購入価格: ¥305 (税込)
標準価格: ¥305 (税込)
『ディスクブレーキホースを短くする際に、スモールパーツとして手に入れる必要がある』
■ ディスクブレーキホースの接続に使うスモールパーツ
「SHIMANO BH59 オリーブ/コネクターインサート」は、ロード用油圧式ディスクブレーキのデュアルコントロールレバーとブレーキキャリパーをディスクブレーキホースにつなぐためのスモールパーツだ。
コネクターインサートはブレーキホースにハンマーでたたいて圧入。オリーブはコネクティングボルトを締め付けることでキャリパーの中で変形し、キャリパーとブレーキホースの隙間を埋めてオイルの漏れを防ぐ。このときオリーブはブレーキホース先端にカシメられる。
SHIMANO BH59 オリーブ/コネクターインサート
以下のロード用油圧式ディスクブレーキのコンポーネントに対応。デュアルコントロールレバーとディスクブレーキホースには、スモールパーツとして付属する。多数のMTB用のブレーキレバー、ストレートホースタイプのキャリパーにも付属するようだ。
・デュアルコントロールレバー: ST-R785、ST-RS685、ST-RS505
・ブレーキキャリパー: BR-RS785、BR-RS805、BR-RS505 ※バンジョータイプのBR-R785を除く
・ディスクブレーキホース: SM-BH59-SB、SM-BH59-JK-SS
ST-RS505にはオリーブとコネクターインサートが付属 (左)、ホースジョイントがストレートタイプのBR-RS785(右)
■ 外したブレーキホースは再度取り付けられるらしいが…
私がこれをスモールパーツとして購入したのは、取り付けたキャリパーのピストンからオイルが漏れたことがきっかけだった。シマノのディーラーマニュアルによると、ブレーキホース先端に取り付けたオリーブとコネクターインサートは再利用不可。ブレーキホースの固定力が不足して外れることがあるためだ。
一方、シマノのお客様相談窓口によれば、「まっすぐきれいに圧入されているのであれば、もう一度接続することは可能」とのことだった。確かに、外したブレーキホースをもう一度キャリパーに挿入すると、変形したオリーブがカポッとはまり、コネクティングボルトを締め付ければ問題なさそうにも思える。
外したブレーキホースをこのまま使っても良かったのだが、ブレーキホースをハンドルバーに仮止めしてみると、ブレーキホースが長めだったので、これを機会に短くカットすることにした。さすがに、変形したオリーブと圧入コネクターインサートを再利用することはできないので、新たに買って取り付けることにした。
キャリパーから外したブレーキホース。ブレーキホースの長さがギリギリだったらこのまま使ったかもしれない
■ ブレーキホースを短くする場合は、13mm以上カットする必要がある
コネクターインサートの全長は13.2mm。ブレーキホースに圧入される部分は約12mmなので、オリーブとコネクターインサートを取り付けたブレーキホースを短くする際は、余裕を持って13mm以上カットしたほうがいいだろう。
結局、私は理想的なブレーキホースの取り回しにするために35mmもカット。ブレーキホースは1本2,000円以上と意外に高価なので、短くしすぎて取り返しがつかなくならないように、慎重にブレーキホースのラインを決めたいところだ。
最低でもコネクターインサートが刺さっている部分は切る必要がある (左)
ヘッドチューブの中央で交差するように長さを調整。再度ブリーディングも必要 (右)
■ オリーブの取り付けはコネクターインサートの圧入後でもOK
シマノのディーラーマニュアルには、ブレーキホースの先端にオリーブを通してから、コネクターインサートを圧入する。この時ブレーキホースの先端が膨らんでオリーブが固定されると思いきや、コネクターインサートの圧入後もオリーブは自由に動く。前述したとおり、オリーブがブレーキホースにカシメられるのは、コネクティングボルトを締め付けたときだ。
コネクターインサートの圧入の際にオリーブを取り付けなくても問題ない (左)、圧入後でもオリーブは自由に動く (右)
■ コネクターインサートの色に注意
SHIMANO BH59 オリーブ/コネクターインサートは、ショップでもスモールパーツとして購入できる。MTBを扱うショップなら手に入りやすい。なお、色がシルバーのコネクターインサートはロード用油圧式ディスクブレーキには対応しないので注意。間違えて購入しないように、ブレーキホースのモデル名と、コネクターインサートの色がゴールドであることをしっかりと確認しておきたいところだ。
価格評価→★★★★☆ (スモールパーツとしては、そんなに高くない)
評 価→★★★★☆ (マニュアルどおりにやれば、確実にブレーキホースを取り付けられる。意外に入手性は良い)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー