内で販売されているのはeliteとultimateのみ。
海外のフォーラムを読むと、ほとんど重量差がないものの、eliteよりraceのほうが乗り心地が良いらしい。

座り心地も、使い勝手も良いので、今ではロードバイクでも使用している。
軽量なカーボンレールモデルも導入したい。


価格評価→★★★☆☆ 日本国内だと他社品に比べてコスト面でのアドバンテージは感じない。
評   価→★★★★☆ 機能面で優れながら、シンプルで洗練されている。
年   式→2015
カタログ重量 256g
実測重量 260g
 
LZPT2IB  2016-8-9 23:21
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fabric Scoop Radius Elite

購入価格: ¥9,180 (税込)
標準価格: ¥9,180 (税込)

『シンプルなデザインとカラバリの豊富さ、快適性の高さが特長。ただし、乗車姿勢によってはセッティングがシビアになる』



■ Fabric Radius Scoop Eliteとは
Fabric Scoopは、シンプルなデザインと高い快適性、クリーニングのかんたんさを特徴としたサドルだ。Scoopはカバー、ベース、レールをくっつけただけのシンプルな構造で、それがそのままシンプルなデザインになっている。また、シンプルな構造は部品点数の少なさや製造工程の簡略化にも貢献し、リーズナブルな価格にもつながっているようだ。

Radius、Shallow、Flatの順に対応する乗車姿勢が低くなり、クッションの厚みも小さくなる。つまり、Radiusはアップライトな姿勢に対応し、クッションの量が最も多い。Eliteは最下位モデルだが、上位モデルよりもカラーバリエーションが豊富。カバーはマイクロファイバー、ベースは繊維入りナイロン(繊維の素材は不明)、レールはクロモリ製。スポーツサドルとしてはクッションの量が多いが、柔らかさは他と同等かそれ以下といった程度だ。

 
Fabric Radius Scoop Elite





■ 購入のきっかけ
私がRadius Scoop Eliteを手に入れたのは、シンプルなデザインに惹かれたからだ。私が乗っているGIANT DEFY1 DISCには、fizik ALIANTE R3のチームエディションが似合うと思っていた。だが、このサドルの丸っこくて上下に厚みのあるフォルムは、2015年モデル以前のDEFYシリーズに採用されたALIANTE GAMMAを彷彿とさせ、私のDEFY1 DISCにもっと似合いそうだと感じた。

そして、このサドルのベースのブルーは、DEFY1 DISCのブルーに色味がぴったり。fizikにはDEFY1 DISC似合うブルーのバーテープが存在しないが、Fabricは同色のバーテープもリリースしているので、サドルと組み合わせれば、自転車全体の統一感を出せそうな気がした。

もちろん、デザインだけでなく快適性にも期待。ALIANTE R3はしなりによって快適さを生み出すサドルで、クッションの量が非常に少なく、着座した際の尻への当たりは硬めで、いかにもスポーツタイプのストイックなサドルという印象だった。Radius Scoop Eliteを選んだのは、クッションの量の多さによる快適性も試したくなったから。ポタリングからロングライドまで広くカバーする快適性を期待した。

 
Radius Scoop Eliteを取り付けたGIANT DEFY1 DISC。2色巻きしたバーテープもfabric製





■ セッティング
Radius Scoop Eliteは、セッティングが非常に難しいサドルだ。私はこのサドルを快適に使えるようになるまでに約3週間もかかった。うまく調整したつもりでも、尿道や坐骨、悪いときは尻全体に圧迫感や痛みや痺れを感じることが多く、60日保証キャンペーンを利用してなんどもこのサドルを返品しようと考えたくらいだ。セッティングがシビアになる原因は以下の3点になる。


①座面がS字である
座面がS字のサドルは、座面のくぼみに尻がうまく収まるように調整する必要がある。サドル先端を前上りにすると尿道を圧迫する。前下がりにすると坐骨に痛みが出やすく、前下がりを大きくすると尻がサドルの前方に滑ってズレてしまう。私の場合は、サドル全体をやや前下がりにすることで対応した。同様に座面がS字のALIANTE R3でも同じことがいえる。

 
全体的にやや前さがりにセッティング



②クッションの量が多い
Radius Scoop Eliteのクッションの量の多さは、セッティングをますますシビアにする。クッションの変形量を考慮してサドルを高めに設定すると、身体の重みでクッションがつぶれ、尻全体を圧迫されてしびれたり痛みが出たりする。クッションがつぶれきったサドルは、クッションがないのと同じ。むしろ、尻の広い部分に圧迫感を感じやすい分、失敗すると硬いサドルよりも痛みが出やすくなる。

結局、私はクッションの変形量を全く考慮しないで高さを合わせて対応した。Radius Scoop Eliteは、サドルを高めにして試すよりも、やや低めから始めたほうがうまくいくと思う。ここから徐々にサドルを高くし、ペダルを思いっきり回したときに、尻が浮いたり圧迫されたりしないギリギリの点を見極めればいい。ちなみに、ロープロファイルのサドルを交換した場合は、シートポストを下げて取り付ける必要がある。

なお、Radius Scoop Eliteが快適なのは、脚の長さに対して適正なサドルの高さである場合だ。Radius Scoop Eliteのクッションをもってしても、高めにサドルをセットした場合の尻の痛みまでは取り除くことはできない。サドルを高めセットしていると感じるユーザーは、Radius Scoop Eliteを選ばないほうが無難だろう。


fizik ARIANTE R3よりもS字が緩やかだが、クッションの量が多い分セッティングが難しい



③座る位置がわかりにくい
①②に両方に起因する問題。クッションに厚みがあって柔らかい分、S字の座面のくぼみがわかりにくい。特にサドル先端を前下がりにすると、尻がサドル前方に移動しやすくなるので、くぼみの位置がますます分かりにくくなる。どの位置に座るのがベストなのか把握できないうちは、後ろに座りすぎて坐骨が痛くなったり、内腿がサドルにこすれることもあった。

まずは尻に圧迫感の出ない高さを出し、次にサドルの角度を調整すれば、座る位置が見つかりやすいと思う。最適なサドルの角度は、水平にセットしてから徐々に下げれば見つかる。座る位置が一点に定まらない場合は、サドルの角度が合っていないことが主な原因だ。なお、レーパン(パッド付きのインナーウェア)を履くと、クッションが増えて座る位置がわかりにくい場合もある。





■ 乗車姿勢とサドルのタイプ
セッティングが難しくなる原因は前述のとおりだが、乗車姿勢によってはさらにセッティングがシビアになる。Radius Scoopはアップライトな姿勢に対応するモデルだが、私がDEFY1 DISCに取り付けてセッティングしたところでは、このサドルは低めの前傾姿勢には基本的に対応していないと感じた。

というのは、ハンドルの位置を下げたり遠くしたりすると、サドル先端の盛り上がりが尿道を圧迫することになるからだ。特に、股関節から体を曲げて骨盤を前傾させたフォームでは、サドル先端が尿道を圧迫する傾向が強い。下ハンではさらにその傾向が強まる。

これを回避するためにはサドル先端を前下がりにすればいいのだが、前述のように尻がサドルの前方に滑ってズレたり、尻がズレなくともサドルの後部が坐骨を圧迫することがある。尻の収まりのいい位置に座るには、過度なサドルの前下がりを止める必要があるが、結局ある程度の尿道の圧迫感を受け入れてポジションを合わせることになってしまう。

つまり、前傾姿勢が低くなるほど、シビアなセッティングを強いられることになる。ややアップライトな乗車姿勢をとれるエンデュランス系ロードバイクのDEFY1 DISCでさえ、コラムスペーサーを抜いた低いハンドルの位置では快適なポジションが見つからなかった。DEFY1 DISCならハンドルの高さ次第で対応できるが、レーシングバイクの低い前傾姿勢では相当シビアなセッティングになると思う。

座面がフラットのfizik ARIONEを使った経験から、下ハンを含めた低い前傾姿勢にはScoop Flatの方が適していると私は考えている。このタイプのサドルは先端が盛り上がっていないので、低い前傾姿勢を取っても尿道を圧迫しにくいからだ。DEFY1 DISCのようなややアップライトな乗車姿勢には、Scoop Shallowのほうが合いそうだ。DEFY1 DISCの上ハンを持った感覚では、Radius Scoopはクロスバイクくらいのアップライトな姿勢に適しているように思えた。

Radius Scoopはクッションに厚みがあるモデルだが、低めの前傾姿勢で圧迫感が出やすいことを考えると、必ずしもどの自転車でも快適さを得られるわけではないと感じた。Radius Scoopでも時間をかければ最適なポジションが見つかるかもしれないが、fabricが提唱しているとおりに、乗車姿勢ごとに適したモデルを選んだほうが尻にフィットしやすいと思う。

なお、fabricのサイトでは、性別・身長・手首の外周から骨格を判断して、自分に適したモデルを知ることができる。私の場合はLineが適しているとのことだが、Lineよりも少し幅が広いScoopでも使い勝手に大きな影響はない。

 
座面がフラットのfizik ARIONEは、すぐに走れるポジションを出せる。低い前傾姿勢にも対応





■ Radius Scoop Eliteの乗り心地
セッティングがうまくいけば、これまでの苦労がウソのように、Fabric Radius Scoop Eliteの快適な乗り心地を味える。このサドルを試した最長距離は約91km。尻に痛みや疲れをほとんど感じずに走りきることができ、このサドルの実力を十分に確認した。

このサドルはクッションのおかげで尻への当たりが優しく、着座した瞬間から気持ちいい。サドルに尻を添える程度にして、身体の重みを左右のペダルに分散してペダリングすれば、間違いなく快適さが続く。また、私の乗車姿勢では、時間をかけたこともあって、下ハンを握っても尿道の圧迫は特に感じなかった。

身体の重みのほとんどをサドルに預けても尻への負担になりにくく、ポタリングや街乗りにも向いている。私はパッド付きのインナーウェアを履くことが多いが、比較的短い距離なら履く必要はない。

このサドルはベースのしなりよりも、主にクッションによって快適さを生み出すタイプのサドルだ。ベースのしなりは感じるものの、fizikほどではないという印象を受けた。しなりはARIONEよりもやや小さく、ALIANTE R3よりもだいぶ小さい。総合的な快適性はARIONEよりも上で、ALIANTE R3と同等かわずかに劣る程度だ。ベースのしなりも求めるなら上位モデルのほうがよさそうだが、100km以内ならRadius Scoop Eliteでも高い快適性が得られる。

快適性を損なう可能性があるとすれば、カバーの高いグリップ性だ。ズボンの生地によっては(特にジーパン)サドルの滑りが悪くなり、アンダーウェアと肌がこすれるからだ。ロングライドならパッド付きインナーウェアを直に履いたほうが快適だと思う。ただ、サラリとした肌触りの生地では尻を前後に移動させやすく、生地と肌のこすれによる不快感がないことも確認している。おそらく、これは私服で乗る場合に起きる問題であり、レーパンにはあまり関係ないような気がする。

快適性以外の話をすると、サドル先端は十分に細いので、ペダリングを邪魔にならない。また、クッションが柔らかすぎないため、思いっきりペダリングしても尻が安定する。柔らかいサドルのふわふわとした乗り心地はペダリングのロスになりがちだが、Radius Scoop Eliteはクションに適度な硬さを残しているため、スポーツサドルの乗り味を全く損なわない。このバランスがfabricのサドルのよさだ。


Fabric Radius Scoop Eliteの快適性は、完成車に付属するクッションの量が多い安価なスポーツサドルとは一線を画す





■ サドルのクリーニング
Scoopのカバーに採用されるマイクロファイバーは汚れに強い。サドルを取り付けた際にグリスが付着してしまったが、薄めた洗剤とスポンジでこすり洗いしたら、シミも全く残らずきれいになった。また、私はジーンズを履いて自転車に乗ることが多いのだが、カバーのカラーがブラックということもあって、デニムの色移りが目立たない。このことは私服や街乗り系のウェアを着用するユーザーにはポイントが高い。


サドルカバーも付けずにジーンズを着用して乗っているが、目立つ汚れやシミは見られない





■ 総評
Fabric Radius Scoop Eliteは、デザインと性能を両立した満足感の高いサドルだ。特にクッションの量と柔らかさの加減が絶妙で、ポタリングからロングライドまで広く対応する快適性を生み出している。尻への当たりが優しさと汚れにくさは、ジャージを着用しないユーザーにも最適。シンプルなデザインとカラーバリエーションの豊富さは、さまざまな自転車に合わせやすいのも大きなポイントだ。

ただし、Scoop Radiusが最もクッションの量が多いからといって、Scoopの中で最も快適性が高いとはかぎらない。座面がS字のサドルは、前傾姿勢でサドル先端の盛り上がりが尿道を圧迫する可能性があるからだ。この点では、低い前傾姿勢をとる車種にはScoop Eliteは向いていない。乗車姿勢を無視してサドルを選んでも、いずれはベストなポジションにたどり着くかもしれないが、場合によってはセッティングが非常に難しくなる。

セッティングに苦労した甲斐あって、個人的にはこのサドルには大変満足している。もう少しベースのしなりによる快適性が欲しいところだが、価格を考えれば非常に優秀なサドルだ。とても1万円を切るサドルとは思えない完成度の高さだと思う。今後はクロスバイクに取り付けることも検討してみたい。


快適性とデザインを両立した満足感の高いカスタムになった



価格評価→★★★★☆ (コストパフォーマンスに優れる)
評  価→★★★★☆ (デザインと快適性に満足)
<オプション>
年    式→2015年
カタログ重量→256g
 
LZPT2IB  2017-1-9 14:33
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fabric Scoop Radius Elite

購入価格: ¥(税込)
標準価格: ¥(税込)

『前傾姿勢が極端に低くなければ、Radiusでも一応ロードバイクに対応できる』



■ 以前よりも低い乗車姿勢でのポジション出し
fabric Scoop Radius Eliteは、私にとってポジションを出すのが難しいサドルだったが、ようやくコツをつかめてきた。私はDEFY1 DISCにややアップライトな姿勢で乗車し、骨盤を極端に立てたり寝かせたりすることはない。私の乗車姿勢や骨盤の角度では、全体的にサドルが前下がり、サドルの中央から先端が水平くらいにすると、ポジションを合わせやすい。

以前よりもハンドルが低くなり、デュアルコントロールレバーのブラケットの角度も寝かし気味になったが、サドルの角度を微調整するだけでポジションを出すことができた。違和感なく乗車するには数回の走行で微調整する必要はあるものの、痛みやしびれが生じない程度にポジションを合わせることはすぐにできるようになった。本来、ロードバイクの前傾姿勢に対応するのはShallowとFlatだが、前傾姿勢が極端に低くなければ、Radiusでも一応対応はできると現在では感じている。

角度の調整はやはりシビアで、ほんの少し角度を変えただけでも、痛みは出ないまでも大なり小なり違和感は出る。ハンドルのどこを握っても違和感のない座り心地を出すのは特に難しく、無段階に角度調整できるシートポストがこのサドルのポジション出しには必須だ。私の場合、これ以上ハンドルの位置が低くなると角度調整では対処しきれないような気がする。今でもギリギリでポジションを出せたという感じなので、いずれはShallowかFlatに交換することも検討している。

不思議なことに、このサドルのポジションが出ると、S字の座面にもかかわらず、着座するとサドルの凹凸をほとんど感じなくなる。まるで座面がフラットであるかのようだ。ハンドルの高さなどの変更に伴って、サドルのポジションを変更する際には、座面の”フラットな感覚”が出ているかどうかがひとつの目安になる。感覚的な話ではあるが、ポジションが出たときの座り心地は、出ていないときとは全く別物だ。

 
ハンドルを低くした際にサドルも微調整(左)、サドルの中心から先端が水平になるようにして後で微調整する(右)


このサドルはクッションが多いので、ポジションさえ出ていれば、あまりペダルに体重を分散させないでも尻の痛みが出にくい。ポタリングのような比較的ゆっくりとした走行でも快適で、ふんわりとした優しい座り心地を実感できる。速度や用途を限定せず、幅広いサイクリングに対応できるのがこのサドルの良さだ。

だが、サドルのしなりはあまり大きいとはいえず、チタンレールを採用した上位グレードのScoop Radius Raceの快適性には及ばない。ベースが同じ素材なのにEliteの方がしなりが少ないのは、クロモリレールでは十分にしなることができず、その結果ベースのしなりを誘発できないからだろう。しなりによる快適性も求めるならRace以上のグレードが良さそうだが、カラーバリエーションが豊富なEliteも捨てがたい。

fabric Scoop Radius Eliteは、しなりがあまり大きくないが、クッションのおかげで座り心地がやさしく快適。カラーコーディネートもしやすいので、個人的には満足している。ただ、クッションの量が多いからといって、かんたんに快適なポジションが出せるとはかぎらないので、できればレンタルサドルを試してから購入を判断するのがオススメだ。

 
形状は全く同じだが、快適なのはScoop Radius Raceの方 ※右がScoop Radius Race



価格評価→★★★★☆ (コストパフォーマンスに優れる)
評  価→★★★★☆ (デザインと快適性に満足。乗車姿勢にもよるが、一応前傾姿勢にも対応できる)
<オプション>
年    式→2015年
カタログ重量→256g
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